お悩み別ケア
2022.11.7

リノール酸S|化粧品としての効果は?【美容成分大全】

コンテンツ提供:日本化粧品検定協会

概要

成分名 リノール酸S
成分の働き チロシナーゼ分解、メラニン排出促進
医薬部外品としての効能効果 美白
表示名称 【医薬部外品】リノール酸S
主な配合アイテム 【医薬部外品】スキンケア

効能効果・はたらき

「化粧品」に配合したときの働き

 

  • チロシナーゼ分解によるメラニン生成抑制
  • メラニン排出促進

●チロシナーゼ分解によるメラニン生成抑制
シミの元であるメラニンは、メラノサイト内の酵素・チロシナーゼが働くことでつくられます。美白有効成分の主なものは、チロシナーゼが活性化するのを阻害する働きをもつものが多い中、リノール酸Sはチロシナーゼ自体を分解する働きをもつことが特徴です。リノール酸Sはチロシナーゼに目印をつける作用があり、この目印があることでタンパク質を分解する酵素が働いて、タンパク質であるチロシナーゼの分解が促進されます。チロシナーゼ自体を減らすことで、メラニンの生成を抑えることができます。

●メラニン排出促進
表皮のターンオーバーを促進することで、スムーズにメラニンを排出する作用があります。メラノサイト内で過剰にメラニンが産生されてしまうと、メラニンを多く含んだ細胞が蓄積されてしまいますが、リノール酸Sは表皮のターンオーバーを促進することでメラニンの排出を促します。これによりメラニンの蓄積によるシミを防ぐ効果も期待できます。

「医薬品」としての効能効果

医薬品としては配合されていません。

「食品、サプリメント」に配合したときの働き

食品・サプリメントとしては利用されていません。

注意点

特にありません。

由来・歴史

主な原料の由来

植物(ベニバナ油など)

歴史

リノール酸Sは、サンスター株式会社が18年の研究の末、開発した美白成分です。2001年に厚生労働省から医薬部外品の美白有効成分として承認されました。

リノール酸Sは、光・熱に対し不安定であることが特徴です。そのため、何層にも積み重なったリン脂質(細胞膜の成分の1つ)から構成された膜でつくられるナノサイズのカプセルに閉じ込めた「ナノトランスファーカプセル」を配合した化粧品が、2005年に商品化されました。

その他成分情報

必須脂肪酸の1つで酸化を受けやすい不飽和脂肪酸の一種です。リノール酸はサフラワー油やヒマワリ油などの植物油に含まれ、一般化粧品としても配合されています。

しかし、リノール酸Sは、紅花油を酵素処理し、高度に精製するという特別な方法で作られる純度の高いリノール酸です。そのため、サンスターでは、一般のリノール酸と区別するために「リノール酸S」という名称を付けました。また、商品の説明などでは「リノレックS」という愛称でよんでいます。

リノール酸Sは特別な製法で作られたリノール酸ですので、一般的なリノール酸とは異なります。美白有効成分として認められているのは「リノール酸S」のみです。

豆知識

日本化粧品検定協会代表理事:小西 さやか

「リノール酸Sが医薬部外品の有効成分として訴求できるのは、チロシナーゼ分解によるメラニン生成抑制のみです。医薬部外品として承認された効能効果ではありませんが、メラニン排出促進の効果も確認されています」

小西さやかさんの記事一覧

 

<引用元>
香粧会誌, 43(1), 39-43 (2019)
日本化粧品技術者会誌, 33(3), 277-282 (1999)
日光ケミカルズ株式会社他, 新化粧品ハンドブック, 2006, p.537
鈴木一成, 化粧品成分用語事典2008, 中央書院, 2008, p.38
宇山侊男他, 化粧品成分ガイド 第7版, フレグランスジャーナル社, 2020, p.152,163
厚生労働省 Webサイト (一般用医薬品の製品群と主な製品)
サンスターグループ Webサイト (Club Sunstar お肌のこと)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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