【UV】紫外線から肌をガード! 日焼け止めに入っている「紫外線吸収剤」の役割って?
頼れる紫外線防衛剤のひとつ、「紫外線吸収剤」についてキャラ化でわかりやすく解説! 紫外線から肌をガードしてくれる役割の「紫外線吸収剤」について楽しく学ぼう♪
“日焼け止め選び”を楽しく正しく♪ 『UV』深堀り 【紫外線吸収剤】
紫外線防御剤のうち、「有機系素材」で「ケミカル」と称される紫外線吸収剤。主に油性で透明、六角形をしている場合が多いらしいってご存じ?知られざる生態を深掘り!
ニックネーム
キューちゃん
生い立ち
有機系素材という化学的な成分として誕生
単体で自然界には存在せず、化学的に生み出された成分。吸収剤と呼ばれるものは何十種類もあり、使用感や防御力が高まるよう、日々さまざまな分子設計がなされている。
性格
頼りになる守備の要!誰とでもすぐに打ち解ける
シンプルに配合するだけで高い防御力を発揮するため、使いやすく処方も比較的簡単。透明なので白浮きしにくいのも特徴。少しベタつき感はあるが、使用感は良い方。
得意技
紫外線を吸収し、別のエネルギーに変換
化学的な仕組みで紫外線のエネルギーを微量の熱や光に変換して放出することで紫外線から防御。熱さは全く感じないが希まれに敏感肌の人などは刺激に感じる場合もある。
苦手なもの
長時間の耐久レースやサラサラ仕上げは苦手
油性の成分のため、たっぷり入れすぎるとベタベタに。さらっとした使用感には処方の工夫が必要。またかつては、紫外線を浴び続けるとスタミナダウンが懸念されたが今は克服。
今日も肌を守るため頑張る!GOGOキューちゃん!
ハロー!紫外線吸収剤です
合成化学的に誕生したので、「ケミカル」と呼ばれることもあるんです
「有機化合物」が主で、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメチルPABAオクチル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど多種多様に存在する。
さてそんな私が紫外線を浴びると…熱や光に変えて放出します
その名のとおり、紫外線を吸収し、別のエネルギーに変換。熱や可視光に変えるのが一般的。
その際私の中で化学反応が起こっているので…
ごく希に、成分によってはそれが刺激に感じる人がいることも報告され、刺激が強いイメージをもたれる場合も…。
ごく希に壊れてしまうこともありました…
塗り直しせずに、強い紫外線を浴び続けると吸収剤が疲弊して、パワーダウンし、本来の力を発揮できないケースも一部あるようだ。
でも今は壊れにくくなるように工夫されていてひと安心
技術の進歩により、紫外線防御剤の持久力が格段に向上。吸収剤が、紫外線によって壊れることはほぼなくなった。
白浮きせずになめらかな使用感、パワフルなUVカット力でこれからも頑張ります!
透明感、パワフルな防御力は吸収剤ならではの強み。肌への優しさを高めるなど進化し続けている。
『美的』2022年7月号掲載
イラスト/いしやま暁子(chovon) 構成/村花杏子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。