スキンケアニュース
2022.9.6

「石鹸で落とせる」ってどういう意味?コスメの言葉、勘違いしてませんか?|あきば美容研究生のメンズ美容塾 vol.113

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化粧品のパッケージなどを見ていると、ん?これってどうなの?という表現があります。明らかにNGなものに関しては美容家さんのSNSなどで取り上げられているのを見たりもします。でも一方でNGじゃないけど、勘違いを生む表現もあります。

というわけで今回はYouTubeチャンネル『プチプラスキンケア研究所』にて美容情報を発信している美容好き芸人のあきば美容研究生が、『コスメの表現』というテーマでお話させていただきます!質問などがありましたら、インスタグラムのDMからをどうぞ。

コスメの表現

\コスメの表現のポイント!/

Point

(1)「石鹸で落とせる」ってどういう意味?
(2)「医薬部外品>化粧品」と思っていませんか?
(3)化粧品の表示のルール

全ての化粧品はメーカーさんの努力と技術の研鑽があって生まれています。だからこそリスペクトされるものなのですが、でもその表現においてはとても厳しいものがあって、苦悩もあるのです。今回はそんな苦悩もお話いたします。

(1)「石鹸で落とせる」ってどういう意味?

「石鹸で落とせます!」という文言ってコスメのパッケージなどでよく見ますよね。この表現の意味することってどういうことかわかりますか?僕はこれについてずっと疑問に思っていました。なぜなら石鹸の洗浄力はまぁまぁ高いから。なので、商品の優れたポイントのように石鹸で落とせることを謳っているアイテムに、どうして何だろうと思っていたのです。

少し考えて、この表現は化粧品の表現のルールをくぐった上で、消費者に良い印象を与えたいために使っている言葉なのだと結論づけました。どういうことかと言いますと、「石鹸で落とせる」と聞くとなんとなく「肌に優しい」という印象を付けることができるようなのです。言い方をあえて悪くするのであれば、「勘違いを誘発している」表現なのですね。ですので、「石鹸で落とせる」は100%イコール「優しい洗顔料で落とせますよ」という意味ではない、ということだけは覚えておいてください。ただ一方で優しい洗顔料で落ちるアイテムもあるから、消費者には判断が難しいのです。

こんな経験はありませんか?「石鹸で落とせる」というアイテムを使った後に、落とそうと思って洗顔をしたところ結局落ちなくて、クレンジングからやり直すことになった、ということ。またはその逆で、「石鹸で落とせる」というアイテムを使った後に洗顔をしたら本当に落ちた、ということ。同じ表現だったとしてもその実際のところは真逆であることもあるのです。

ですので、「石鹸で落とせる」という言葉を「あ、洗顔料だけで落とせるんだ」という風に簡単に解釈しないようにしてくださいね。

(2)「医薬部外品>化粧品」と思っていませんか?

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表示できるかどうかにつながっている話として、医薬部外品、化粧品といった商品の区分があります。これも多く勘違いのあることなのですが、「医薬部外品の方が化粧品よりも良い」と思っていませんか?これは間違いです。正確には、どちらにも良い点、悪い点があるのです。なので一概に優れている、全項目で化粧品が負けている、なんていうことはありませんし、言えないのです。
そもそも医薬部外品とは人体への生理的作用があると国が認めた成分である有効成分が規定量入っていると、厚労省が認めた商品のことを言います。じゃあ有効成分が入っている方がいいじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、生理的作用には良いことも悪いことも含まれており、長期使用をすると副作用を及ぼす場合もあるのです。また、化粧品だって有効成分を含んでいる場合もありますし、医薬部外品を謳うには当然国の審査が必要になるので、発売日などの都合によっては発売されてからしばらく経って審査が通って、医薬部外品になることもあります。医薬部外品を名乗りたいかどうかは、メーカーさんの考え方もあるのでこのようなこともあるのです。

もう一つ知っておいて欲しいことが、成分の表示についてのルールです。化粧品は全成分表示が原則で、その化粧品の配合量の順番に沿って全ての成分を表示しなくてはいけません。一方、医薬部外品はその義務はなく、旧表示指定成分さえ書けば法的には問題なく、記載順も自由です。ただ自主的に有効成分とその他の成分を分けて全成分を書くのが定番になりつつあります。

消費者の目線からすると穏やかな肌状態なのであれば、全成分が配合量順に書かれている化粧品の方が安心して使える、という人もいるかもしれません。どんなものも一長一短なのです。

(3)化粧品の表示のルール

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全成分表示の例。この表示は架空のものです。

今回は小難しい話が続いてしまいますが、もう少しだけ。1つ目のどんな言葉でその商品の良さを謳っていくか、というお話なのですが、化粧品の商品の良さを伝えるのはすごく難しいのです。なぜかというと化粧品の効能・効果については「医薬品医療機器等法」という法律で決められているからです。どういうことかというと、化粧品の効能・効果を謳う表現は、こういう言葉を使ってください、という風に決まっているのです。ですので、なんとなくパッケージに書いてある言葉って似てくるのですね。

具体的にどういうことかと言うと、例えば薬用化粧品に分類される「ひげそり用剤」は、

Check
  • カミソリ負けを防ぐ。
  • 皮膚を保護し、ひげをそりやすくする

以外の効能・効果はうたってはいけないとされるのです。もちろん言葉をそのまま使え、と言っているわけではなく、そこにメーカーさんやコピーライターさんのライティングの腕が試されるところなのです。

自分の肌の安全を守るための知識を

美容系のインフルエンサーさんが増えて、いろんな表現も増えて、「え。これ良いの?」という表現も増えました。自分の肌が強い方は特に気にせずに良いと思ったものを直でゲットして問題ないのですが、肌が荒れやすい人や丁寧なケアが必要な方は「本当に良いのか?」と自分の中のフィルターを強めにしておくことが必要です。もちろんその上で僕らは誤解のない表現をしていかないといけませんね。心がけていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございます!
またYouTube『プチプラスキンケア研究所』でも美容情報も発信してますので、合わせてご覧いただけたら嬉しいです。ではまた次の連載でお会いしましょう!

美容好き芸人

あきば美容研究生

SMA所属。日本化粧品検定1級、化粧品会社での勤務経験を経てお笑い芸人に。YouTube『プチプラスキンケア研究所』にて最新の美容情報や季節ごとの気になるテーマやなどを配信中。『めざめるパワー』というコンビで漫才しています。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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