朝の洗顔には洗顔料を使わないほうがいいってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「夏の洗顔」について。朝の洗顔には洗顔料を使わないほうがいいってホント? 全薬販売株式会社の武田健太郎さんにお話を伺いました。
Q:朝の洗顔は洗顔料を使わないほうがいいってホント?
夏は朝から顔がベタつくために洗顔料もしっかり皮脂を落とすタイプを使いたい、という人も多いのではないでしょうか。しかし、朝から洗顔料を使うとせっかくのうるおい成分も落としすぎてしまうというウワサが。本当なのでしょうか。朝の洗顔は洗顔料を使わないほうがいいってホント? さっそく、この疑問について全薬販売株式会社の武田健太郎さんに聞いてみました。
A:ウソ
「睡眠時に肌についた汚れは、水だけでは落とし切れないものが存在します。そのため、それぞれの人や肌質にもよりますが、ベタつきを感じる場合は朝も洗顔料を使ってお顔を洗うのがおすすめです」(武田さん・以下「」内同)
寝ている間にも肌は汚れている!
「睡眠時、肌は汚れないと思われがちですが寝ている間にも汗やホコリ、ダニなどが付着し、水だけでは落とし切れない汚れが存在します。睡眠時の汚れを放置すると、皮脂や前夜に使用したスキンケア製品が酸化し、毛穴の黒ずみやシミの原因にもなります。また、肌の皮脂汚れや夜のスキンケアの残りは水だけでは落とせないことが多いため、ベタつきを感じる場合は洗顔料を使用して洗うのがおすすすめです」
朝洗顔のポイントは?
「朝洗顔に限らず、洗顔の際に気を付けていただきたいポイントがあります。洗顔の際は洗顔料を手に取り、やさしく洗うことが重要です。なるべく摩擦を起こさないように、力加減が調整しやすい泡やジェルタイプの洗顔を使うのがおすすめです。乾燥肌や敏感肌の人はやさしい使い心地の洗顔料や、アルコールフリーなどのフリー処方にこだわっているものを使いましょう」
おすすめの泡タイプ洗顔料
キメ細かく、コクのある泡が肌に摩擦負担をかけずやさしく洗い上げる泡状洗顔料。皮脂などの汚れや不要な角質をすっきり落とし、くすみ*のないみずみずしい肌へ。無香料・無着色・鉱物油無添加・エチルアルコール無添加・ノンパラベン。ジュレリッチ リュール クリアフォーム 150mL¥3,850/全薬工業
*ちりや埃などの汚れや古くなった角層
朝と夜では洗顔料を変えるべき?
「朝と夜で使い分けるよりも、肌質や肌のコンディションに合ったものを使用するのが良いので、必ずしも使い分ける必要はないと考えています。例えば、乾燥肌や敏感肌の人は肌ダメージを受けやすいので、やさしい使い心地の洗顔料やアルコールフリーなどのフリー処方にこだわっているものを使用することがおすすめです。夜は汗や皮脂だけでなく、メイクも落とす人が多いと思うので、クレンジングを使用したうえで洗顔を使用するのも良いですが、無理に使い分ける必要はありません。最も重要なのは自身の肌状態を見ながら、自分に合った正しい洗顔方法を見つけて実践していくことです。正しい洗顔を実践できれば、しっかり汚れを落とすことができます」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
神奈川県出身。薬学研究科(修士課程)修了後、2005年に全薬工業株式会社入社。配属された研究開発センターでは、医療用医薬品の作用解明やOTC医薬品、化粧品の作用測定試験などに従事。2018年、学術課へ異動。科学的知識や経験を活かして、OTC医薬品や化粧品の特徴や効果について学術的な情報提供を行う。
■アルージェ
■ジュレリッチ