【座談会】30代の老けにくい肌はこう育てる!美容賢者のスキンケアサミット
秋は、高機能なコスメが続々と登場するラッシュシーズン。でもちょっと待って。今秋の肌はいつもと違う。猛暑のマスク生活で蒸れてこすれて、かなりお疲れモードです。こんなとき、本当に必要なケアってなんだろう?弱った肌をいたわりながら、老けにくい未来の肌を育んでいく本当のケアをプロが考えました。水井真理子、弓気田みずほ、浅利晴奈、もりたじゅんこの美容4賢者が一堂に。7つのルール&7つの神アイテム&効かせる使い方、満場一致で決定!スキンケアサミットが今年も白熱しました。
結論!30代の老けにくい肌はこう育てる
老けない肌の条件
【1】肌の炎症を鎮める
【2】外的刺激を避ける
【3】保水能力を上げる
【4】肌内の密度を高める
【5】バリアを高める
【6】自分軸をもつ
【7】疲労を取る
今年も白熱!スキンケアサミット2021
もりた 昨年以降、『美的』のスキンケア記事でいちばん見かけたキーワードは「マスクあれ」。読者アンケートでも、9割以上の人がマスクによる肌あれや肌不調を経験しています。
浅利さん(以下敬称略)コロナ以前も肌のゆらぎを感じる人は一定数いましたが、より身近で切実な問題になりましたよね。SNSを見ても、メイクよりもスキンケアに投資する人が増えたように思います。
高機能ケアを狙っても肌が健やかでなければ、効くものも効かない (弓気田みずほさん)弓気田さん(以下敬称略) キラキラするよりも、まずは健康的な肌が欲しい(笑)。肌があれていたらメイク映えどころではないし、どんなに高機能なケアを狙っても効果が出ませんから。
浅利 肌あれ=肌の中で炎症が起きている状態だから、細胞や組織がダメージを受けて、老化も進みやすいんです。
もりた 肌も体も、炎症で老化が進むといわれていますからね。昔は、抗炎症や鎮静系の成分は敏感肌向けスキンケアに配合されるもの、というイメージでしたが、最近はエイジングケア系の攻めのスキンケアにも積極的に採用されています。
肌内の微小な炎症を老化要因と捉え、肌を鎮静させながらエイジングケア成分を効かせる美容液。
右/ディオール プレステージ マイクロユイルドローズセラム 30ml ¥30,800
左/ドゥ・ラ・メール ザ コンセントレート 30ml ¥48,400
弓気田 肌を鎮めて正常な状態に戻さなければ、その先も狙えないーー“マスクあれ”にみんなが悩む今、土台のところの大切さがより見直されていると思います。
水井さん(以下敬称略) マスク生活で得たメリットを強いて上げるなら、多くの人が「摩擦は肌に良くない」と気づいたことですね。毎日摩擦していると肝斑みたいなもやもやしたシミができちゃうとか、こすれる部分は吹き出物ができやすいということを、身をもって体感した人が多かったはず。お手入れのときに、なるべく肌をこすらないように、優しく触れて慈しむ意識が高まっているように思います。
日中の肌をいかに守るか。日焼け止めもエイジングケアの一環 (水井真理子さん)
もりた 確かに。反面教師というか、逆境が学びを与えてくれたというか…。マスクで肌がこすれちゃうのはどうしても避けられないから、日中の肌をどう防御するかも、今どきスキンケアの1大テーマ。
水井 まさに!そういう意味では、日焼け止めの位置づけが、より重要なものになってきていると思います。単に紫外線をブロックする機能だけでなく、摩擦や乾燥といった日中の外的刺激からいかに守って、良い状態の肌を育んでいくか。ポーラの日焼け止めのようなスキンケア機能の高い優秀な日焼け止めは、大きな味方になってくれます。
肌あれがより身近で切実な問題に。肌があれていると、老化も加速してしまう (浅利晴奈さん)浅利 究極の話、エイジングケアで最も重要なのは、保湿とUVケアのふたつだと思うんです。今は美容医療やギア類なども含めていろいろなアプローチがありますが、肌が乾き切っていたり、紫外線をうっかり浴びているようでは意味がない。肌を老けさせたくないなら、絶対に外せない大前提だと思います。
一同 (深くうなずく)。
『美的』2021年10月号掲載
撮影/河野 望(静物) スタイリスト/大島有華(静物) イラスト/シャプレ 構成/齋藤美伽、もりたじゅんこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
美容記者歴約20年、本企画を担当。各識者の見解や美容理論、メーカー発の最新情報をとりまとめる。