ショートヘアはドライヤーを使わなくても自然乾燥で大丈夫って本当? 専門家に直撃【美容の常識ウソ?ホント?】
A:ウソ! ショートヘアでもドライヤーでしっかり乾かして
「自然乾燥はドライヤーで乾かすのに比べてラクなイメージがありますし、ショートヘアの人なら放置していても自然に乾くので、そのまま寝てしまう人もいるかもしれません。髪の自然乾燥には、メリットとデメリットがあります」(永丘哲郎氏・以下「」内同)
ドライヤーを使わない自然乾燥のメリットとデメリットとは
ドライヤーを使わない自然乾燥のメリットは手間や時間をかけずに髪を乾かすことができること。また、髪はドライヤーの熱や摩擦に弱いのですが、そのダメージを受けずにすみます。一方デメリットは、キューティクルが開いたままなので髪のダメージの原因になってしまうことです。キューティクルは、髪の表面にウロコ状に重なっているもので、内部のたんぱく質や水分が流れ出ないようにしているもの。このキューティクルはキューティクルは濡れると開き乾くと締まるという性質があります。
また、ドライヤーには、髪だけでなく頭皮を乾かす役割もあります。湿った頭皮は雑菌が繁殖しやすくなります。自然乾燥では髪の根元や頭皮が乾きにくく、イヤなニオイやかゆみの原因などにもなります。このような点から、やはり髪が短い人もドライヤーを使って乾燥させるほうがいいと考えられます」
ドライヤーを使った正しい髪の乾かし方
では、ドライヤーを使った髪の乾かし方とは?
「基本的な乾かし方はロングヘアの人もショートヘアの人も同じです。
(1)タオルで地肌をふく。
髪をドライするというよりは、地肌から水分をふき取ることを意識。髪をゴシゴシこすらないようにしましょう。
(2)目の粗いブラシやコーム使い中間から毛先までとかす。
とかしておくことで、この後のタオルドライによ る髪への負担が減ります。
(3)中間から毛先をタオルでやさしく挟みこみょうにして水分をとる。
タオルでこすって髪にダメージを与えないようにして。
(4)ドライヤーは髪のパサつきを抑えるため根元部分から乾かす。
髪は毛先のほうが乾きやすく、それもパサつきの原因のひとつになるためです。使用の際は20cmほど離し、頭皮から乾かすようにしましょう。
(5)温風で乾かしたあと、最後に冷風で髪の余熱を取る。
するとキューティクルが閉じて髪にツヤが生まれまる。
「以上が簡単な流れです。ドライヤーを正しく使うことにより、髪の毛にツヤを出したりパサつきを抑えたりすることができますよ。これに加え、ドライヤーの前にヘアオイルをてのひらでなじませて毛先中心に付けておくと乾燥や熱から髪を守ることができます」
永丘さん、髪にいいドライヤーの選び方を教えてください
「ドライヤーを選ぶときに一番大切な点が“風量”といわれています。なぜなら、風量が強ければ、低温でも髪が乾くため、熱によるダメージを受けにくくなるからです。さらに、地肌が熱くならないので使いやすく、頭皮まで短時間でもしっかりと乾かすこともできます。
また、冷風やコールド機能のついたドライヤーを選べば、ブローしたあと、全体に冷風をサッとあてることで髪の毛にツヤを出せますよ」

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文/有住美慧