ボディケア
2023.1.31

【クイズ】やせるにはやっぱり筋トレが必要?|ダイエットコーチ計太の「ラクやせ」メソッド

Q.やせるにはやっぱり筋トレが必要ですか?

ダイエットコーチ

計太さん

僕はトレーナーですので、基本的には筋力トレーニング=筋トレをおすすめしていますが、正直、運動なら何でもいいと思っています。実際に筋トレなしでやせられている人は山ほどいます。結局のところ、消費カロリーを増やすことができれば何でもいいのです。

ですから、どんな運動が効率的かを考えるより、あなた自身が「どんな運動なら前向きに取り組むことができて続けられそうか?」を優先して考えてほしいのです。その上で、僕が筋トレをおすすめする理由をお伝えします。そのためにまず、およそ皆さんがイメージしやすい運動の種類と、それぞれの主たる効果を解説します。ただ、運動の目的は人それぞれですので、あくまでも僕の視点でそれぞれの運動が何に適しているかについてお話させてください。

■ランニング

心肺機能の向上、血管機能の向上(血圧の正常化)、体力の向上などの効果があります。運動中のエネルギー源として脂質を比較的多く使う運動なので*3、脂肪分解に対して効率的であると言えます。逆に筋トレでは主に糖質をエネルギー源として消耗すると思ってください。ただし、総エネルギー消費量という視点の比較では、どちらが有効とは言えません。それは、運動の強度次第です。

■ストレッチ

疼痛(とうつう)の緩和、むくみの解消、関節可動域の改善、姿勢改善などの効果があります。また、運動パフォーマンスを向上させるという報告もあります*4。たとえ、筋トレが苦手な人でも、せめてストレッチだけでもやっておけば、身体にとてもいい影響を与えます。

■ヨガ

一般的にはストレッチと同じように扱われることが多いです。やり方次第で筋トレのように負荷をかけることもでき、いろんな応用的な使われ方もされています。ですが、ヨガの発祥からひも解くと、根本的には心のトレーニングのような位置づけです。「アーユルヴェーダ」というインドに古くからある医学でもヨガが用いられており、その中で心の乱れを整えるために瞑想があるのですが、その瞑想を実施しやすいよう、いくつかのヨガのポーズが考え出されました。今では多様なヨガのポーズがあり、筋肉への影響なども語られるようになっています。

■ピラティス

もともとは、負傷した軍兵のリハビリとして開発されたメソッドです。今では、身体の機能改善、疼痛の緩和、姿勢改善などを目的に実施されることが多いようです。個人的には身体を適切に使うための訓練という認識です。

■筋トレ(筋力トレーニング)

筋量増加、筋力向上、姿勢改善、体力向上、代謝の低下を防ぐ(改善する)などの効果が期待できます。一般用語として、筋トレの定義はかなり曖昧で広義です。自宅で行なうスクワットも筋トレですし、ジムでバーベルを担いで行なうスクワットも筋トレです。要するに筋肉に対して負荷を加える運動だと言えます。であれば、ピラティスもヨガも筋トレに含まれます。ですので、筋トレは、筋肉の成長に特化した運動と考えましょう。僕が筋トレをおすすめしている理由はここにあります。

人間の身体は基本的に20歳前後を境に筋肉量が減っていきます。そして筋肉の量と基礎代謝は比例関係にあります。つまり、加齢と共に筋肉の量が減り、その分だけ基礎代謝も下がるということ。すなわち代謝の視点で言えば太りやすくなるということ。ここに歯止めをかける最善の手段が筋トレということになります。ですので、昔よりやせにくくなったと感じる人、将来太りやすい身体になりたくない人には筋トレがおすすめです。

 

参考文献
*3.2000 May;88(5):1707-14. doi: 10.1152/jappl.2000.88.5.1707.
Substrate metabolism during different exercise intensities in endurance-trained women

*4.Med Sci Sports Exerc. 2007 Oct;39(10):1825-31.
Chronic static stretching improves exercise performance

 

ダイエットコーチ

計太さん


『ダイエットコーチ計太の「ラクやせ」メソッド』 著/計太
発行/小学館 定価/1595 円(税込) ページ数/176P

書籍の購入はこちらから Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

 

撮影/藤岡雅樹さん

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事