ナタリー・ポートマン、アンジェリーナ・ジョリー…2020年「強さは美しさ」である、という気づき【美的GRAND】

失うものが多く、肌も体も心も揺らいだ2020年。『美的GRAND』編集長 天野佳代子が今ここに立って、思うことは…。

強さは美しさである、という気づき

2020年を振り返ってみると、読者の方から今年ならではの悩みが数多く寄せられた1年でした。化粧品会社が主催するオンラインイベントにもいくつか登壇させていただきましたが、寄せられるメッセージの中にやはり同じような悩みが多く見受けられ、その深刻さを思い知らされました。

「マスクによる肌不調」から「ストレスによる肌あれ」「自粛太り」「コロナ鬱」など、耳慣れない事象の中で対処方法もわからず、心身ともに追い詰められる人も少なくなかったようです。

こんな状態はきっと来年も、いえもしかしたらもっと長く続くかもしれません。では、幾多のトラブルにどう立ち向かって、美しさを得ていけば良いのでしょう。

これまでは不調の度に美容や医療で対処されてきたと思いますが、今の状況下、不調のもとはついて回ります。逃げ切れない追いかけっこが延々と続くようなものです。やはりここは先回りをするが勝ち。自身の力を最大限に強め、マスクにもストレスにも負けない肌、体、心を作ることにシフトすべきなのです。

『美的GRAND』2021冬号では大人の先回りケアとして、肌力、体力、精神力を高める方法を提案します。目指すイメージは、下に並んだ女優たち。
逆風の中で背筋を伸ばし、歩みを止めない彼女たちはいつまでもどこまでも輝いています。この時代、強い人に美しさが宿ると言っても過言ではないでしょう。大事なことはトラブルに立ち向かっていく心の筋力と、キレイをつかみとる握力。これらがあれば、マスクが外れる日にさらなる悦びが待っているはずです。

『美的GRAND』編集長 天野佳代子

貧困地域への寄付や慈善活動、がん予防手術など、世界中の女性たちに驚きと気づきを与えながら強く生きるアンジェリーナ・ジョリー。

華奢な容姿からは想像もつかない身体能力をもち、映画『ブラック・スワン』のバレリーナなどハードな役柄も代役なしで演じ切ると名高いナタリー・ポートマン。

シャーリーズ・セロン。美人女優としてのオファーが続く中、体重を14kgも増やし、容姿を徹底的に荒らして凶悪犯を演じた映画『モンスター』はあまりにも有名。

子供を自然の中で育てるために、あえて便利な都会を離れ、牧場で暮らすアマンダ・セイフライド。

不調に負けず、立ち向かう姿が美しさになる。

Mind まず、心が強くあること

「“何さ”“私なんて”という考え方は、大人の美しさを妨げます。人と比べず自分の人生を楽しむ心をもちましょう」とは、ヘア＆メイクアップアーティスト・藤原美智子さんの言葉。自分にないものを羨むのではなく、あるものに磨きをかける。新しいことに挑戦する。そんな風に自分軸で生きている女性は、穏やかな表情が顔だちを魅力的に見せ、ポジティブなエネルギーは周囲をハッピーなオーラで包み込みます。どれだけ美容を頑張っても到底かなわない美しさが、そこにはあります。

強い芯をもって生きるには、強い心が必要です。羨みや迷い、決断のブレは、心の弱さ。もちろん誰にでもある部分だけれど、それを弱さと自覚し、強くありたいと意識することが大事。大人の美しさは、心のあり方から始まります。

Body＆Skin 強い体と肌は、美しさの源

若い頃は少し弱々しい、守ってあげたい系の女子の方がモテるなんていうこともありましたが、大人になると全く違います。

やせすぎや栄養バランスの悪さは貧相な見た目につながり、体の不調や疲れは肌のくすみとたるみに直結。筋力のなさは姿勢の悪さやおばさん体型を招きます。年を重ねる程に手に入れるべきは、健康な体。高価なジュエリーよりもブランドものの服よりも、体を維持するために投資をすべきです。

実は肌の美しさも、健康が支えています。代謝が良く角層が健康でバリア機能が高い肌は、キメが整って透明感にあふれ、外部の影響を受けにくいので老けにくい。真皮の土台が強固なら、ハリがあってたるみにくい肌を維持できます。肌が弱いから…と思っている人も、お手入れの見直しで強さを手に入れることは可能です。

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