スマホや運動不足が原因!? 現代女性が陥りやすい脚を短くしてしまう4大原因はこれ!
「脚の長さは生まれつきだからどうしようもない」と、思っていませんか? 「実は現代女性は、本来の脚の長さを最大限に生かすことができず、脚の長さを損している場合がほとんど」と語るのは、脚線の悩みに特化したパーソナルトレーナーで“脚線整美師”の中村希実さん。スマホや運動不足で現代女性が陥りやすい“脚を短くしてしまう4大原因”を今すぐチェック。
《TYPE1》骨盤雪崩
骨盤が雪崩のように垂れ下がり、胴が長くなる
「骨盤は腹筋群によって背骨や肋骨につながれています。しかし、運動不足などで筋肉の伸縮機能やハリが失われると、サスペンダーのような役割である腹筋が伸びて、骨盤がずり落ちてしまいます。すると骨盤の位置が下がり、胴が間延びし、脚が短く見えてしまうのです」(中村さん)
× 腹筋が衰えた状態
サスペンダーのような腹筋のゴムが伸び、骨盤がずり落ちてしまう。
○ 正常な状態
骨盤という重いパンツを、腹筋というゴムのサスペンダーで支えている。
《TYPE2》脚線のゆがみ
外ももが張って内ももはゆるゆる。そのアンバランスでO脚に
「立ち方や歩き方のクセなどが原因で、股関節を内側に寄せる力より、大腿骨(だいたいこつ)を外へ引っ張る力が勝り、太ももの骨(大腿骨)やふくらはぎの骨(脛 骨)が外に引っ張られることでO脚に。脚のラインがゆがむと、骨のねじれや傾きが生じるため脚が短く見えます」(中村さん)
× NG
横ももの筋肉が短縮し、脚の骨が外側に引っ張られた状態 横ももの筋肉(大腿筋膜張筋)が短縮し、脚の骨が外側に引っ張られる。
○ 正常な状態
それぞれの筋肉がバランス良く保たれ、脚線が整った状態。
《TYPE3》お尻の筋力不足
お尻が垂れるだけでなく 股関節も衰え、脚がどんどん太く
「普段の立ち方や姿勢によって骨盤と股関節をつなぐお尻の筋肉が衰えると、お尻が垂れて横に流れ、その分脚が短く見えることに。さらに股関節の動きも悪くなります。使われない関節の周りは太くなりやすいので、年々脚が太くなるなどのトラブルの原因にも」(中村さん)
× 骨盤後傾
下腹を突き出しお尻の位置を下げることで、お尻の筋肉が萎縮しがち。
× 反り腰
反り腰は、お尻の筋肉を緩ませて、お尻を横に広げてしまう立ち方。
《TYPE4》足裏アーチの低下
アーチがくずれると足首が埋もれ、脚が短く見える
「歩き方のクセやそれに伴う筋肉のつき方によって、足裏のゆがみを抱える人は多いです。特に足首の骨が落ちて、土踏まず(内側縦アーチ)がくずれる“回内タイプ”の足裏ゆがみのある人は、脚が短く見える傾向に。土踏まずのアーチがべたっとつぶれる分、脚も短くなります」(中村さん)
× 内側重心の状態
土踏まず側(内側)に体重を乗せることでアーチがくずれ足首が落ちる。
○ 正常な状態
良く体重を乗せるクセが身 バランスについているとゆがみのない状態に。
教えてくれたのは…
脚線整美師 「STUDIO脚光美芯」主宰 中村希実さん
下半身コンプレックスを克服した自身の経験から、脚線のゆがみ方や動 作のクセを分析し、筋肉や骨格を正しいバランスへと導く独自の「脚線整美メソッド」を編み出す。
『美的』10月号掲載
イラスト/大塚さやか 構成/村花杏子(KWC)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。