美的GRAND
へーっ、美容って自由なんだ!
2021.11.12

今すぐ変える、未来を変える、髪というマスタースイッチを押す!

年齢とともに常識という枠にとらわれがち。美容も例に漏れず。そんな私の凝り固まった価値観や美意識をがらりと変えた「ひと」「もの」「こと」をひとつひとつ丁寧に綴りたいと思います。第二回は、髪というマスタースイッチについて。【松本千登世「へーっ、美容って自由なんだ!」vol.3】

髪が、装いも表情も姿勢も人生も変えるという気づき。

寒くなるこれからの季節に向けて、髪を切りました。ショートヘアなら、ハイネックやストールなど、ボリュームのある襟元が映えるはず。春を迎えたくらいから、漠然とそう思っていて、密かにそのときを心待ちにしていたのです。

ビューティ・プロデューサーとしてつとに有名な美香さんがオーナーを務めるヘアサロン、AMATA。そのジェネラルマネージャーである伸江さんに、15年? いや、それ以上? にわたってカットもカラーもトリートメントもと「髪」をすべて委ねています。それまで意思なく理由なく長く伸ばしていた髪を、いろいろな意味で軽やかになりたいと思い切って短くしたのが、およそ2年前。眠れないほどの高揚感が全身を駆け巡るのを体験して、たかが髪、されど髪、髪がどれだけ自分を支配しているか、思い知らされたのでした。

そして、今回。「どちらかというと、美容男子みたいに」という突飛なリクエストとともに「好きに切って!」という私に、伸江さんは頼もしく応えてくれました。私の髪質も悩みも、そしてありたい人間像みたいなものまでもよく知ってくれている唯一無二の人だからこそ。新しい髪型は、ブローもスタイリングも楽しい、毎日毎日楽しい。さらに自分が軽やかになれた気がしています。

服もメイクも、気分も生活も、髪を切って変わったことは数えきれません。それらの小さな変化が教えてくれたのは、「髪は、また伸びる」というシンプルなこと。たとえ結果が思い通りでなくても、また伸びると思えば、思い通りでないことさえも楽しめる。白髪もうねりも、抜け毛もハリやコシのなさもと、年齢とともに悩みは増えていくばかりだし、そんな自分に溜息をつくことも多いけれど、その上で新しい自分、自分の未来にわくわくできるって、いい。なかなか伸びないと昨日を向くか、また伸びると明日を向くか、心のあり方は180℃違う。ときめきに素直に、自分を飽きないことがきっと、何よりのアンチエイジング……。そう確信したのです。

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「髪、少しだけ変えてみようかな?」のひと言が、ときめきが全身を駆け巡る「スイッチ」に違いありません。
撮影/MIKA[AMATA]

以前、尊敬する女性に、こんなふうに言われ、はっとさせられたことがあります。「思い切ってヘアスタイルを変えるとか、そんな大げさなことじゃなく、分け目を少し変えたり、髪を少し耳にかけたりするだけでいい。その『少し』が、まわりにはいい意味で『違和感』になって、会うたびどきりとさせられる。まわりを飽きさせない人って、そういう人。そして、まわりを飽きさせない人は、生き生きと生きている人……」。まわりを飽きさせない=自分に飽きないことに違いないと、今になって思います。

髪は、毎日を生き生きと生きるための、マスタースイッチ。そう断言したいと思います。「思い切り」でも「ほんの少し」でもいい。誰にも、新しい自分が待っている!

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美容エディター
松本千登世
航空会社、広告代理店、出版社勤務を経てフリーランスに。雑誌や単行本など、美容やインタビューを中心に活動。『「ファンデーション」より「口紅」を先に塗ると誰でも美人になれる 「いい加減」美容のすすめ』(講談社刊)『いつも綺麗、じゃなくていい。50歳からの美人の「空気」のまといかた』(PHP研究所刊)ほか著書多数。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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