お悩み別ケア
2020.9.27

1日何度も顔や体を洗うと、肌あれやニキビができやすいってホント? 専門家に真相を直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は感染対策や暑さで、顔や体を洗う回数が増えていることで、肌あれが起こる原因について。これは皮膚の常在菌による作用というウワサが…。そこで、皮膚常在菌を生かして美肌へ導く、肌育成スペシャリストの川上愛子さんに、お話を伺いました。

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Q1日に何度も顔や体を洗うと、肌あれやニキビができやすいってホント

感染予防として、外出先から帰ってきたら体や顔を洗うことが推奨されています。でも、1日に何度も顔や体を洗うと、肌あれやニキビができやすい肌環境になってしまうという噂が。これってホント? そこで、皮膚常在菌の知識を取り入れて、自分の生み出す分泌物で光り輝く美肌へ導く“洗わない美容”を推奨する、肌育成スペシャリスト・川上愛子さんに疑問を投げかけてみました。果たして川上さんのお答えは

A:ホント

「感染予防のひとつとして、手洗いやうがいだけでなく、シャワーするのも大切。でも、そのたびに洗浄剤でガシガシと洗っていたら、肌に潤いをもたらす常在菌が減ってしまい、肌あれやニキビができやすいアルカリ性の肌環境を招く可能性が。洗うことと常在菌の関係性について、詳しくお話していきます」(肌育成スペシャリストの川上愛子さん・以下「」内同)

弱酸性の肌環境とは?

「しっとりと潤った健康的な肌は、弱酸性に保たれています。皮膚に炎症を起こす菌や病原菌は、酸性の環境を嫌うので、肌が弱酸性に保たれていれば入り込んでくることができません。その弱酸性の環境を作り出すのが、善玉菌の表皮ブドウ球菌やアクネ菌。汗や皮脂の中に入っている色々な成分を分解してくれて、脂肪酸やグリセリンなどのうるおい成分を分泌します。その分泌物こそが弱酸性の環境を保つカギに。

また、日和見菌のアクネ菌も表皮ブドウ球菌が活発の時には、一緒にうるおい成分を分泌し、弱酸性の環境を保ってくれる仲間です。ただし、肌がアルカリ性に傾いた途端に、悪玉菌と一緒に繁殖して悪さをするので肌を弱酸性に保っておくことが大切です」

洗いすぎがニキビを作る要因にも

肌がアルカリ性に傾くことで、毛穴トラブルに繋がり毛穴の中でアクネ菌が爆発的に増殖して、リパーゼという酵素を巻き散らかします。そのリパーゼによって刺激物質となって引き起こす炎症がニキビです。ニキビは脂性肌でも起こりやすいということもあり、ついつい洗うケアに力を入れがち。肌がキュッキュッと鳴るほど洗い上げた肌は、弱酸性バリア壊れやすく、アルカリ性に傾くキッカケになる可能性が大。ニキビができたら、必ず皮膚科を受診し自己判断で洗い過ぎないこと。そして、普段はお風呂や運動で皮膚常在菌にも必要な汗をしっかりかき、天然の保湿成分で弱酸性バリアを作ることが美肌への近道です

体を洗うときの注意点は?

「今年のように猛暑だと、きっと1日何度もシャワーを浴びたくなるはず。そこで気をつけて欲しいのが、ボディソープで洗い過ぎないこと。いくら真夏とはいえ、皮脂を失いすぎると肌がアルカリ性に傾きやすくなります。汗のニオイが気になる人も多いと思いますが、お湯で流すだけでも、汗のニオイは流れるものです。私は普段の入浴でも、ボディソープなしで、お湯のみで洗い流す日も多いです。

ニオイが気になったり、毎日洗わないと落ち着かない人は、脇やデリケートゾーンなど、ニオイの気になる部分だけ泡を置いて洗い流すのもおすすめです。使用するボディソープに決まりはありませんが、なるべくならボディソープは弱酸性のものを選ぶようにしましょう」

肌育成スペシャリスト

川上愛子さん

一般社団法人日本爪肌美容検定協会代表理事。自分の生み出す分泌物で光る(輝く)肌を作り出す「洗わない美容」の第一人者。述べ2万人以上のスキンケアカウンセリングを行い、「皮膚科学+化粧品成分学」という科学的根拠と経験則を合わせて爪の先まで美しさを提案。著書に『皮膚常在菌ビューティ!』(ワニブックス)がある。インスタグラム(@aikokawakami.officaial)でも情報を発信中。

 

手洗いや消毒をしすぎると悪い皮膚常在菌が増えるってホント? 専門家に真相を直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

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文/むらなかさちこ

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