エナジーシグナルAMP|化粧品の効果は?【美容成分大全】
コンテンツ提供:日本化粧品検定協会
概要
成分名 | エナジーシグナルAMP |
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成分の働き | メラニン排出促進 |
医薬部外品としての効能効果 | 美白 |
表示名称 | 【化粧品】アデノシンリン酸2Na【医薬部外品】アデノシンーリン酸二ナトリウムOT |
主な配合アイテム | 【化粧品】【医薬部外品】スキンケア |
効能効果・はたらき
「化粧品」に配合したときの働き
- メラニン排出促進
メラノサイト内で過剰にメラニンが産生されるとメラニンを多く含んだ細胞が蓄積されてしまいますが、エナジーシグナルAMPは、表皮の基底層にある母細胞のエネルギー代謝を高めることにより、表皮のターンオーバーを促し、過剰なメラニンを細胞内に含んでいる角化細胞の排出を促します。これにより、メラニンの蓄積によるシミを防ぐ効果も期待できます。
「医薬品」としての効能効果
医薬品としては配合されていません。
「食品、サプリメント」に配合したときの働き
食品・サプリメントとしては利用されていません。
注意点
特にありません。
由来・歴史
主な原料の由来
天然(酵母由来)
歴史
大塚製薬が独自に開発した美白有効成分です。エネルギー代謝に関する研究から、1,000種類以上の植物や酵母を調べて成長エネルギーを要するものに含まれる物質AMP(アデノシンーリン酸の総称)という体内に存在する物質が、代謝活性のカギを握ることを解明しました。
AMPの一種である「アデノシン-リン酸ニナトリウム」に対して研究を進め、2004年「メラニンの蓄積を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」美白有効成分として医薬部外品の認可を受け、2005年に商品を発売しました。
その他成分情報
初めに研究が始まったAMP(アデノシン一リン酸)は、細胞のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)の産生を高めることで細胞の代謝が活性化し、ターンオーバーを促進する効果があることが確認されています。
「エナジーシグナルAMP」の正式な表示名称は、アデノシンーリン酸二ナトリウムOTです。もともと「アデノシンーリン酸二ナトリウム」は、古くから化粧品や医薬部外品の添加成分として化粧品に使用されていたため、大塚製薬の独自の有効成分は、「OT」という記号を付けて区別しています。
豆知識
日本化粧品検定協会代表理事:小西 さやか
「医薬部外品の美白分野での効能効果は、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」だった時代に、大塚製薬が初めて、「メラニンの蓄積を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」という異なる新たな効能効果を取得しました」
小西さやかさんの記事一覧
<引用元>
臨床皮膚科, 62(3), 250-257 (2008)
香粧会誌, 43(1), 39-43 (2019)
鈴木一成, 化粧品成分用語事典2008, 中央書院, 2008, p.307
久光一誠, 化粧品成分事典, 池田書店, 2021, p.101
美容経済新聞, 2014年12月1日
大塚製薬株式会社 Webサイト (大津スキンケア研究所・AMP)
大塚製薬株式会社 インナーシグナル Webサイト (大塚製薬独自の美白成分AMP)
大塚製薬株式会社 Webサイト (インナーシグナル誕生物語)
大塚製薬株式会社 Webサイト (事業紹介)
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