健康・ヘルスケア
2023.3.16

【医療分野のフェムテック】婦人科検診はフェムテックの先駆け&基本! 生理痛やPMSに効果的な低用量ピルも♪

近年、予防・検査・治療…医療分野でのフェムテックも話題に。専門家の医師がポイントを解説します♪

医療分野のフェムテック【婦人科系】

内診や検査はフェムテックと上手に付き合う第1ステップ

女性の健康課題を解決するためのテクノロジーは、実はフェムテックという言葉が生まれるずっと以前から、医療分野には存在しています。

「子宮や卵巣の様子を見る超音波エコーや、生理痛、PMS に効果的な低用量ピルは、女性医療に長く貢献してきたテクノロジー。新しくは、腟周りをふっくらさせるレーザー、骨盤底筋を鍛えるマシンなども、治療に使われるフェムテックです」と、産婦人科医の対馬ルリ子先生。

セルフ用のフェムテック製品についても、「まずは医学的な検査で自分の体の状態を知り、医師や専門家の指導を受けた上で選ぶことが大切です。それによって効果が違ってきます」と話します。

泌尿器科医の平本有希子先生も、まずは受診することを推奨。「フェムテック選びは化粧品と同じ。たくさん種類がある中で自分に合わないものを選んだら、逆効果になりかねません。不調を感じるならまず受診。それこそがフェムテックとの上手な付き合い方です」

 

婦人科検診(超音波エコー)はフェムテックの先駆け&基本!


「産婦人科の現場で超音波エコーが使用され始めたのは40年程前から。当初は妊娠の有無がやっとわかる程度だったのが、今では、胎児だけでなく、卵巣内の卵胞の状態、子宮の形や壁の様子なども細かく観察できる程、進化しています。子宮の生まれつきの形態異常の早期発見にもつながるなど重要なフェムテックです」(対馬先生)

 

女性ホルモンの影響で、女性特有の悩みが集中しやすいゾーン


子宮や卵巣など、婦人科系のコンディションに大きく関わるのが、脳の指令によって卵巣から分泌される女性ホルモン。この女性ホルモンのバランスが乱れると、生理周期にも乱れが生じ、生理痛やPMS、不妊、更年期障害などさまざまなトラブルが出現。そのため治療は、低用量ピルなど女性ホルモンへのアプローチが主流。

 

【月経トラブル、PMSに!】

「生理痛や生理不順、PMSの治療には、低用量ピルが効果的です。量や痛みが軽減するだけでなく生理周期を自分でコントロールできるようになることで体調やメンタルが安定し、肌状態もUP。ところが日本女性のピル服用率は1割にも及びません。そういう意味でピルは、月経トラブルに悩む女性に最もおすすめしたいフェムテックです。また、子宮の中に挿入した状態で女性ホルモン(黄体ホルモン)を補充する『ミレーナ』もおすすめ」(対馬先生)

 
ホルモン補充で不調を緩和
ミレーナ
子宮に入れて5年間留置できる。その間、子宮内で黄体ホルモンが放出され続けて内膜が薄くなり、ほぼ出血のない状態を維持。経過観察は必須。クリニックによるが1回¥38,000前後。月経困難症の治療では保険適用も。

 
生理痛、生理不順の救世主
低用量ピル


「ヤーズ」など生理に関するトラブルを楽にする超低用量ピルは保険適用で、1か月分¥2,640(女性ライフクリニック銀座)。含有されているホルモン量が少ないため、副作用も出にくい。

 

【Selfcare】インナーケアの指導も

たんぱく質不足を解消!
プロテインパウダー

対馬先生のクリニックの患者30名でモニター調査を実施し、好評価。良質な植物性たんぱく質+和漢植物などを配合。
ハリウッド ポカプロ習慣 200g(10食分)¥3,240

 

女性ライフクリニック銀座・新宿 理事長・産婦人科医

対馬ルリ子先生

女性ライフクリニック銀座 泌尿器科医

平本有希子先生

 

『美的』2023年4月号掲載
イラスト/長谷川まき(人物)、新谷 薫(背景) 撮影/深山徳幸(中村さん、店舗) 構成/金子由佳、つつみゆかり、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事