漫画『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』と亀田利三郎薬舗の”天然漢方スパハーブ”でスッキリ! 連載・薬剤師 津田マリエの“効く”漫画&コスメの処方箋
美的世代の女子は、恋に仕事にプライベートに、悩みやストレスもいっぱい。そんな沈んだ心をものの20〜30分で、スッと軽くくれる漫画をご紹介。この連載は、年間300本以上の作品を読む、薬剤師の津田マリエさんが、悩みや症状に合わせて“心が元気になる漫画とコスメ”を毎回処方。読んで、試して、心も見た目も引き上げちゃいましょう!
© 倉田三ノ路/小学館
ミステリー好き必見の本格ミステリー
「漫画では内容と絵を同じ作者さんが書くパターンと、内容と絵は別の方が担当するパターン、そして原作である小説を元に漫画家さんが絵を書くパターンなどがあります。この作品は日向夏先生のライトノベルを原作に書かれており、原作がミステリー小説なので、かなり内容のしっかした本格的なミステリーになっているところもおすすめ。「次にくるマンガ大賞2019」では、小説原作の漫画が初めて大賞を受賞したことも話題となりました。ミステリー好きだけど、ミステリー漫画じゃ物足りない!と感じている人にも、満足してもらえる魅力的な作品だと思います」
処方箋No.27
・こんな症状におすすめ
ミステリー漫画をライトに読みたい。重くて怖いシーンは苦手。
・処方マンガ
「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」原作/日向夏、作画/倉田三ノ路、キャラクター原案/しのとうこ(小学館)
・薬効
しっかりした内容がありながら、重くなくグロいシーンもないので症状軽減の可能性あり!
・副作用
読み始めたら犯人が分かるまで寝れない!
・何巻まで処方
まずは3巻まで。妃暗殺未遂解決編となる3巻まではぜひ!
・あらすじ
街で薬師をやっていた薬屋の少女・猫猫(マオマオ)。誘拐されて売り飛ばされた先は、とある大国の後宮だった。次々に不可解な事件が起こる後宮で、猫猫は薬と毒の知識を武器に事件を解決できるのか? 謎解き後宮ミステリー。
心にささる!元気になるPOINT
後宮で次々と起こる事件の謎に迫る
(C)倉田三ノ路/小学館
「売り飛ばされた後宮で下女として下働きをしていたマオマオは、ある日とある噂を耳にします。帝の御子が生まれて間もなく3人も亡くなっており、後宮ではこれを呪いだという噂話が闊歩する。さらには、御子の母である李花妃(リファひ)と玉葉妃(ギョクヨウひ)も病で倒れているという始末。これを聞いたマオマオは薬屋の娘の本能なのか、好奇心を掻き立てられます。こういう時のマオマオは本当にいい顔をします!」
(C)倉田三ノ路/小学館
「頭痛、腹痛、吐き気という症状が出ていると聞いたマオマオは、実際に李花妃のげっそりとした姿を見て「やはりこれは呪いでもなんでもない」とすぐに気づきます。その原因を文に書き、2人の妃の部屋に置いたものの、その後しばらくして李花妃の御子が死んでしまうことに。
その事件で、後宮を監督する美形の宦官(去勢された男子)である壬氏(ジンシ)は、文を置いた人物を探すことに。それこそが、壬氏とマオマオの出会い。
壬氏に見つかってしまったマオマオが連れて行かれた先は、上級妃の一人である玉葉妃の部屋。そこでマオマオが書いた文の内容が明らかとなります。マオマオが毒物や薬の知識を活かし、次々と後宮で巻き起こる不審死や事件を解決していく謎解き本格ミステリー。読めばハマること間違いなしです!」
風変わりなヒロイン
「後宮では、何者かが外部と密通している疑いが浮上します。その人物を突き止められないまま、後宮での一大イベントである「園遊会」が開催されることに。園遊会では、玉葉妃の侍女として毒見役をすることになったマオマオ。その最中、上級妃の一人である里樹妃(リーシュひ)の膳に毒が盛られるという大事件が発生する。事件の黒幕は一体誰なのか。(ぜひ犯人がわかる3巻まで読んで!)」
(C)倉田三ノ路/小学館
「マオマオは薬の知識だけでなく、自分を実験台にして毒の研究をするという恐ろしい趣味の持ち主。今回の毒味役でも見ている人が「おいおい。どんだけ美味いんだ!」と思うほどめちゃくちゃ美味しそうに食べたあと「食べないでください。これは毒です。」と言っちゃうようなぶっ飛んだキャラです。 趣味が高じて毒に耐性のある体になっており、むしろ珍しい毒は自ら試してみたいという変態ぶりに、みんなが引くこともしばしば。イケメンよりも珍しい薬に目を輝かせるようなちょっと(いや、かなり)変わったヒロイン」
(C)倉田三ノ路/小学館
「また淡々と謎を解いていくかと思えば、情に厚くて優しい面もあるのが魅力的。床に伏していた李花妃が「どうして死なせてくれないの?」と訴えたときに、「生きたがっている者を支えるのが、薬屋の仕事ですから。」というマオマオ台詞は印象的でした」
脇を固める魅力的なキャラクターたち
「そして脇を固めるキャラクターたちも個性的! 4人の上級妃たちや花街にいるマオマオの姉のような妓女たちは、みな華やかで一人一人がとても魅力的です。マオマオを気に入り一緒に謎を解いていく宦官を名乗っている壬氏ですが、その謎に包まれた正体も徐々に明らかに。マオマオが見知らぬ男性と一緒に後宮を出たと聞いてすぐに男性の身元を調べたり、思い違いで動揺し茶碗を割ったりする壬氏とその好意に全く気づかないマオマオの今後の関係も気になるところ」
(C)倉田三ノ路/小学館
「ほどよくラブコメ要素もありますし、主人公マオマオのヒロインにしては変わった性格と周りの華やかで個性的なキャラクターたちのおかげで、ミステリー漫画によくある重くて暗い感じが苦手な方でも面白く読めますよ!怖くてグロいのは苦手だけど上質なミステリーが読みたいという方にもおすすめです」
老舗医薬品メーカーの天然漢方スパハーブ
猫猫が薬屋の娘ということで、今回は1世紀以上の歴史をもつ京都の老舗医薬品メーカー・亀田利三郎薬舗の天然漢方スパハーブをご紹介。夏は暑く、冬は寒い京都の季節に対する知恵と老舗医薬品メーカーの技術がぎゅっ詰まった、天然生薬配合のスパハーブです。
体の奥はあったか、肌はスッキリで、今の時期にぴったり!
亀田利三郎薬舗 朱雀ゆ 1個 ¥600
解熱・発汗・清涼作用のあるハッカや、血液循環を高める当帰(トウキ)や川芎 (センキュウ)、血圧調整作用のある高麗人参をブレンド。さらに「ハーブの女王」や「万能薬」とも言われるヨモギも配合。お風呂に入れて薬湯として楽しめば、体の奥をしっかり温めてくれます。それでいて、肌表面はスッキリ。シャワーだけになりがちな今の時期も、バスタイムを心地よく楽しめるアイテムです。
【プロフィール】
漫画を処方してくれたのはこの方!
◆津田マリエさん
ドクター津田コスメラボCEO。皮膚科医の母を持ち、幼い頃から美容に馴れ親しむ。また、薬剤師の免許を持ち、インナービューティにも精通。インスタグラム(@marie_tsuda1079)でも、日々美容情報を発信中。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。