【Q&A】正しい知識があれば乾かない肌に! 何をどう使えばいいの?|お手入れの疑問を解く
知ればトクする保湿の概念や成分の話、ここまで読んだみなさんはお疲れ様でした!そして、お待たせしました!今までの保湿解説を踏まえて、具体的な保湿ケアやアイテム選びの悩みに、ふたりの研究者がズバリ答えます。
いざ保湿を実践!何をどう使えばいいの?
Q.保湿ケアでより大切なのは化粧水?クリーム?
A.水を与えるよりも、保湿成分や油分の方が大切
「肌を潤わせる方法は、化粧水などで水分を補う“補水”と、保湿成分や油剤が配合された化粧品で水分を肌に留める“保湿”に分けられます。化粧水とクリームはどちらも必要ですが、どちらか選ぶとしたら“保湿”の効果が高いクリームです」(岡野さん)
Q.美容オイルはどのタイミングでつけるのが正しいの?
A.水系のアイテムをつけた後であれば、後は自由
「オイルは、肌の上に水分の蒸発を防ぐ膜を作ります。水を通さないので、逆に考えれば上から水分を与えても浸透を妨げるのです。オイルをつけるタイミングは、化粧水や美容液などをつけた後。クリームと併用する場合、どちらが先でも構いません」(岡野さん)
Q.化粧水はとろみがある方が保湿効果が高いの?
A.とろみには肌の上に潤いの膜を作る働きがあるので、保湿力が高い
「とろみ化粧水の多くには潤いの膜を作る保湿成分が配合されており、その分さらさらしたものよりも保湿力が高いといえます。ただしさらっとした化粧水も成分や処方が良いものはたくさんあるので、厳密にいうとアイテム次第です」(近藤さん)
Q.化粧水は使わなくてもいいと聞いたことがありますが、本当?
A.加齢によって減る水分を補うために使うのがベター
「水分は体内にあるので補う必要はない、というのは事実ではあります。ですが、生まれたときは体重の約80%だった水分が、子供は約70%、成人になると約60%に。みずみずしい肌をキープするには、減ってきた水分を化粧水で補うことが必要です」(近藤さん)
Q.ブースターオイルを使うと、潤いの浸透が良くなる?
A.微量の乳化剤が配合されたオイルなら、潤い感を高める効果はあり
「オイルは基本的に水分の浸透を妨げます。“ブースターオイル”と位置づけられているものは、微量の乳化剤が配合され、水となじみやすい処方になっていることが考えられます。オイルによって保湿感は上がりますが、浸透が良くなるかは処方によります」(岡野さん)
Q.混合肌でもやっぱりクリームを使った方がいいの?
A.皮脂が出るのはバリア機能の乱れが原因。クリームで補って
「テカるのに頬や目元などが乾燥する実感がある人は、バリア機能の低下を補うために皮脂が出てしまっているので、クリームで蓋をしてバリア機能の改善を促しましょう。顔全体にたっぷり塗らなくても、乾燥する部分を中心に塗ればOKです」(近藤さん)
Q.しっかり保湿しても午後になると乾いてしまう肌、どうしたらいい?
A.クレンジングや洗顔を見直し、セラミドを補うお手入れを
「朝に化粧水、美容液、クリームなどを重ねて、それでも午後には乾いているという場合、クレンジングや洗顔で潤いを奪っている可能性があります。洗い方を見直し、バリア機能を強化するセラミドがしっかり配合されたアイテムを取り入れてみては?」(近藤さん)
冬に向けてぜひ知的な保湿ケアを!
『美的』2021年11月号掲載
撮影/松本拓也(背景) イラスト/浅生ハルミン 監修/岡野利彦(カラーズ)、近藤和裕(Nuzzle) 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
スキンケアを中心とした化粧品の研究開発に約20年携わる。成分・処方の高い専門性をもち、サイエンスと植物の可能性を追究。