ファンデーションに日焼け止め効果があったら、下地にUV効果がなくっていいってホント?真相を専門家に直撃!
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“コスメ”について。ファンデにUVケア効果があったら、下地はUV効果がなくてもいいって…ウソ? ホント? 日本化粧品協会代表理事の小西さやかさんにお答えいただきます。
Q:ファンデーションに日焼け止め効果があったら、下地にUV効果がなくっていいってホント?
最近では、日焼け止め機能がついているファンデーションが多く登場しています。また、下地には日焼け止め効果があるものとないものがあります。ファンデーションに日焼け止め機能があれば、下地に日焼け止め効果は必要ないのでしょうか。
さっそく、この疑問を小西さんにぶつけてみました! 果たして小西さんの答えは……?
A:半分ホント、半分ウソ
「ファンデーションに十分なUV効果がついていれば、下地にUV効果はなくてもよいといえますが……紫外線をしっかり防ぎたいのであれば、やはりファンデーションだけでなく、下地にも紫外線防止効果があるものを使用した方がベターです」(小西さやかさん・以下「」内同)
日焼け止めとファンデーション、ふたつで紫外線対策を
「日焼け止め効果のレベルをあらわすSPFやPAの数値というのは、規定の量を正しく塗布した場合の値です。規定量の目安としては、液体なら1円玉×2枚分。クリームならパール2粒分です。さらに2度塗りが基本なので、これを実際のファンデーションで考えると、かなり厚づきなメイクになってしまいます。また、ファンデーションを肌の上に均一に塗ることは難しいので、ムラ焼けの原因にも。
それよりも、紫外線防止効果のある下地を1度塗り、その上から紫外線防止効果のあるファンデーションを重ねたほうが、均一できれいに仕上がります。BBクリーム、CCクリームに関しても同様です。できるだけ、紫外線防止効果のあるものを選んでくださいね。とはいえ、SPFはそれぞれの化粧品について単独で測定されています。なので、SPF20の化粧下地にSPF25のファンデーションを重ねたらSPF45になるということではありません」
UV効果、日焼け止めかファンデーションか…ならパウダー!
「数あるベースメイクアイテムの中で、紫外線防止効果が一番高いのはパウダーファンデーションやフェイスパウダーなのです。
最近のパウダーは、ほとんどに紫外線を反射させてブロックさせる紫外線散乱剤が配合されているので、日差しを跳ね返してくれます。UV効果のある下地だけ、BBやCCクリームだけよりも、その上からパウダーを重ねたほうが、UV対策が万全になりますよ。紫外線防止効果をキープさせるためにも、メイク直しはこまめにしましょう」
文/木土さや
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。