乾燥肌を保湿したらニキビができるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“ニキビ”について。乾燥肌を保湿したらニキビができるって…ウソ? ホント? 表参道美容皮膚科の三宅真紀先生にお答えいただきます。
Q:乾燥肌を保湿したらニキビができるってホント?
乾燥肌が原因でニキビができやすくなってしまうという説は、耳にしたことがある人も多いのでは? ですが、乾燥肌を保湿することで、ニキビができやすくなったという話も。本当なのでしょうか。
さっそく、この疑問を三宅先生にぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ウソ
「乾燥は、すでにできているニキビを悪化させてしまうだけでなく、乾燥によって角質が厚くなることも、ニキビができる要因になります。ですから、保湿は大事です。保湿したらニキビができた、という事象が起こるとしたら、それは保湿剤に含まれる油分が多いことが原因と考えられます」(三宅先生・以下「」内同)
油分でニキビができてしまう原因
「ニキビの原因となるアクネ菌は、肌の皮脂だけでなく、化粧品に含まれる油分もエサにします。そのため、肌が油分過多になってしまうと、アクネ菌が増殖してニキビができたり、悪化してしまうのです」
ニキビができないための基本のスキンケア方法
「“水分でしっかりうるおいを与えながら、油分は控える”が基本です。そのためには、ビタミンCやセラミド、ヒアルロン酸やコラーゲンが含まれた化粧水や保湿美容液をメインでお手入れするようにし、乳液やクリーム、オイルなど油分が多い化粧品は極力避けるようにしましょう。
スキンケア製品を選ぶ際は、コメド(毛穴に皮脂が詰まった状態)になりにくい、“ノンコメドジェニック”と記載されたものを選ぶのもよいですね。
洗顔はたっぷり泡立てて、肌との摩擦は避けて。クレンジングは、油分が少なく、さっぱり洗い上げてくれるジェルタイプがおすすめです。
また、日頃から角質ケアを取り入れるのもニキビ予防になります。自宅ではピーリング石けんやピーリングローションを使用するのがおすすめ。弱いものでしたら、毎日使用しても問題ありません。ニキビができているときは、2週間に1回、ニキビが落ち着いている場合は、1か月に1回、皮膚科でのピーリングも効果的ですよ」
- ・基本は、水分でしっかりうるおいを与えながら、油分は控えること
- ・主にビタミンCやセラミド、ヒアルロン酸やコラーゲンが含まれた化粧水や保湿美容液を使用する
- ・乳液やクリーム、オイルなど油分が多い化粧品は極力避ける
- ・“ノンコメドジェニック”と記載されたものを選ぶのも◎
- ・クレンジングは、油分が少なく、さっぱり洗い上げてくれるジェルタイプがおすすめ
- ・ピーリング石けんやピーリングローションを使用して角質ケアを
肌質別のスキンケア
混合肌
混合肌の人はTゾーンに皮脂分泌が多いため、Tゾーンは特に念入りに洗顔をして皮脂を落としましょう。保湿は化粧水を重ね付けし、乾燥の強い箇所はクリームで油分を補って。
オイリー肌
皮脂の分泌が多く、もともとニキビが出来やすい肌質です。油分が多く含まれた乳液やクリームは、全顔に使わない方がベスト。化粧水を重ね塗りし、水分補給を。朝、夜の洗顔で皮脂をしっかりと落としましょう。
普通肌
ニキビ予防には、普通肌の人でも洗顔・保湿は大切です。皮脂を取りすぎない程度に洗顔し、しっかり保湿を心掛けて。
Point
◆混合肌・Tゾーンは特に念入りに洗顔をする
・保湿は化粧水を重ね付けし、乾燥の強い箇所はクリームで油分を補う
◆オイリー肌
・油分が多く含まれた乳液やクリームは、全顔に使わない方がベスト
・朝、夜の洗顔で皮脂をしっかりと落とす
◆普通肌
・皮脂を取りすぎない程度に洗顔し、しっかり保湿を心掛ける
文/木土さや
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
レーザー治療・アンチエイジング治療のエキスパート。患者様の立場にたった、優しく丁寧できめ細やかなカウンセリングから、ひとりひとりに最適な治療を提案し、高い治療技術により確実に結果を出す。美容・スキンケア全般に豊富な知識を持ち、数多くの有名化粧品開発にも携わる。テレビ・雑誌などのメディアにも多数出演。
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