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スキンケアニュース
2026.2.25

体調の悪い時期は学びが多い【中年男性、トキメキ美容沼へ vol.30】

こんにちは、ライターの伊藤聡と申します。私は男性のためのスキンケア本『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社)を出しました。みなさんは、スキンケアに興味がありますか。スキンケアという言葉から、どんなことをイメージしますか? こちらの連載では、スキンケアに親しんでいく上で役に立つかもしれないあれこれをテーマに書いていきます。トライしてみれば楽しくて奥が深い、スキンケアの世界を一緒に探求していきましょう。

WRITING: 伊藤 聡(いとう・そう)

伊藤 聡(いとう・そう)

伊藤 聡(いとう・そう)

ライター

会社員兼ライター。50代にして美容の楽しさに目覚める。著書に『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社刊)

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かゆみに悩む季節

季節的なものでしょうか、目のまわりやおでこ、耳の周辺などがかゆくて困っています。SNSで「目 かゆみ」と検索すると、たくさんの方が同じ投稿をしていました。そうした投稿をされている方は花粉症の症状だと言っていることが多いのですが、私は昨年までは花粉症にはなっていませんでした。ついにこの年齢で花粉症デビューをしたのか、あるいは別の理由なのかはわかっていませんが、ちょっと気を抜くと顔面がかゆくなってきます。これはつらい。かゆみがおさまらないと、なんだか悲しくなってきますね。花粉症にならないまま一生逃げ切れるのではと思っていましたが、もしかしたらダメだったかもしれません。なるべく顔をさわらないようにしているのですが、寝ているときなど、無意識にかゆい部分をかいてしまっていたりします。

男性で、こういった肌の状態になっている方も少なからずいると思います。男性でも花粉症の方はたくさんいますから、かゆみに困っている方もそれなりにいるはずです。私は、男性がこうした身体の不調を経験するのは大事ではないかと考えています。自分の身体と向き合って、不調がこれ以上悪化しないように対策をする、というのはとても大切な作業なのです。というのも男性は基本的に、そこまで大きく体調が変化することがありません。女性であれば毎月の生理がありますし、体調のいい時期、悪い時期が交互にやってきます。そのため女性は、こうした体調の変化に対するケアの姿勢が身についています。しかし、男性には体調の波があまりありません。いわば、放っておいても身体が動いてしまう。特にメンテナンスをしなくても、それなりに活動できてしまうのです。

体調の波があまりない男性

たしかに、体調の波がない生活は快適ではあります。若い男性の特権かもしれません(とはいえ、身体のケアを怠っていれば、いずれはそのツケを支払うことになるのですが……)。そうなると一部の男性の目からは、身体の不調を訴える人が甘えているように見えてしまったり、努力不足に感じられたりするという問題が起こってきます。「すぐに痛いだのつらいだの言い出して」と不満が生じて、周囲に対して必要以上に厳しくなってしまうわけですね。その結果「自分は仕事を休んだことがない」「体調管理も仕事のうちだ」といった辛辣な話になってしまう。男性がつい考えがちな「体調は万全で当たり前」という前提は、自分の身体メンテナンスをせずに済んでいる、一部の男性にのみ限られたものになってしまいます。これはよくない。体調は急に悪くなるんです。誰しも、不調をどうにか耐えながら暮らしているのです。

だからこそ、みずからの体調の波を実感したり、どうにか不調を押さえ込みながら回復を待つといった経験を普段からしておいた方が、周囲に対して優しくなれるし、共感できるようになると思います。顔面のかゆみに悩んでいる私は、普段からかならず軟膏を持ち歩き、少しでもかゆみを感じたら患部へ塗っています。軟膏を使えばしばらくはかゆみが押さえられますから、つねに手元に置いて、かゆいと思った瞬間、F1レースのタイヤ交換くらいのすばやさで顔面に軟膏を塗ります。頭皮がかゆくなることも多いので、頭皮用のかゆみ止めも持参しているのですが、頭皮用をオフィスで塗るのはちょっと照れくさいので、お手洗いの個室へ移動して塗ったりと、場所を選んでやっています。普段から、かゆみ止め2種を持参している私。

弱った身体をいたわりながら

肌のかゆみに悩んでいる時期は、日々のスキンケアも変わってきます。顔に乳液を塗ると痛い。おそらく無意識にかゆい部分をかいてしまっていて、肌にスキンケア製品を塗布したとき、傷口に染みるのでしょう。肌が弱っているのが実感できます。人の身体って、思ったより弱いんですね。こういった場合に備えて、刺激の弱いスキンケア製品を常備しています。それでも肌はヒリヒリしてしまうので、低刺激の化粧水と、軟膏だけで済ます日もあります。なにをつけても肌が痛く感じてしまうので、ケアができない場合もあるのです。どうにか肌をいたわって、このかゆみがなくなる日まで耐えよう。こうした経験で身体の好不調を学んだ私は、もしかしたら周囲に対しても親切にできそうな気がします。

肌の調子が悪い時期の洗顔も、なにを使って洗うか悩んでいたのですが、ファンケルの「マイルドクレンジングオイル ブラック&スムース」は、あまり肌を刺激せず、なおかつさっぱりと洗顔ができるのでとても助かりました。肌触りがやわらかいオイル状なので、肌を痛めずに洗顔できます。もちろん通常の洗顔フォームでもいいと思いますが、泡立てネットを使って洗顔料をふんわりとした泡にしてから洗うのも、肌をいたわるひとつの方法だと思います。泡立てネットは、特に肌の調子が悪くないときであっても、摩擦を避ける効果がありますから、めんどうがらずに使用するのがお勧めです。さて来月までには、このやっかいなかゆみも止まってくれているでしょうか。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

WRITING: 伊藤 聡(いとう・そう)

会社員兼ライター。50代にして美容の楽しさに目覚める。著書に『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社刊)

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