今の状態がわかる【肌診断】とゆらぎ対策法|季節の変わり目は要注意!

肌がゆらいだときこそ、見直すべきは普段のケア。シンプルな「ゆる肌管理」で確実に肌を立て直す極意を、エディター・大塚真里が指南します!今の肌状態を診断でチェックして、正しいゆらぎケアを取り入れましょう。
ゆらぎやすい時期に、やりすぎは禁物!
【ゆらぎやすいAさん】
【春先も美肌なBさん】
スキンケアの情報は至る所にあふれていて、魅力的な新作化粧品も次々登場。ブースター、プレ美容液、洗い流すマスク、流さないマスク…などなど、お手入れに取り入れやすいスペシャルケアアイテムの種類も増えています。コスメが好きだといろいろ使ってみたいし、やればやる程肌が良くなると信じてしまいがち。
でも、実はそこが落とし穴だったりします。ひとつひとつは良い品でも、やりすぎが逆に負担になることがあるのです。肌がゆらぎやすい人や季節の変わり目などは、Bさんのようにシンプルな保湿ケアの積み重ねが、肌を落ちつかせてくれます。
【ゆらぎケアの捉え方】やりすぎない。自分に合うことを淡々と続けるだけでゆらぎ0の肌は手に入る
良い刺激は、同時に肌あれリスクもはらんでいる
例えば敏感肌の人は、むやみにいろいろなコスメを取り入れると肌あれを起こすことがあります。これはコスメ自体が悪いのではなく、肌のバリア機能が低く、異物を悪い刺激と受けとりやすい状況だから。季節の変わり目で肌がゆらいでいるときも似た状況です。普段は何を使っても大丈夫な人でも、少し慎重に、使うアイテムを慣れているものだけにして数も絞ることで、トラブルを防げる可能性も。
スキンケアが大好きな人も、春先は少し「いい加減」ぐらいの気分で「ゆる肌管理」を意識すると、安定した肌で乗り切れるはず!

美容賢者
エディター
大塚真里さん
実はゆらぎリスクが増える「ありがち」NG行動
日々少しの肌変化に焦りがち
誰にでも毛穴や小ジワはあります。それらを目の敵にしてあれこれお手入れを加えようとすると、むしろ肌に炎症が起こり、トラブルが悪化。
スペシャルケアをデイリーにやりがち
スペシャルケアの中には、ハードな角質ケアや美容成分が高濃度なマスクなど、効果が高くても毎日やると肌に負担となってしまうものもあります。
「良さそう」に飛びつきがち
誰かがコスメをお勧めする記事を見ると、素通りできない、読み込んでついポチってしまうことも多々…。それ、本当に自分の肌に必要ですか?
新提案!「ゆる肌管理」とは?
肌状態を気にしすぎず、淡々とお手入れすること
スキンケアが大好きな『美的』読者の方々は、お手入れ不足よりも「オーバーケア」になりがちな傾向があります。もし小鼻の周りや頰に赤みがあったら、お手入れのしすぎで肌が炎症を起こしている可能性も。春先は肌が乾燥したり、花粉やホコリによる刺激で炎症を起こしやすい状態になっているので、シンプルな保湿ケアを淡々と続ける「ゆる肌管理」がおすすめ。やりすぎない、気にしすぎないことで、肌は健やかさを取り戻します。
1.まずは今の自分(肌状態)に必要なケアを見定める
大切なのは、誰かではなく自分の肌に合うこと。春先は肌が乾燥しやすかったり脂っぽかったりするので、まずは肌状態を把握して。
2.淡々と続けてみる
肌に合うシンプルステップのスキンケアコスメを選んだら、それだけを日々使い続けます。肌状態をあまり気にせず緩い気持ちで。
3.2週間程度間隔をあけて肌をチェックし、判断&微調整
オーバーケアを防ぐためには肌の細部を気にしすぎず、2週間に1回ぐらい確認するのがちょうどいい。毛穴詰まりや乾燥などの状況に応じて、スペシャルケアをプラスしても。
まずは、今の自分の肌状態を【診断】でチェックして、必要なケアを見定めて!
季節の変わり目は普段と肌状態が変わります
コスメカウンターなどで肌診断を受け、その結果の「肌タイプ」を永遠にいつものスキンケアコスメ選びに適用していませんか? 生まれもった肌タイプがコロコロ変わることはないのですが、肌は気温や湿度などの影響を受けているので、気温が高いと皮脂が出やすくなったり、湿度が低いと乾燥しやすくなったり…と、肌状態は時期によって変わります。
春先は、乾燥した空気によって肌が乾燥に傾いていることが多く、それによりバリア機能も低下しがち。まずは診断で確認して、今の肌状態に合うコスメを選びましょう。
ここからは、いくつかの質問に答えていくだけでOK。選択肢の【A】と【B】、多く当てはまったほうが今のあなたの肌状態になるので、カウントしながら進めてみてくださいね。
『美的』2025年4月号掲載
撮影/松本拓也 イラスト/リバー・リー 構成/大塚真里 WEB再構成/多喜景子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
『美的』をはじめとするビューティ誌や女性誌で編集・執筆。皮膚科医や研究員への取材を25年以上重ねており、スキンケアに詳しい。