お悩み別ケア
2022.1.29

あなたも無意識にやっているかも!? 「冬くすみ」を加速させる悪習慣5つ|そもそもの原因も解説

寒さ、乾燥、運動不足…冬は、肌をくすませるすべての要素がそろっている季節。最近くすみ気味という人も、くすんでしまったという人も、もはやくすみはデフォルトという人も、ポイントさえ押さえれば透明感は取り戻せます!寒さが本格的になる冬後半、そして近づく春メイクシーズンに向けて、今すぐ対策、始めましょう。

“冬ぐすみ”の正体は?たくさんある原因を改めて理解しよう

寒くて血色が悪くなったり、乾燥して透明感が出なくなったりと、ほかの季節よりもくすみが悪化しやすい冬。“冬ぐすみ”の原因や、原因を引き起こしやすい生活習慣を、スキンケアの深い知識をもつアルパカ先生が改めて解説します。

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アルパカ先生
いつだって真っ白でくすみ知らず! 美容と健康、そして『美的』読者のお悩み事情にも詳しい。

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メイクでも隠せない顔色の悪さ…涙

 

血行不良

人間は恒温動物であり、気温に関わらず体温を一定に保つ機能を備えています。皮膚の温度センサーによって寒さを感じると、体内の熱が奪われるのを防ぐために自律神経が働いて血管を収縮させ、血流を減少させることで肌表面の温度を低く保とうとします。

 

角質肥厚

寒さによって血行不良になると、肌細胞のひとつひとつに栄養が行き渡りづらくなります。すると、肌の生まれ変わりのリズムが乱れ、古い角質が剥がれ落ちにくく。角質細胞は色がやや暗いので、厚くなるとどんよりくすんで見えます。

 

乾燥

湿度の低い冬の外気に肌の潤いが奪われて乾燥すると、バリア機能が低下し、肌は自らを守るために角層を厚くして潤いを保とうとします。また、肌に水分が足りないとそれだけで透明感が失われ、くすんで見えます。

 

炎症

乾燥してバリア機能が低下した肌は、外部刺激に敏感になり、炎症による赤みを起こしやすくなります。通常炎症はすぐ治まりますが、バリア機能が低下していると炎症が慢性化。さらに炎症によってメラニンが増え、黒っぽいくすみにもつながります。

 

くま

目の周りは皮膚が薄く、毛細血管がたくさん通っているという特殊な部位。全身の血流が滞ったり、皮膚が冷えて毛細血管の血流が悪くなるとうっ血し、青黒いくまになります。

 

毛穴

冬は乾燥によって角層の代謝が滞ったり、洗顔が疎かになったりして、皮脂が出る肌タイプの場合、毛穴に角栓が詰まりやすくなります。角栓が黒ずむと肌の透明感はダウン。また、乾燥によってキメが乱れて毛穴が広がると肌は光を乱反射して、くすんで見えます。

 

肌だけでなく全身のケアが“冬ぐすみ解消の早道

『美的』の読者アンケートやモニター座談会でも、冬の肌悩みとして顕著に上がってくるのが“くすみ”。『美的』の読者なら、その原因が冷えによる血行不良や乾燥によるものだということはなんとなくわかっていると思います。理解しているなら、それに合わせた対策をとればくすみは必ず改善できますよ!

上記では、“冬ぐすみ”の原因をおさらいとしてまとめました。血行不良、角質肥厚、乾燥、くま…辺りは自覚している人も多いと思いますが、炎症と毛穴もくすみの原因になるのは、意外でしょうか。肌が乾燥するとバリア機能が低下するので、外的刺激やお手入れでこする刺激の影響を受けやすくなり、炎症による赤みが発生します。炎症が続くと黒っぽくくすんでくるので要注意。毛穴は、肌が冷えて角質肥厚する冬の方が詰まりやすい上、乾燥によってキメがつぶれて目立ちやすく、くすんだ印象につながります。

下記は“冬ぐすみ”の原因を作り出す、ありがちな生活習慣。“冬ぐすみ”そのものは顔の肌の現象ですが、その大きな原因に全身の“血行不良”が関わっているので、スキンケアだけでなく生活習慣を複合的に見直していくことが大切です。全身を流れる太い血管からの栄養が充分に届かなくなると、肌をいくら保湿したり毛細血管の血行を促すケアをしても効果は得られにくいもの。食事や筋トレ、体の温めなど複合的なケアをすれば、肌だけでなく体調も丸ごと良くなりますよ。

心当たりありませんか? 冬のこんな習慣が、くすみを悪化させます!

  • “3首”を覆わず外出
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首・手首・足首という3か所は、大きな血管やリンパ節などが集まっているため、ここが外気で冷えてしまうと全身が温まりにくくなります。すると血行不良によるくすみが悪化。

 

  • リモートワーク継続中で運動不足気味
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この2年間でワークスタイルは劇的に変化しました。リモートワークやオンライン会議で歩く時間が減ったことで下半身の筋肉量が低下し、より冷えやすくなった人も。

 

  • ベタつくからクリームは苦手

肌が乾燥するのに、お手入れを美容液やサラッとした乳液で終えていませんか?バリア機能が低下した肌には、油分や美容成分がしっかり入ったクリームの潤いが必要です。

 

  • 食事の栄養バランスが悪い

炭水化物が多くたんぱく質の少ない食事や、甘いものは体を冷やします。血液や筋肉量を増やし、血流を良くするには、運動不足解消と合わせて食事の内容も意識することが大切です。

 

  • ゴシゴシこするお手入れ
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寒いし肌が乾燥しているし…と、クレンジングや洗顔に拭き取りコスメを使用する人が増加。それ自体が悪いということはないのですが、使う量が少なかったり強くこすったりすると摩擦による炎症が発生します。

 

『美的』2022年3月号掲載
撮影/吉田健一 イラスト/黒猫まな子 構成/大塚真里

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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