アップバング×ショートヘア|やり方とスタイル【実例12】
アップバングでショートヘアでもお洒落に。ヘアアイテムを使ったスタイルのやり方を掲載。顔型別やカラーのスタイルを『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからご紹介します。
アップバングの「やり方」【2つ】
【1】カーラーとドライヤーを使う
【BEFORE】
全体的にボリュームがなくペタンコ。表情までのっぺり見えてしまいがち…。
\How to/
STEP1:マジックカーラーをリバース巻きに
「いちばんボリュームを出したい部分の髪を真上に引き出して、マジックカーラーで根元までしっかりとリバース(外)巻きに。」(藤原さん・以下「」内同)
STEP2:すぐ上の髪もリバース巻きに
「STEP 1のすぐ上の髪もマジックカーラーでリバース巻きに。マジックカーラーをふたつ使うことでより、エアリーな仕上がりに」
STEP3:まんべんなく温風を当てる
「まずはマジックカーラーの空洞の中に、その後、表面からもドライヤーの温風を当てて、まんべんなく熱を行きわたらせます」
STEP4:熱が冷めてからマジックカーラーをオフ
「マジックカーラーをはずすのは、ドライヤーの熱が冷めてから!熱が冷める瞬間にカールが固定されるので、温かいうちにはずしてしまうと、すぐにペタンコに戻ります。マジックカーラーをはずしてすぐの状態がこちらです」
STEP5:へアクリームを揉み込む
「大豆ひと粒分のヘアクリームを両手によく伸ばしてから、トップに揉み込みます。重さのあるワックスは、ふんわり感をつぶしてしまうので、軽いテクスチャーのクリームを少量使用するのがコツです」
完成!
トップに自然な高さと空気感が出て、脱ペタンコヘアが実現。簡単にボリューム感を出したい人は、ぜひマジックカーラーを活用して。
【2】バームとコテを使う
ヘアサロンchobbi スタイリスト
wacoさん
表参道の隠れ家的ヘアサロン『chobbi』のスタイリスト。美容師歴10目。学生時代から文化祭や習い事の発表会で友人たちのヘアアレンジを担当。お出かけからパーティアレンジまで、お任せあれ!
\How to/
STEP1:髪全体にバームとオイルを混ぜてなじませる
「髪に動きをつけやすくするために、バームとオイルを1:1で混ぜたスタイリング剤を全体になじませます。オイルだけだとバーコードのように髪が割れてしまいやすいので、ワックスを混ぜて、ツヤと毛束感を出します」(wacoさん・以下「」内同)
STEP2:毛先を内巻きにして女らしさを出す
「オールバックは襟足部分がくびれていて毛先が外ハネになるのが一般的ですが、女らしさを出すために、私は毛先を軽く内巻きに。コテで手首を返すくらい、軽く巻いて、柔らかな印象にします」
STEP3:ドライヤーでしっかりとオールバックに
「手ぐしで前髪とサイドの髪を後ろにとかしながら、ドライヤーを当ててオールバックのスタイルに。仕上げに冷風を当てると、しっかり後ろに流れます」
STEP4:もみあげを出して色っぽさのエッセンスに
「サイドの髪を全部後ろに流すとすっきりとしますが、髪が少し耳にかかるだけで色気も出る気が。少しだけ毛束を耳前に持ってきます」
STEP5:トップのふわふわとした毛を抑える
「トップからふわふわと飛び出す毛は抑えた方がすっきりと見えるので、マスカラ型のジェルでピンポイントに抑えていきます」
完成!
ふんわりとしたトップと内巻きの毛先で、柔らかなオールバックスタイルに。バームとオイルで出したツヤ感と動きのあるスタイルが、女性らしさをバックアップ。
「顔型別」のアップバング【4選】
【1】「卵型」ランダムカールで動きのある毛先スタイル
【how to“ベース&カラー”】
- ベースは、前下がりのグラデーションボブをアゴラインでカット。全体をレザーでカットすることで、毛馴染みがよく柔らかい動きを出しやすくします。
- 後頭部は長さを残しながら軽さを出すよう、インナーにグラデーションを入れます。
- カラーは6レベルのアッシュブラウンに。暗めの中にも透明感や柔らかさを感じられ、光に当たった時の透け感がキレイな色味です。
【how to“スタイリング”】
- パーマは、16〜18mmをメインに、中間から毛先にデジタルパーマをかけます。
- スタイリングは、ラフに8割ほどドライした後、ソフトワックスとオイルを同量ミックスしたものを中間から毛先に揉み込みます。オイルはツヤ感と束感を出してくれるので必ず混ぜて。
- 最後に、髪を上につまみ上げ、パラパラっと散らすように落とし、シルエットを整えたら完成です。
担当サロン:Rougy(ロージ) 渡邊健太さん
【2】「丸顔」手軽に骨格カバーできる女っぽスタイル
【how to“ベース&カラー”】
- 前髪を長めに設定し、ベースをハンサムショートでカット。サイドを前下がりにすることで、カッコ良さを演出します。
- カジュアルではなく大人っぽいイメージになるよう、レイヤーは少なめに。
- カラーは8レベルのヘーゼルグレージュをチョイス。暖かみのあるヘーゼルにグレーをMIXし、ツヤ感、クール、優しい印象をほどよく感じられます。
【how to“スタイリング”】
- パーマは20〜23mmの太めのロッドで、スパイラルに。前髪は毛先巻きにします。
- パーマはツヤ感のあるコールドパーマで。
- スタイリングは、7〜8割乾かしてから、ヘアバームを全体になじませます。ヘアバームは、軽い質感ながらツヤ感を出し、セミウェットな質感でパーマをキレイに見せてくれるので必須です。
担当サロン:S.HAIRSALON kitahama(エス ヘアサロン キタハマ) 石塚大輔さん
【3】「面長」毛束感とカラーで外国人風スタイル
スタイルのポイント
- 耳ラインで動きが集まるようにスタイリングし少しハネ感を加えると◎
- 前髪も立ち上げて乾かしたら、根元以外は抑えてニュアンスをつける
- 無造作な動きでボリュームを出す
- 顔周りは、耳ラインでカットして、毛先は軽めにカットにすることで動きが出しやすくなる
- 前髪とサイドを、つなげてカットするとスタイリングがしやすい
担当サロン:TheC ebina(ザ シー エビナ) 森谷やよいさん
【4】「逆三角形型」おでこを広く見せたニュアンスパーマ
スタイルのポイント
- ニュアンスパーマでエアリーな雰囲気にすると逆三角形型のシャープさが軽減される
- 普段パーマをかけないショートさんも髪の毛の表面を巻くだけでエアリーなショートヘアになる
- この時、襟足の毛先は外側に、顔周りをななめにセットすると軽やかな印象に
- かきあげスタイルで、ハンサムに。顔周りを長めのかきあげにすることで逆三角形さんのフェイスラインのシャープさを和らげる
- きちんとポイントを押さえておけば、やわらかさだけじゃない攻めた雰囲気の髪型も演出することができる
担当サロン:Hair&Make PHAT(ファット) 正田健志さん
「暗め」カラーのアップバング【4選】
【1】暗髪でも丸みシルエットで女らしさスタイル
【how to“ベース&カラー”】
- 前髪をほおの長さに設定した前上がりのハンサムショート。バックに重さと丸みが出て、女性らしい美シルエットをつくります。
- また、サイドの髪が自然に流れるようにカット。丸みのあるフォルムなので、クセによるボリューム感も活かすことができます。
- カラーは6レベルのブルージュをチョイス。アッシュ系の色味できれいめ印象を与え、地毛では表現できない透明感と抜け感のある仕上がりに。また、暗髪は伸びてもプリンにならないのも嬉しいポイントです。
【how to“スタイリング”】
- ハンサムショートでも、乾かす時にオールバックにしないのが鍵。後ろから前に向かって、前髪は前に下ろすようにドライヤーで乾かします。
- 乾いたらストレートアイロンで、抜く時に後ろにすっと流すようにワンカール。束感の出るオイルを全体につけてから、オールバックにかき上げます。
- 前髪が自然に立ち上がることで、柔らかい髪の動きに。立ち上がりが足りない場合、ドライヤーで調整を。
担当サロン:lora.garden(ロラ ドットガーデン) 井上珠実さん
【2】濡れ髪美人になれる大人っぽい透明感スタイル
【how to“ベース&カラー”】
- 前髪は目にかかる長めでカット。えり足はハイグラデーションの上にグラデーションを重ね、丸みのあるラインをつくります。
- サイドは頬の長さにカット。全体的にライン感を出すようにするのがポイントです。
- カラーは、5レベルのグレーアッシュに。自然光に当たった時の透明感が秀逸で、赤みやオレンジっぽさを完全に消したい人におすすめ。
【how to“スタイリング”】
- クセが気になる人はストレートアイロンをさらっと通してから、ジェルを全体的になじませウェット質感をつくります。
- ジェルは固まらないタイプがおすすめ。
- タイトに仕上げて、前髪は少しほぐすようにつまみ、パラっと下ろすとこなれ感がプラスされます。
担当サロン:MINX青山店(ミンクス アオヤマテン) 和田流星さん
【3】大人ボリュームアップスタイルでエレガントに
【how to“ベース&カラー”】
- 長めの前髪とトップのボリュームがエレガントに見えるスタイルで、大人の雰囲気を出してくれます。前髪を長めに設定して、顔まわりは前髪に繋がるようにカットします。
- トップも、前髪に繋がるようにカットすることで、分け目がハッキリつかないようになり、ボリュームアップのヘアが完成します。
- カラーはせずに地毛で。パーマは毛先に緩めのウエーブを軽くつけるだけでOK。パーマに抵抗がある方はアイロンで最後に巻いても大丈夫です。
【how to“スタイリング”】
- 髪全体を水で濡らしたら、洗い流さないトリートメントをつけて、ドライヤーの弱風で乾かします。
- 8割乾いたら、ワックスムースを揉み込んで、自然乾燥させれば完了です。
- より、トップにボリュームを出す為に、分け目をはっきり作らないように、7:3に分けて、片耳かけるとよいです。
担当サロン:SINCER ELY(シンシアリー) 唐沢ゆりこさん
【4】重めAラインの中性的雰囲気スタイル
スタイルのポイント
- 丸みのあるフォルムのショートがべース。前髪〜サイドがつながるようにレイヤーを入れる。
- 硬いorぺったりしやすい髪質の場合、ワンカールのパーマをかけるとスタイリングが楽に。
【SIDE】
【BACK】
「明るめ」カラーのアップバング【4選】
【1】あごに沿わせるカットで美人見せヘア
スタイルのポイント
- 長めの前下がりのショートべース。顔周りは鼻ラインでレイヤーを入れて軽やかに。
- あごからつながるラインで後ろの髪に向かって上がるラインにして後頭部を形良く見せる。
- 襟足はすっきりシャープに。
【FRONT】
【BACK】
担当サロン:Beauty Connection Hair Salon 谷 賢二さん
【2】ハイトーンのダブルカラーとトレンドウルフヘア
【how to“ベース&カラー”】
- 1年に渡り、3週間に一度リタッチ→リタッチ+ハイライト→全体を繰り返すと、今まで真っ黒しか選択肢が無かった方がここまで透明感が作れるようになりますよ!
- 白髪を活かした大人グレージュ!カットはたっぶりのレイヤーを入れて、動きを出す人気のウルフショートにしました。
【how to“スタイリング”】
- 乾かす際に、必ず毛穴を起こすように乾かし、毛流れを浮き立たせます。
- 毛先にトリートメントバームをつければ、毛流れも強調できメリハリウルフの完成です。
- 毛先を少し、外ハネにして動きをプラスするのもポイントです。
担当サロン:DELA by afloat(デラ バイ アフロート) 青木拓也さん
【3】ルーズな抜け感とベージュブラウンで色気スタイル
【how to“ベース&カラー”】
- サイドの長さをリップラインに設定。前下がりのラインになるようサイドグラデーションでカットします。
- 軽い動きが出るよう、トップに少しだけレイヤーを。バックの重さを低めにしつつ、襟足はすっきりすることで頭の丸みを強調して女っぽヘアに。
- カラーは10レベルのベージュブラウンに。ニュートラルな色味で透明感や柔らかい印象を与えます。
【how to“スタイリング”】
- 根元の立ち上がりがつくようにドライヤーで乾かした後、ストレートアイロンを毛先中心にプレスします。丸みがつくと可愛くなるので、さらっと通すイメージで。
- スタイリング剤はツヤ感重視で、シアバターをセレクト。全体になじませてから、オールバックにかき上げながら顔まわりにも塗布します。
- 最後にトップが潰れないよう、部分的につまんでルーズな動きを出します。キープ力が欲しい場合、ハードスプレーシュッとひと吹きして。
担当サロン:MINX 原宿店(ミンクス ハラジュクテン) 野沢伯行さん
【4】どこから見ても可愛いシルエットのかき上げヘア
【how to“ベース&カラー”】
- センターパートに分けサイドの長さを鼻くらいに設定し、サイドグラデーションでカット。
- 襟足の長さは後頭部の丸みを強調するために短めに。襟足もグラデーションで切り、表面に少しだけレイヤーを入れます。
- カラーは11レベルのフォギーベージュに。寒色寄りのベージュは、赤みやオレンジっぽさを押さえて透明感のある仕上がりが特徴です。
【how to“スタイリング”】
- トップはふんわりさせたいので、地肌をこするようにドライヤーの風を当て、襟足はタイトに乾かします。
- 乾いたらストレートアイロンで毛先を流すように内巻きに。ボリュームが出ない方がかっこいいので、毛先のみでOK。
- スタイリング剤は、オイルを毛先に塗布したら指で後ろに流しながらおさえます。耳にかけるとパラっと前髪が落ちることで顔型補正をしつつ、ひし形の美シルエットに。
担当サロン:lora.garden(ロラ ドットガーデン) 英太さん
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。