食・レシピ
2017.10.26

実は秋こそダイエットに最適!? 「食欲の秋」でも痩せやすい理由とは…

“食欲の秋”真っ盛り! 「ああ、また食べすぎちゃった……」と、ムクムクと湧き上がる食欲に勝てず、毎日のように自己嫌悪に陥っている女性も多いはず。

しかし秋はなんでこうも食べたい欲求が旺盛になるのでしょうか。森永乳業のアロエのチカラPR事務局が発行するニュースレター『アロエのチカラマガジン』第四号より、その理由についてお伝えします。

 

秋はなぜ食欲が増すの?


そもそも“食欲の秋”という言葉の由来は、秋は実りの季節というところから来ていると言われています。秋は、日本人の主食であるお米の収穫の時期であり、さつまいも、きのこといった野菜や、梨やぶどうなどの果物、秋刀魚などの魚も旬を迎える季節です。
多くの食材が食べごろの秋は、いつもより食欲が増す、という考えから「食欲の秋」と呼ばれるようになったそうです。

しかし、実は動物的な“本能”としても、食欲が増す理由がちゃんとあるんだそう。それが以下の理由。

理由1:夏バテで疲れた身体を回復させるため

夏の暑さが続くと、食欲も減退し、胃腸の調子が悪くなったり、身体がだるくなったりしがち。厳しい夏を越え、過ごしやすい気温になる秋になると、夏バテで疲れた身体を回復させるため、より栄養を摂取しようと身体が食べ物を欲するようになります。

理由2:冬を越すためのエネルギーを多く蓄えておくため

熊などの動物は、冬が来る前に栄養を蓄え、冬は冬眠して春を待ちます。人間もそれらの動物と同様、冬が来る前に、できるだけエネルギー源として脂肪を身体の中に蓄積しておこうという本能が働き、冬の前は食欲が特に増えると言われています。

理由3:不足しているセロトニンの分泌量を増やすため

精神の安定化や摂食中枢の抑制作用を担う脳内神経伝達物質、セロトニン。太陽の光を浴びることで分泌が増加するため、日照時間が減る冬季には、脳内のセロトニンの利用率が下がることが研究結果で分かっています(G.W.Lambert The LANCET (No.360, 1840-42, 2002))。
そのため、日射量・日照時間が減る秋になるにつれ、食欲をコントロールするセロトニンが不足しがちになり、お腹が減るということも考えられます。

また、糖質・乳製品・肉類を摂取することで、セロトニンを補うことができるため、不足しているセロトニンの分泌量を増やすために食欲が高まるという説もあります。

実は秋こそダイエット開始に最適!? 基礎代謝と季節の関係

食欲の秋に続き、冬は脂肪を溜めやすいというイメージがあります。しかし、冬に太る人が多いのは、寒さのために運動量が減ったり、年末年始で必要以上のカロリーを摂取してしまったり、肌を露出しないから気を抜きがちになるといった理由からだそうです。
実は、身体の構造上は、身体を冷やさないようにして、きちんと気をつけた食生活、生活習慣を心がければ、秋冬はダイエットに一番向いている時期なのです。

季節によって体の基礎代謝は変化する

ダイエットに密接している身体の基礎代謝量。基礎代謝量が高ければ高いほど、痩せやすい身体といえます。
実は人間の体の基礎代謝量は気温によって変動することが分かっており、夏場に代謝は低下しますが、寒い時期は身体を温めようとして、基礎代謝がアップします。冬は最も基礎代謝が高くなるので、寒くなりはじめる秋が、実はダイエットを始めるにはちょうどいい時期なのだと言えます。

脂肪を分解する褐色脂肪細胞が活性化

一言で脂肪といっても、脂肪細胞には、皮下脂肪や内臓脂肪などの白色脂肪細胞と、褐色脂肪細胞の2種類が存在します。この2つの脂肪細胞は、同じ脂肪であるにも関わらず、実は対照的な特徴を持っているのです。
白色脂肪細胞は細胞内に脂肪をエネルギー源として貯蓄する一方、褐色脂肪細胞は体温を調節するため、脂肪を分解し熱を作りだしてくれます。特に寒い環境下では、交感神経の活動が高まり、褐色脂肪細胞が活性化されて体温が下がりすぎないように働くので脂肪が分解されやすくなるのです。

 

秋についつい食べすぎてしまうのは、いろいろな理由が重なっていたんですね。しかし、“寒い時期は痩せやすい”という希望の光も! 最近ついつい食べすぎてしまっている人は、“食欲の秋”だけでなく“スポーツの秋”も満喫してみてはいかがでしょうか。

 

初出:美レンジャー  ライター:美レンジャー編集部

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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