土屋太鳳さん「憧れの先輩と共演…夢のようでした」|映画『鳩の撃退法』スペシャルインタビュー

様々な作品に引っ張りだこの土屋太鳳さんが出演する、映画『鳩の撃退法』。撮影の裏話から美肌の秘訣まで伺いました。
“這い上がって”憧れの先輩と共演。映画の関係性と同じくらい心震えました!
「興味があることには自分から動きます。誰かに教えてもらったり、やってもらうことはあまりないですね。もしお金がかかるとしても、この好奇心を満たすために働いてきたんじゃい! って思うタイプ。そこは、今回演じた鳥飼なほみ役とも近いかもしれません(笑)」
映画『鳩の撃退法』で土屋さんが演じる編集者の鳥飼は、担当する直木賞作家・津田の書きかけの新作を読んで、“書いてはいけないことを書いているのでは…”と疑念をもち、自らの足で検証を始める。謎の偽札、一家失踪事件、裏社会の男…。どこまでが小説〈ウソ〉か現実〈ホント〉か。今作は、観客を巻き込んでの“参加型謎解きエンター〈転〉メント”として話題に。
「時系列と状況が複雑に交差して、まるで夢を見ているかのような不条理さがありますよね。実は私も、たくさんハテナが残ったままです。でもだからこその面白さもあって。“あれ、結局なんだったの?” “どう思う?”って、観終わった後に話したくなる作品だと思います」
今作では、デビュー当時から憧れの存在だった藤原竜也さんとも共演。かけ合いシーンは、「夢のようでした」と言う。
「10年前、ドラマの撮影中に隣のスタジオに竜也さんがいらして、ごあいさつと握手をさせていただいたんです。数年後にそのことをお伝えしたら、“這い上がってきたね”と言っていただいたことがすごくうれしくて。今作で、面と向かってお芝居をさせていただけることがドキドキワクワクでした。竜也さんのアドリブには、舞台のような緊張感もあって。竜也さんへのリスペクトや現場で翻弄される感じは、なほみの津田への感情と同じです(笑)」
取材中、まるで発光しているかのようなツヤツヤのお肌が印象的だった土屋さん。今年は、映画だけでも本作を含め5本公開という多忙な中、美肌を保つ秘訣は?
「寝ていなくても勢いで行けた20代前半までとは違って、今はきちんと睡眠をとらないと調子が良くないんです。敏感肌なので、スキンケアもしっかりしておかないと大変なことに。メイクが少しでも残っていると吹き出物ができるので、オフは念入りに、コットンパックでの保湿も欠かせません。パックしたままお風呂掃除をしていると、家族にギョッとされたりしますが(笑)。でも、そうやって年齢と共に自分に必要なものがわかっていく過程も楽しいんですよね。日常生活を工夫して生きていける人はキレイだなと思うし、そうありたいなと思います」
It’s my it!
社交ダンス
今、ラテンダンスを習っています。楽しい!先生の生きるマインドにも衝撃を受けて、これまでの人生も取材しちゃいました(笑)。
栗原はるみさんとお肉の脂
憧れの栗原はるみさんのスコーンレシピにハマり中。食事ではお肉の良質な脂をとるようにしています。体脂肪燃焼にも良く、お通じも良くなる気が。
【Movie】『鳩の撃退法』
直木賞作家の津田伸一は、担当編集の鳥飼なほみに新作を読ませる。それが小説の中だけの話とは思えない鳥飼は、小説が本当にフィクションなのか検証を始めるが…。佐藤正午の小説を映画化。
監督:タカハタ秀太 出演:藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介ほか
8月27日公開
Profile
つちや・たお/1995年東京都生まれ。2008年の『トウキョウソナタ』で映画デビュー。主な出演作に、NHK連続テレビ小説『まれ』、映画『累−かさね−』『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』など。『シブヤノオト』(NHK総合)ではMCを務める。映画『アイの歌声を聴かせて』が10月29日に、『大怪獣のあとしまつ』が’22年に公開予定。
『美的』2021年10月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/尾曲いずみ スタイリスト/岡部俊輔(UM) 取材・文/辻本幸路 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。