ショートヘアが似合うポイントが「顔型別」にわかる!
ショートヘアが似合う人の特徴って?人気スタイリストさんが教えてくれました。『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからそれぞれの顔型に似合うショートを似合わせのコツと合わせてご紹介します。
ショートヘアが似合う人の【特徴】
顔が小さい・首が細い・長い人はショートが映える
本田翼、波留、北川景子…ショートヘアでさらに垢抜ける人の共通点は?
「確かに芸能人の方々の場合は、顔が整っているという条件もありますよね。ですが、それよりもショートが映えるのが、“顔が小さい”、“首が細い、長い人”でしょうか」(篠塚さん・以下「」内同)
ただし、似合わせのコツが分かればそれぞれ似合うショートがある!
Q:ショートヘアは美人しか似合わないってホント?
A:ウソ
「ショートヘアは美人しか似合わないというのは、まったくのウソ。もちろん、どこにボリュームを出すか、どこを隠すかなどは、その人、それぞれの骨格や目の大きさなどによって変わってきますが、その人、それぞれ、必ず似合うショートヘアがあります」
「面長さん」似合わせのコツが分かるショート【2選】
【1】横にボリュームを出した前髪なしショート
【似合わせのコツ】
・短すぎると面長が強調されるので、顎より少し上くらいの長さに。
・横にボリュームを出し骨格をカバー。
【how to“ベース&カラー”】
カットは軽く全体にレイヤーを入れて、動きが出るようにしています。
カラーは暗髪色として人気の5トーンのブルーブラック。
【how to“スタイリング”】
26ミリのコテでハチ下はワンカール、ハチ上をミックスで中間巻きにしています。こめかみ辺りにカールを持ってきて、横の幅を出すのが面長ショートさんには重要。
ワックスとバームをミックスして下から揉み込むようにスタイリングします。コテで巻くのが面倒な方は、緩くパーマをかけるのもおすすめです。
担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 畑中正敏さん
【2】丸みが出るマッシュショート
【似合わせのコツ】
・耳が隠れてるくらいの長さのマッシュショート。
・襟足をぱつっと揃える。
・耳にギリギリかかるくらいの長さにすることで横にボリューム感を持っていく。
スタイルのポイント
ナチュラルマッシュショート。
もみ上げの髪を少し残す事でコンパクトにまとまりすぎないスタイルになります。
面長をカバーするために丸みを作っています。
前髪カットのポイント
オン眉前髪は奥からもってきつつ束感が出るように薄めに作ります。
担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 畑中正敏さん
「丸顔さん」似合わせのコツが分かるショート【2選】
【1】後頭部に丸みをもたせた大人っぽいショート
【似合わせのコツ】
・襟足を短めにし、後頭部に丸みを持たせて骨格補正を。
・耳周りはタイトにし、トップはふんわり毛流れをつくる。
【how to “ベース&カラー”】
ベースカットをレザーで切る事によって、シャープさや柔らかさを出します。トップはレイヤーを入れて毛流れを作れるようにカット。毛先はシュッとまとまるようにすると、丸顔補正スタイルになります。
カラーは11トーンのトープグレージュ。艶感を出す為にパープルを入れ上品さを出します。
【how to “スタイリング”】
ストレートアイロンでトップを内巻きにワンカールにします。前髪はカーラーでカールを付けます。丸みのあるショートにすると丸顔を強調してしまうので、トップを少しふんわりさせるのがポイントです。
ヘアオイルとバームをミックスして、もみあげ、襟足はタイトに抑えて、トップはふんわりセットします。
担当サロン:REVES(レーヴス) 菅原 英さん
【2】レイヤーで小顔見えが叶うショート
【似合わせのコツ】
・丸顔さんは、顔が丸くなりすぎないようトップはふんわり仕上げて。
・顔周りレイヤーで小顔効果を出すのがポイント。シュッと決まるショートがオススメ。
【how to“ベース&カラー”】
骨格を沿うような毛流れを作って丸顔をカバーするため、トップはふんわりとさせて、下に行くに連れて顔周りのレイヤーで丸顔をカバーしています。前髪を厚めに作っておでこをカバーすることで小顔効果は◎。
カラーは11トーンのシナモンベージュ。明るめなベージュにする事で軽い印象のショートに見えます。
【how to“スタイリング”】
スタイリングは面倒なコテなどを使わなくても、分け目が付かないように左右に振りながら乾かし、毛先をかるくストレートアイロンを入れるだけでOK。
バームを毛先から全体に馴染ませて形を整えたら完成です。
担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 畑中正敏さん
「四角型さん」似合わせのコツが分かるショート【2選】
【1】カールの動きでエラが気にならないショート
【似合わせのコツ】
・骨格が四角い方は、エラが張っていて男性っぽい印象になりやすいので、短くても骨格がやや隠れる長さを残す。
・柔らかい印象がでるようにカール感のあるヘアスタイルに。
【how to“ベース&カラー”】
少し長めのショートは、レイヤーで動きを出して頬から顎部分を隠すようにしています。そうすることで四角い骨格が隠れて優しい印象になります。
12トーンのラベンダーグレージュ、明るめでも黄色っぽさを抑え、くすみ感のあるカラーです。
【how to“スタイリング”】
26ミリのコテで外ハネと内巻きを交互に入れてミックス巻きにしていきます。細かい程、動きのあるスタイルになります。カールがしっかり出るようにワックスを下から揉み込むようにつけ束感を出して完成。巻髪によって柔らかい印象が生まれ、四角顔の男っぽさや強さがなくなります。
担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 畑中正敏さん
【2】流しウザバンの耳掛けショート
【似合わせのコツ】
・ショートヘア×前髪なしさんは大人っぽい印象にしたい方にオススメの髪型。
・顔を縦長に見せる効果があるので、丸顔さんや四角顔さんと相性がいいです(面長は強調してしまうので注意)。
・おでこが狭い人×前髪なしさんは暗く見えてしまうので、片方or両サイドの髪を耳にかけてあげるとgood◎。
スタイルのポイント
いつもと分け目を変えてあげて、流しウザバン風にすれば、お呼ばれでも使えるプチアレンジ◎
暗髪なので片方だけ耳にかけてあげると大人っぽく、明るさも出るので第一印象もよくなります。
トップはふんわりさせたいのでレイヤーカットをして、スプレーでふんわり固定。
前髪カットのポイント
トップからのウザバンは大人っぽく見せる鉄板スタイル。
少し目にかかるぐらいにして大人っぽさもプラス。
担当サロン:AFLOAT GINZA(アフロート ギンザ) 白川 雄副さん
「逆三角さん」似合わせのコツが分かるショート【2選】
【1】トップふんわりサイドタイトなショート
【似合わせのコツ】
・逆三角形の方は、顎ラインがシュッと見えがちなので、スタイリングはワックスまたはオイルで襟足とサイドの髪を少しタイトに抑える。
・トップはふんわりするように揉み込んで。
【how to “ベース&カラー”】
ショートボブにカットして、サイドの髪を長めに残してフェイスラインをカバー。トップにふんわりとなるようにレイヤーを入れます。こうすることで、きれいな黄金比のひし形シルエットが完成します。
前髪はシースルーバングに。
カラーは9トーンカラーで艶の出るグレーベージュに。ふんわりと柔らかい質感にみえます。
【how to “スタイリング”】
2トップのみ26ミリアイロンで内巻きワンカールにしてふんわり感を出します。
バームとオイルを混ぜて全体的に揉み込みながら束間をだします。トップをふんわり、サイドをタイトにしたことできれいなフォルムの完成です。
担当サロン:ALICe by afloat(アリスバイアフロート) 鎌倉 彩さん
【2】顎ラインが美しく見えるショート
【似合わせのコツ】
・トップに高さを出し、頬ラインにボリュームを出すと似合いやすい。
・おでこもチラッと見せて縦長デザインを意識。
・逆三角さんは顎ラインを美しく見せるように耳かけスタイリングもお勧め。
スタイルのポイント
さらっと自然なストレートヘアで大人っぽく。
ぬけ感のあるベージュカラーで若さと柔らかさを演出。
トップにボリュームを意識して乾かしたら、ツヤが出るようにオイルを薄くなじませてコームで梳かして完成。
前髪カットのポイント
幅狭で目にかかる長さにカットし、サイドは頬下長さにつなげてカット。
斜めにカットすると毛流れが出やすい。
下ろして流すことも可能ですが、大人っぽくしたい時はサラッと流すのがオススメ。
担当サロン:TheC ebina(ザ シー エビナ) 重田悠作さん
「下膨れさん」似合わせのコツが分かるショート【2選】
【1】パーマで輪郭カバーが叶うショート
【似合わせのコツ】
・下膨れを目立たせないよう、トップにふんわりとした動きが出るようにワンカールのやわらかいパーマをかけて輪郭カバー。
・ひし形シルエットになっているので下膨れ顔ショートの方でもシュッとして輪郭が細めにみえる。
【how to “ベース&カラー”】
ショートボブは少し前下がりにカットして小顔効果に。レイヤーを入れてふんわりとした柔らかいひし形シルエットにして下膨れをカバー。前髪は流し目にして、シースルーバングに。
カラーは9トーンのトープグレージュ。ベージュベースに少しグレーを混ぜて透明感のある柔らかい質感になるので、透け感が出て重たい印象をなくします。
【how to “スタイリング”】
下膨れさん特有の重たさが出ないように、束感を作って抜け感を出しました。32ミリのアイロンで平巻きに巻きすることでふんわりとみえて下膨れがカバーされます。最後にバームを全体的につけて、毛先に束感を出してふんわりと動きのあるヘアにすることで優しいふんわりショートの出来上がり。
担当サロン:ALICe by afloat(アリスバイアフロート) 鎌倉 彩さん
【2】ふんわり動きのあるベリーショート
【似合わせのコツ】
・トップに高さが大切です。トップに動きがある、ボリューム感があるとヘア重心が高くなるので似合いやすくなる。
・おでこをチラッと出せたりアレンジできる2way前髪との相性が良い。
スタイルのポイント
ヘア全体にゆるめのパーマをすると簡単にスタイリングが出来る。
パーマスタイルは顔型とも相性抜群。
根元を立ち上げて乾かしたら、毛束感を出しながらワックスを揉み込む。
外ハネも作るとバランスが◎
前髪カットのポイント
目にかかる長さにカットした長めの前髪にカット。
クシャッと動くようにしたいので毛先は軽めに。
高さが出るようにレイヤーカットで表面に動きが出るようにカット。
分け目を変えてデコ出しもできる。
担当サロン:TheC ebina(ザ シー エビナ) 森谷やよいさん
「ひし形さん」似合わせのコツが分かるショート【2選】
【1】柔らか質感の小顔見えショート
【似合わせのコツ】
・ひし形さんはもともと黄金比のシルエットなので、顔にそってサイドや後頭部に丸みを出して小顔にみせる。
・サイドや顔周り後頭部に段が入り真ん中にボリュームがでるので、柔らかく見える。
【how to“ベース&カラー”】
ひし形顔さんはシルエットはきれいなので、それに沿ってカットをしていきます。ベースカットは襟足はタイトに、トップにレイヤーを入れてひし形にカット。
カラーは8トーンのグレーアッシュカラーで全体に透明感をだしてくれます。
【how to“スタイリング”】
表面のみ26ミリアイロンで平巻きにまきます。トップの方にボリュームが行きすぎないようにすることがポイントです。
スタイリング剤はバームとオイルを混ぜて、全体的に揉み込みながらトップから束間をだします。
担当サロン:ALICe by afloat(アリスバイアフロート) 鎌倉 彩さん
【2】ゆるふわひし形ショート
【似合わせのコツ】
・ひし形顔は都会的カッコ良さ、いわゆる垢ぬけた印象を持たれやすい形。
・ひし形感をカバーするなら、トップにボリュームをおいたり、前髪を狭めにつくったりして、縦幅を強調させる髪型を選ぶ。
スタイルのポイント
顔まわりの髪を残し、耳にかけることですっきりとした印象に。
耳にかけることでエラが強調されちゃわない?と思うかもしれませんが、あえてトップにボリュームを持たせてるので大丈夫!
足し算するところはして引き算するところはする。
前髪カットのポイント
ウザバンの幅を狭くすると、サイドヘアで頬の厚みをカバーしやすいのでおすすめです。
担当サロン:Hair&Make PHAT(ファット) 正田健志さん
「卵型さん」似合わせのコツが分かるショート【2選】
【1】卵型を活かす美フォルムショート
【似合わせのコツ】
・せっかくの理想の骨格なのに、スタイリングで大顔見えになってしまうのは避ける。襟足を短めにし、後頭部に丸みを持たせて理想の骨格キープ。
・耳周りはタイトにし、トップはふんわり毛流れをつくる。
【how to“ベース&カラー”】
ベースカットをレザーで切る事によって、シャープさや柔らかさを出します。トップはレイヤーを入れて毛流れを作れるようにカット。小顔に見せるためにおでこもカバーして、丸みのあるきれいなシルエットのショートにしました。
カラーは12トーンのフォギーベージュ 艶感を出す為にパープルを入れ上品さを出します。
【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで、トップを内巻きにワンカール、顔まわりはリバースに毛流れをつくります。そうすることで、写真のようなきれいな丸みシルエットのショートになります。
ヘアオイルとバームをミックスして、もみあげ、襟足はタイトに抑えて、トップはふんわりセットします。
担当サロン:ALICe by afloat(アリスバイアフロート) 菅原 英さん
【2】ふんわりレイヤーの前髪なしショート
【似合わせのコツ】
・幅が狭い前髪にしてしまうと、面長が強調されてしまう為、ある程度幅は広くとったほうが似合せがうまくいく。
・こめかみに流れるサイドバングをつくることで前髪に横幅ができ、バランスが良くなる。
・表面にレイヤーがないデザインだとシルエットかどうしても縦長になってしまい、卵型を強調してしまうので、表面にはレイヤーをいれて、シルエットに横幅をつくってあげると綺麗なシルエットで小顔効果がある。
スタイルのポイント
顔周りは長めに設定でふんわり見せる。
こめかみから後ろに流すサイドバングに顔回りの髪を重ねる事で、横幅をプラスしバランスの良い顔周りに。
表面は動きをつける為にレイヤーを入れて、ふんわり仕上げることで輪郭をシュッと見せる。
担当サロン:AFLOAT D’L (アフロート ディル) 須藤直矢(NAOYA)さん
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1990年茨城県生まれ。都内有名店勤務後、HAIR SALON FOCUSマネージャーとして日々サロン業務、セミナー講師など多岐に渡って活躍。特に骨格や雰囲気から導き出す360°似合わせカットには定評があり、SNSでは千葉で1番ショートが上手いスタイリストとしても話題を集めている。