シミができやすい人におすすめの美白有効成分【4MSK、プラセンタエキス、リノール酸S】｜美的GRAND

美白

シミを未然に防いだり、今あるシミを薄くしたり…マルチに働く成分を、サイエンスビューティに詳しい美容エディターの大塚真里が解説します。

【マルチに働く美白有効成分】こんな人におすすめ！

シミができやすい
とりあえず美白ケアを始めてみたい
シミだけでなく美肌ケアもしたい

美白有効成分の働きは「メラニンの生成を抑える」「表皮細胞への受け渡しを防ぐ」「できたメラニンを還元する」「排出を促す」の4つ。複数の働きを備えたものをご紹介します。

【4MSK】
資生堂のスター美白成分。シミを防ぎつつ薄くする

メラニンの生成を防ぎ、排出を促す働きも

4MSK（4-メトキシサリチル酸カリウム塩）は、角質ケアで知られるサリチル酸に別の化学物質をつけた誘導体。資生堂が開発し、2003年に美白有効成分として承認されました。

その働きは、まず、メラノサイトやメラノソーム（メラニンを抱える袋）の中で、メラニンの合成に関わる酵素・チロシナーゼの活性を抑制。さらに、シミがある部位の重層化した角層に働きかけ、メラニンを含む表皮細胞の排出をスムースにします。資生堂の美白美容液には、4MSKとトラネキサム酸を一定のバランスで配合し、高い効果を狙ったものが多いです。

表示名と働きなど

チロシナーゼ活性抑制
メラニンの生成に関わる酵素・チロシナーゼの活性を抑え、メラノサイトでメラニンが作られるのを防ぐ。

角層の代謝を促進
シミがある部位特有の重層化した角層に働きかけ、メラニンを含む表皮細胞の排出をスムースに導く。

4MSK配合美白コスメ

4MSKは資生堂グループの製品に配合されている。A、C、Dは美白有効成分としてトラネキサム酸もダブル配合。

A.シミ周辺の肌環境にもアプローチ。
資生堂 HAKU メラノフォーカスEV［医薬部外品］ 45g ￥11,000（編集部調べ）

メラノフォーカスEV［医薬部外品］の詳細はこちら

B.乳液とセットで使って。
エリクシールホワイトブライトニングローション WTII［医薬部外品］ 170ml ￥3,630（編集部調べ）

ブライトニングローション WT［医薬部外品］の詳細はこちら

C.エイジングケア効果も。
クレ・ド・ポーボーテセラムエクラS［医薬部外品］ 40ml ￥35,200

セラムエクラS［医薬部外品］の詳細・購入はこちら

D.透明感のある肌に。
イプサブライトニングセラム［医薬部外品］ 50ml ￥13,200

【プラセンタエキス】
美白有効成分の草分け的存在。現在は美白以外の目的で活躍

ブタなどの胎盤から抽出された、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などを含む生体複合エキス。有効成分の申請にヒト試験が必須となった1980年よりも以前に承認されました。現在、美白有効成分としてはあまり使われていません。

表示名と働きなど

チロシナーゼ活性抑制
メラニンの生成に関わる酵素・チロシナーゼの活性を抑え、メラノサイトでメラニンが作られるのを防ぐ。

表皮の代謝を促進
近年の研究で、表皮角化細胞の増殖促進作用が確認。メラニンを含む古い角質のターンオーバーを促す。

【リノール酸S】
独自のアプローチでメラニンの生成を有意に抑制

みそなどに豊富に含まれる「遊離リノール酸」のチロシナーゼ分解作用に、サンスターが着目して開発。2001年に承認されました。メラニンの合成段階に関わる酵素・チロシナーゼの量を減らすため、高い効果が期待できます。

表示名と働きなど

チロシナーゼ活性抑制
メラノサイトやメラノソームの中で、メラニンの合成に関わる酵素・チロシナーゼの分解を促進。

表皮の代謝を促進
表皮のターンオーバーを促す働きもあり、メラニンを含む古い角質の排出をサポート。

リノール酸S配合美白コスメ

2種の抗炎症成分も配合してパワフルにシミ予防。
サンスターエクイタンスホワイトエッセンス［医薬部外品］ 30g ￥11,000

現在承認されている主な美白有効成分リスト

真ん中の「通称」が一般的に知られている名前。最近は化粧品の成分がトレンドなので、なんとなく知っているという人も多いかもしれません。右端のいわゆる本名が、全成分表示に記載される名前。成分の溶解性によって、配合されるアイテムの傾向が変わります（例えば水溶性の成分はみずみずしい剤形に配合されやすいなど）。