ヘアのお悩み
2025.6.5

美髪になりたいなら「頭皮ケア」に力を入れよう! おすすめ成分3つ【美髪に効く成分図鑑】

ここは美髪になるために、選ばれしものが通う「美髪成分学園」。今日も美髪に一歩近づくため、生徒たちが実力を競っていますー知っているようで意外と知らない、どう取り入れるのが正解なのか、学園モノ仕立てでご紹介します!

一般社団法人国際毛髪皮膚科学研究所/IRIHASS 代表理事

本山典子さん

スキンケア・サイエンス コミュニケーター 博士(工学)

次田哲也さん


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ミルボン 開発本部 研究開発部

長谷部未来さん

美容師・ rrcid取締役

木村直人さん

毛髪の運命を握るのはここ! 「頭皮ケア」に効く成分

まずは、毛髪の老化を左右する“頭皮”についてお勉強。教えてくれるのは、毛髪診断士の本山さん。

「髪の毛は頭皮の奥にある毛球の中で作られます。血管から血流に乗って、毛髪の材料となるアミノ酸やミネラルなどを受けとると、毛球の中で“毛母細胞”という髪のもとが誕生。毛母細胞が増えて押し上げられて出てくるのが髪の毛です。つまり、血流の流れが悪いと髪の成長が鈍くなるということ。抜け毛が増えることも…。だからこそ、大切なのが血流促進に直結する“頭皮ケア”。頭皮が硬いと血流の流れが悪くなるので、まずはしっかり保湿を。さらにブラッシングや頭皮マッサージを行うのもおすすめです」(本山さん)

誰にでも優しいお嬢様♡【シア脂】


保湿作用 抗酸化作用 抗炎症作用抗酸化作用

シアの果実からとれる油脂で、希少価値が高いお嬢様(実は高級素材♪)。刺激が少なく酸化もしにくく、とても穏やかな性格です。

「彼女の特性は、皮脂に含まれるオレイン酸やステアリン酸が豊富なため、肌なじみが良く、高い保湿作用が期待されること。水分蒸発を防ぎ、ツヤを与えることが得意なので、頭皮だけでなく、スタイリング剤にもパワーを発揮しています」(次田さん)

●ほかの呼び名は…シアバター

優等生だけれど、実は気難しい!?【セラミド】


保湿作用
角層の細胞と細胞の間を埋めるスフィンゴ脂質。乾燥や外的刺激から守る“バリア機能”として力を発揮する実力者だけれど、実は水にも油にも溶けにくい気難しい面もあり。分子構造の違いで分類されていて種類も豊富です。

「頭皮や髪にも存在する縁の下の力もち。減少すると頭皮にはフケやかゆみが発生し、髪はハリやコシが失われることも…。健やかな頭皮環境を維持するのに必要不可欠な存在です」(木村さん)

●ほかの呼び名は…セラミドEOP、セラミドNG、N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、セラミドNP、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、セラミドAP、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン

さっぱりした性格が人気【ホホバオイル】


保湿作用 抗酸化作用
ホホバの種子から抽出した液体の油性成分。脱臭や精製をされると無色透明になるのが特徴。皮膚への浸透性が良く、ベタつかずさっぱりとした質感。

「皮脂や汚れを吸着するパワーをもち、頭皮につけてマッサージをすれば頭皮クレンジングに。酸化や乾燥から守ってくれる“ワックスエステル”というオイルの一種なので、加齢で減少していく頭皮の皮脂量をカバーするのにも最適です」(本山さん)

●ほかの呼び名は…ホホバ種子油、ホホバ油

[CLOSE UP!]早めの頭皮ケアで白髪が予防できる!?


写真提供/ミルボン

\この3つの成分ブレンドで!/
葛根エキス・カモミラエキス・タイムエキス

白髪が出てきても諦めることなかれ。

「初期段階の白髪は、髪に色をつけているメラニン色素が実はまだ存在することも。数年前に、毛母細胞までメラニン色素を輸送する遺伝子・メラノフィリンの発現量が減ったのが原因のひとつとミルボンが突き止めました。有効な成分を早く取り入れれば、白髪を未然に防げる可能性も」(長谷部さん)


頭皮の毛穴から出てくる毛は、通常2〜3本。1本だと、か弱いのに対し、多い方は互いに支えあいながら元気! たんぱく質を破壊するのが、水に含まれる塩素。頭皮があれやすい人は、塩素カットのシャワーヘッドにシフトするのもおすすめ。

『美的』2025年7月号掲載
イラスト/カツヤマケイコ 構成/むらなかさちこ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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