ライスパワーNo.11|化粧品として、どんな効果が?【美容成分大全】
コンテンツ提供:日本化粧品検定協会
概要
成分名 | ライスパワーNo.11 |
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成分の働き | バリア機能改善 |
医薬部外品としての効能効果 | 皮膚水分保持能改善、頭皮水分保持能改善 |
表示名称 | 【化粧品】コメエキス【医薬部外品】ライスパワーNo.11(米エキスNo.11) |
主な配合アイテム | 【医薬部外品】【化粧品】スキンケア・ヘアケア |
効能効果・はたらき
「化粧品」に配合したときの働き
ライスパワーNo.11は基底層に働きかけ、ターンオーバーを正常化します。これにより、うるおいをしっかりとどめるセラミドの産生を助けます。セラミドは、皮膚のバリア機能を保ち、角層内の水分が奪われないように守る役割を担っている細胞間脂質の主成分です。セラミドの産生を促すことで皮膚のバリア機能を改善し、肌が自らうるおいを保つ力「水分保持能」を高めます。
年齢や環境の変化によって低下する水分保持能をキープすることで、乾燥が原因で起こる小じわ、ハリ不足、毛穴の開きなどを防ぎます。さらに角層がうるおうことできめが整い、乾燥によるくすみも改善します。
ライスパワーNo.11は、保湿剤によるモイスチャー効果(水分を保つ働き)や、油性成分によるエモリエント効果(柔軟化・水分の蒸散を防ぐ密閉作用)と異なり、ターンオーバーを整え、肌が本来持ち合わせている水分保持能に働きかけます。
「医薬品」としての効能効果
医薬品としては配合されていません。
「食品、サプリメント」に配合したときの働き
食品・サプリメントとしては利用されていません。
注意点
特にありません。
由来・歴史
主な原料の由来
発酵(米を発酵)
歴史
米の総合利用研究を行う勇心酒造株式会社が、徳島大学との共同研究のもと、1995年にライスパワーNo.11を開発し、医薬部外品の新規効能をもつ成分として申請しました。2001年、「皮膚水分保持能の改善」という新たな効果で医薬部外品の有効成分として承認されました。さらに2020年、「頭皮水分保持能の改善」という効能効果でも承認されました。それぞれの効能効果は、ライスパワーNo.11のみで承認されているものです。
その他成分情報
単一の化合物ではなく、米由来のエキスです。数十種類のアミノ酸やペプチド、糖などを含んでいます。蒸した日本米から得られたエキスを、微生物で約90日間発酵・熟成させることで生み出されます。使用する米と微生物の組み合わせにより、異なる効果のエキスが作られ、効果が確認されたものに対してライスパワーエキスの番号がつけられています。2022年現在、働きが異なる13種類のエキスがあります。
豆知識
日本化粧品検定協会代表理事:小西 さやか
「ライスパワーエキスを使用して効能効果が科学的に証明されていると認められた商品に対して、ライスパワーマークを付けることができます。勇心酒造の独自原料ですが、コーセー、アイム、第一三共ヘルスケアなどに原料供給しており、これらのブランドからもライスパワーを配合した化粧品が発売されています」
小西さやかさんの記事一覧
<引用元>
久光一誠, 化粧品成分事典, 池田書店, 2021, p.4,79
小西さやか, 知れば知るほどキレイになれる!美容成分キャラ図鑑, 西東社, 2019, p.158-159
勇心酒造株式会社 Webサイト (ライスパワーエキスについて)
株式会社コーセー Webサイト(MaisonKOSE)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。