ボディケア
2018.12.13

それってウソ?ホント?“枝毛は自分で切っちゃダメ”のウワサに関する真相をヘアケアのプロに直撃!

%e6%9e%9d%e6%af%9b%e3%83%98%e3%83%83%e3%83%80%e3%83%bc-2日常に潜む美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“髪”について。枝毛を自分で切ってもいいの?という疑問を花王株式会社ヘアケア研究所の主任研究員・杉野久実さんにお答えいただきます。

Q:枝毛は見つけたら自分で切るのはNG?

見つけてしまうと気になる枝毛や切れ毛。無意識に髪を触りながら、抜いたり切ったりしていませんか?
枝毛のカットだけなら、わざわざヘアサロンへ行かず自分で切ってしまおう。なんてパターンもよくある話。
でもそれって本当にOKなのか…。気になっていた人も多いはず!
そこでさっそく、この疑問を杉野研究員にぶつけてみました!

A:NGではないです

「髪の毛のキューティクルはとても硬いので、専用のハサミでないとキレイにカットできません。切り口がキレイでないと、毛流れを整える際に引っかかって、また枝毛になるなど傷みを進めてしまうことになります。しかし、枝毛をそのまま放置しても同じことが起こります。なるべく切れるハサミを使って1本ずつ枝毛部分をカットするのは応急処置として行って良いでしょう」(杉野研究員・以下「」内同)

枝毛をつくらないために気をつけたいキューティクルの傷み

「枝毛は、とかす際などに髪表面がこすれることによって、キューティクルのうろこ状の端が徐々に削れ、内部の組織が露出して裂けたものです。髪が濡れている状態だと、さらに小さい力でもダメージが起こりやすくなってしまうので、洗髪から乾かし整えるまで、こすれる力を最小限にするようコンディショナーなどで髪表面をなめらかにし、とかす行為も丁寧に最小限にします。乾いた状態で指通りが良くない場合は洗い流さないトリートメントなどで補いましょう。

また、高温のヘアアイロンで髪を強く挟んで、引っ張ったりこすったりすることを繰り返すと、キューティクルが広くはがれてしまいます。この場合も、手触りの悪化に加え、枝毛・切れ毛ができやすくなります。

そして、ヘアカラー・パーマ・紫外線によるダメージも、より小さい力でキューティクルを削れやすくします。さらに、頻繁に髪を指でいじったりくしやブラシを通すのも傷みの原因に。ちょっと気にしてみるようにして下さい」

カットはプロの手でプロのハサミでカットしてもらうのがベストということ!
枝毛を見つけて切りたくなったときも美髪のためと、グッとこらえて。
そして、サロンでカットしてもらったら、ヘアケア製品で常に指通りを良くし、特に濡れているときやアイロン時にとかしたり引っ張ったりする行為を最小限に丁寧にすることを心がけ、枝毛にな
らないようメンテナンスしていきましょう。

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花王株式会社 ヘアケア研究所
杉野 久実さん
美容情報、消費者実態等を解析し、花王の毛髪科学・消費者研究に基づき、生活者の行動を踏まえた科学的実用的で分かりやすいお手入れや、製品技術情報を社内外へ提供している。2014年出版「ヘアケアってなに?」(繊維社)著者の1人。
花王
文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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