診断で分かる!免疫低下レベルと今「やること&やめること」
5つ以上当てはまったあなたは、免疫低下の可能性!?
体調の良し悪しに関わる「免疫」とは…
自律神経やホルモンと連携して外敵から体を守る“セーフティネット”
「免疫機能は免疫系単体でコントロールできるものではなく、
神経系や内分泌系と影響し合う
ことで高くなったり、低くなったりしています。例えば、強いストレスで自律神経のバランスが乱れると、その情報が
神経系のネットワークを通じて内分泌系に伝えられ
、副腎という臓器から
ステロイドホルモンが分泌
。その量が
過剰になると、免疫は低下
してしまいます。徹夜仕事などの後に風邪をひきやすかったり、体調をくずしやすいのはそのため。神経系→内分泌系→免疫系の連携による結果です。
また逆に、免疫細胞から神経系や内分泌系に影響を及ぼすことも。細菌やウイルスなどが体内に侵入すると、免疫細胞が サイトカイン という物質を分泌して炎症が起こります。その量が 過剰だと自律神経やホルモン分泌のバランスが乱れる ことに。免疫と自律神経、ホルモンは、そんな風に三位一体で影響し合って働いているのです。
一方で、体内の 免疫細胞の6〜7割が存在するのは腸 。しかも腸には 神経系や内分泌系の細胞も存在 し、腸内独自のネットワークが備わっています。さらに 腸は、脳との関係も密接です(脳腸相関) 。腸の調子が悪いと、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が減少してメンタルがダウン。反対に 脳の緊張やストレスから腹痛や便秘、下痢など腸の不調が生じる こともよくあります。だからこそ、免疫を高めるためには、 腸活 だけでなく、良質な睡眠やストレスケア、適度な運動など、自律神経のバランスを整える 脳へのケア も重要になります」(大野先生)
体を守るために働く免疫細胞たち
免疫システムを担う免疫細胞はいずれも血液中の白血球の仲間。大きく分けると、私たちの体に元々備わっている「自然免疫」と、後天的に身につく「獲得免疫」の2種類があり、それぞれ役割が違います。
~自然免疫~侵入した敵を最前線で攻撃
ウイルスや細菌などの外敵が体に侵入すると、直ちに発動して攻撃するのが「自然免疫」。代表的なのは「好中球」や「マクロファージ」「NK細胞」など。異物を見つけたら、好中球は食べて殺菌、マクロファージは食べて除去、NK細胞は攻撃・排除して、そこから先への侵入を阻止します。好中球は炎症や感染のある部位で活性酸素を発生させるため、増えすぎるとダメージに。
~獲得免疫~抗体を作って悪者を退治!
自然免疫から送られてきた敵の情報を基に適切な抗体を作って対抗するのが「獲得免疫」。代表的なのは「ヘルパーT細胞」「キラーT細胞」「B細胞」など。ヘルパーT細胞はサイトカインを産出してB細胞を活性化したり、抗体の産生をサポート。キラーT細胞は敵を攻撃して増殖を防ぎ、B細胞は敵の特徴を記憶してすぐさま抗体を作って攻撃を仕掛けます。
免疫、神経、ホルモンは三位一体で働く!
~脳腸相関~脳と腸は連携している
脳と腸は離れているものの、ネットワークを通じてお互いに情報を交換し、影響を及ぼし合う密接な関係。ストレスや緊張からおなかが痛くなったり、逆に腸の不調から気分が落ち込んだり…。常に全身のコンディションを良好に保つことが大切。
【免疫アップのカギはやっぱり】
免疫機能を良好に働かせるためには、自律神経をバランス良く保つことが大切。毎日の食事や睡眠、運動の量や質に気を配り、ストレスは上手に発散を!
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