オールインワンコスメの効果は?単品使いの重ね付けケアと同じってホント?真相を専門家に直撃!
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“コスメ”について。オールインワンコスメを使うのと、化粧水、美容液、乳液などを順番に使うのとでは、効果は同じって…ウソ? ホント? 日本化粧品協会代表理事の小西さやかさんにお答えいただきます。
Q:オールインワンコスメの効果は?単品使いの重ね付けケアと同じってホント?真相を専門家に直撃!
洗顔後のスキンケアはこれ1本でOK!を謳ったオールインワンアイテム。忙しい女性にとって、ありがたい存在です。中には日焼け止め効果まで“イン”されているアイテムもあります。オールインワンコスメでのスキンケアは、単品を順番に使うのと同じ効果があるのでしょうか。
さっそく、この疑問を小西さんにぶつけてみました! 果たして小西さんの答えは……?
A:ウソ
「化粧水はほとんどが水、乳液は油分が20~30%、クリームは油分を40%前後含んでいますが、オールインワンコスメは透明~半透明なジェル状のものが多く、水分を多く含む一方で、油分はあまり含まれていません。最近では油分を含んだオールインワンジェルも出ていますが、それでも配合率は数%と少ないのが現状。
オールインワンジェルの大半が化粧水と同じ、ほぼ水溶性成分を占め、そこに増粘剤という糊のような成分が配合され、皮膜を張ります。水分がメインで作られているため、化粧水と同じ潤いを補う効果があるといえますが、油分が少ないため、クリームのような潤いをキープするエモリエント効果はどうしても下がってしまいます」(小西さやかさん・以下「」内同)
保湿は2通り!“水分”と“油分”
「保湿について、もう少し掘り下げてみましょう。保湿とただ一言で片づけてしまいがちですが、保湿にはコップに水を注いで与えていく“水分”と、油でラップを張る“油分”があります。保湿成分には、ほとんど油に近いセラミドからコラーゲン、水に近いアミノ酸など様々なものがあります。
スキンケアで大切なのは、肌の水分と油分を補うこと。水分を補ったあとは、油分のラップ効果で肌表面に油膜を張り、水分が逃げないようにキープさせてくださいね」
乾燥するときは“クリーム”をちょい足しして
「時短のため、面倒だから……と、どうしてもオールインワンジェルが使いたいという人には、前述の通り、油分を含んだ白っぽいオールインワンジェルがおすすめです。
また、目元や口元などパーツの乾燥が気になるときには、クリームを重ねづけしてお手入れしてみて」
文/木土さや
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。