頭皮のベタつき、チクチク感、ニオイ…真夏の髪と地肌は「頭皮クレンジング」で整う!|美的GRAND
頭皮のベタつき、チクチク感、ニオイ…不快な時季に発生しがちなアタマのトラブルは、「頭皮クレンジング」で解決!
毛髪細胞を活性化させる土台=健やかな頭皮環境。日々のシャンプー&スペシャルクレンズで整えて!
グラン世代に頭皮クレンジングが大切なのはなぜ? 豊富な知識で美髪作りを実践する、『AMATA』オーナーの美香さんに伺います。
「頭皮を洗浄して清潔にすることは、細胞が活性化する土台作り、免疫機能の向上や皮脂のコントロール、血液循環のアップなど、頭皮環境を整えることにつながります。
頭皮には多様な常在菌が存在し、そのバランスが頭皮状態に影響を及ぼします。菌のバランスがくずれるとニオいやフケ・かゆみが発生。また、頭皮の余分な皮脂は酸化物質となり、育毛の核になる毛母細胞にダメージを与えます。毛穴詰まりや余分な皮脂を取り除く正しい頭皮洗浄は、頭皮の菌バランスを整え将来的なヘアロスを回避するための、頭皮ケアの大切なファーストステップです」
にもかかわらず、美香さんの実感では「いまだに頭皮ではなく髪を洗っている人が多い」そう。対策は?
「毎日のシャンプーでは、指で頭皮をしっかり捕らえ、毛穴を洗うことを意識。シャンプー前にはすみずみまで予洗いし、すすぎはシャンプーの倍以上の時間をかけましょう。汗ばむ夏は皮脂詰まりが気になるので、毎日のシャンプーに加え、頭皮の毛穴をディープクレンジングするスペシャルケアも積極的に組み込んで」
大人の頭皮洗浄は与えながら落とすことが鉄則
「顔の肌と同じように、頭皮も年齢を重ねると皮脂量が減ってきます。クレンジングで取り去ることを重視しすぎると、肌のバリア機能が壊れて頭皮トラブルに。取るものと与えるものがイーブンになるよう、与えながらクレンズするのがコツ」
頭皮環境が悪い頭皮
画像提供/AMATA
右/赤み
余分な皮脂が常在菌で分解されたり、酸化したりすると脂肪酸になり、それが頭皮を刺激して赤みにつながる。
中/皮脂詰まり
皮脂腺を有する毛穴はそもそも皮脂が詰まりやすい。毛根の毛母細胞にダメージを与え、育毛を阻害する。
左/乾燥
頭皮のターンオーバーが早くなると角層がめくれ、フケに。水分保持力が低下して、外的刺激に弱くなる。
指の第2関節までを使い、頭皮の毛穴を洗うことを意識!
「洗い方のポイントは、指を立てて指の腹でしっかり頭皮を捕らえること。そのまま第2関節を曲げながら頭皮をつまむように動かします。よく、頭皮を指で左右前後にこするように動かす人がいますが、それでは毛穴の汚れは落ちません」
頭皮をシャカシャカ洗うというより、毛穴から汚れを押し出すつもりで指の腹を支点に動かしてみて。頭皮が痛気持ちいい程度の強さがちょうどいい。爪は絶対に立てないこと。
毎日のシャンプーで取り切れないものはスペシャルアイテムを投入する
「酸化皮脂が蓄積するとニオうようになり、普段使いのシャンプーでは落としにくくなります。そこで、消臭効果の高いアイテムで週1回はスペシャルケアを行ってみましょう。頭皮の保湿もきちんとできるクレイ系クレンザーもおすすめです」
右/頭皮のニオいのもととなる汗や皮脂汚れをオフ!
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左/天然ミネラル泥を配合したオールインワンのスパクリーム。
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『美的GRAND』2024夏号掲載
イラスト/二階堂ちはる 構成/斉藤裕子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
毛髪科学理論に基づいて頭皮と髪の悩みの原因を分析し、ひとりひとりに合った施術やアドバイスを提供。著書に『毛髪診断士・美香が作る「美髪ごはん44」』(小学館)。