紫外線は頭皮にも良くないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「髪と頭皮」について。紫外線は頭皮にも良くないってホント? 大正製薬の渡部佳子さんにお話を伺いました。
Q:紫外線は頭皮にも良くないってホント?
肌の老化に影響すると言われている紫外線ですが、同じように頭皮にも悪い影響があるのだとか。紫外線は頭皮にも良くないってホント?さっそく、この疑問を渡部さんに聞いてみました!
A:ホント
「紫外線が頭皮に当たりすぎるのは良くないです。髪の成長にも、すでに生えている髪の毛に対しても良くない影響があります」(渡部佳子さん・以下「」内同)
紫外線は頭皮だけでなく、髪にもダメージを与える
「紫外線の当たりすぎで頭皮に炎症が起きてしまったりすると、髪の成長を阻害してしまう可能性があります。頭皮に紫外線が当たりすぎることは、直接的にもダメージがあるだけでなく、間接的に成長途中の髪にも影響を及ぼしてしまいます。
そして、紫外線は生えている髪の毛に対しても、タンパク成分を壊してしまうような作用があります。そのため、当たりすぎることで髪がパサついたり、ゴワゴワしてしまう原因にもなってしまいます。
日常的にもケアできると良いですが、特に日差しが強いときは帽子をかぶったり、日傘をさすなどして、防御してあげると良いと思います」
帽子のかぶりっぱなしはNG
「紫外線予防だけでなく、もちろんおしゃれのために帽子をかぶる機会はあると思いますが、かぶっているとムレていると感じることがありますよね。でも、実は頭がムレている状態というのは、頭皮にとってあまり良くない状況です。ムレている状況が続くと、汗などを栄養として菌が増殖してしまいます。菌が増殖すると、頭皮トラブルの原因にもなりますから、帽子をかぶるときは、できるだけ通気性の良いものを選んでいただくのがポイントです。
紫外線予防のために帽子をかぶっているときも、ときどき日陰で帽子を取って、手ぐしを入れるなどして、湿った状態に風を通してあげるだけでもスッキリしますし、ムレ改善になると思いますから、おすすめです」
洗髪後は早めに髪を乾かすべき
「髪の毛が濡れた状態が続くというのは、ムレた状態で放置するのと同じように、菌が繁殖しやすい状態です。そうするとかゆみの原因になったり、炎症の原因にも繋がってきますので、髪の毛が濡れたあとは、早く乾かしたほうが良いです。
そして、頭皮だけでなく、髪の毛にとっても濡れた状態が続くのは良くないのです。髪は濡れるとキューティクルが開いた状態になり、放っておくとパサつきなどのダメージの原因になってしまいます。
髪を乾かすときは髪の毛が密集していて、乾きにくい根本のほうからドライヤーの風を当てるのがおすすめです。毛先のほうは風通しが良いため、放おっておいても自然と乾いてくるので、乾きにくい根本を乾かしている間に乾いてきます。髪の毛が長い人は特に、お風呂上がりはタオルドライをしたらすぐに髪を乾かすようにしましょう」
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文/土屋美緒
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2007年入社来、OTC医薬品の開発に従事。現在、毛髪科学や皮膚科学に基づく製剤の開発を担当。
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