メイクHOW TO
2024.10.31

美弥るりかさんの大人ピンクメイクを大解剖! ヘア&メイク岡田知子さんのコメントも必読です【宝塚歌劇OGセルフメイク】

宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。この連載では、実際に愛用しているコスメを使ったセルフメイクのテクニックに迫ります。元月組男役の美弥るりか(みや・るりか)さんが、トーンを抑えたピンクを質感とともに見せる大人かわいいメイクをお届け。

美弥るりかさんのセルフメイクを詳細解説。「甘すぎないピンクの使い方をとことん研究しています」

さまざまなテイストにチャレンジしてひとところにとどまることのない、美弥るりか(みや・るりか)さんのビューティ。今回は、クセのあるアイテムを差し込んでちょっとモードなニュアンスを効かせた、計算ずくのメイクに。

\美弥さんの前回の記事はこちらでチェック!/

美弥るりかさんの私物コスメを大公開! 「枠にとらわれることなく自分なりのこだわりを」

 

愛用コスメ編で紹介した美弥さんの私物コスメをフルで使い、大人ピンクのメイクを見せてただきました。

美弥るりかさん×岡田知子さんの魅惑のコラボ! 美弥さんのセルフメイクを岡田さんが解説します

「メイクがうまくいった日はそれだけで人に会うのが楽しくなったり、新しく買ったリップがいい感じだとテンションが上がったり。メイクは生活に潤いと喜びを与えてくれるものです」という美弥さん。

家でのコスメオーディションを勝ち抜いて持ってきてくださったコスメたちは、ちょっと青みがかったものやくすみを感じさせる色みのものが多い印象。

「ブルベサマーなのですが、わりとイエベに似合いそうな色が好きなんです。思い切ってブルベ寄りのアイテムを取り入れてみたら、意外にも肌なじみがよくて。雰囲気的にもいい感じだったので、今回のメイクには青みをアクセントにしています」

タカラジェンヌ時代からセンスの良さに定評があった美弥さんは、メイクのアップデートも常に心がけていたのだそう。新しいアイテムが出たら、SNSの口コミを見て実際に買って自分で試してみる。メイクに悩んだ下級生が相談にきたときも、自分の知っていることを惜しみなく伝えていたのだとか。「きちんとアドバイスできるよう、自分で実践してみることを大切にしていました。そこにはプライドを持っていました」

美弥さんの豊富な知識とテクニックは、『美的』で引っ張りだこの人気ヘア&メイクアップアーティストの岡田知子さんも一目置くほど。

「タカラヅカを卒業する前の写真集の撮影で知子さんと出会い、そこから何度もご一緒させていただいて、知子さんを全信頼しています。例えばインスタのストーリーズで知子さんが『この色よかった』と言ったら秒でポチッとしていますし。それで次の日には家に届くって本当にうれしい。今日のコスメも知子イズムを受け継いでいます(笑)」

それを聞いた岡田さん、「なんていいことを言ってくださる。こうやって使ってくれるのがうれしいですよね」とにっこり。

今回は、美弥さんのセルフメイクを岡田さんがサポートする形でお届け。詳しいハウツーとともに、岡田さんのプロならではの解説コメントも紹介します。

ヘア&メイクアップアーティスト

岡田知子さん

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美弥るりかさんの私物コスメを大公開! 「枠にとらわれることなく自分なりのこだわりを」

【ベース】
色ムラや影を丁寧に補正し、均一で美しいベースを目指す

「ちょっとトーンアップする下地のボビイ ブラウン インテンシブ セラム ラディアンス プライマーを手に取って顔に点置きしてから指でザッとのばします。タカラヅカあるあるで、適正な使用量の倍を手に出してしまい、『あっ、出しすぎた』とあわてて拭くことも(笑)。

赤みが気になる部分や、撮影時は目の下にもジバンシイ プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ブルーをなじませます。

その後に、ボビイ ブラウン インテンシブ セラム ファンデーションをブラシで広げています。スポンジを使うとこれまたタカラヅカあるあるで、どうしても叩き込んじゃうんですよ。そうすると厚塗りになってしまうため、いい感じに薄くのばしてくれるブラシが私には合っているようです」

<岡田さんコメント>
「ジバンシイ プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ブルーは、青みで爽やかに見せるというより、透明感を出しながら洒落感をアップさせる効果があります」

ポーラB.A 3D コンシーラー 01は目の下にのせ、クマとくすみを隠します。ウエイクメイク ディファイニングカバーコンシーラー 15を小鼻の横に。細かな部分もしっかり補正して、均一なベースを作ります」

【仕込みチーク&シェーディング】
チークで多幸感をもたらしつつ目元に自然な影をプラス

NARS アフターグロー リキッドブラッシュ 0280202799をブレンドして手でなじませます。仕込みのチークだから、少しだけ幅を広めに。肌にほわんと血色感がのり、多幸感を演出できます。顔の横幅がなくそれぞれのパーツも大きめなので、チークを主張しすぎると情報量が多くなるんですよ。なので、チークはいつも控えめです。

その上から、SUQQU ザ ルース パウダーを部分的に重ねます。顔全体ではなく、ヨレや崩れが気になる目や鼻の周りや眉の上に、細くて丸いブラシを使ってトントンと」

<岡田さんコメント>
SUQQUのパウダーには美容成分が入っているので、メイクしながらケアできるのもポイント高いです」

「シェーディングのtoo cool for school アートクラスバイロダンシェーディング クラシックは斜めにカットされたブラシで色をブレンドさせ、鼻の付け根と目頭の上の間にちょこっと入れます。その位置が上すぎると私の場合はメンズっぽい顔になってしまうので、あまり眉に近づけすぎずくぼみに少し影をつけるくらいです。

逆にクッとメリハリをつけたいときは、眉の下にしっかり影を入れて彫深に見せます」

【目元】
ほのかな甘さをもたらしつつフレームはしっかり締めてメリハリを

「まずキャンメイク アイバッグコンシーラー 02で涙袋の影を仕込みます。

次にRMK シンクロマティック アイシャドウパレット 08を二重幅に入れます。次にアディクション ザ アイシャドウ パレット 003をアイホール全体にふわっとのせ、を下まぶたに入れて涙袋ハイライトとしてふくらみを表現しました。さらに目尻の下のくぼみにも③を強めにのせて強調させています」

<岡田さんコメント>
「大人に合う涙袋を作るには、影とハイライトをさりげなくなじませることが大事。目元の色は内外に広げることで内側の色がいちばん濃くなって遠心顔に。目尻下の影と上まぶたの締め色を自然に出会わせて目尻を長めに見せているので、アイラインを頑張らなくても目元がくっきりします」

ローラメルシエ キャビアスティック アイカラー 09は目頭の“く”に沿わせて入れ、さらに上まぶたの黒目の部分にのせてボカします。

キャンメイク クリーミータッチライナー 03を使って上のまつ毛の間を埋めたら、msh ラブ・ライナー リキッドアイライナーR4 BKを上まぶたの目尻に自然にスッと。

メイベリン ニューヨーク スカイハイ コスミックブラスト 101は、上まつ毛全体と、下まつ毛は中央だけにつけました。黒目の下部分だけに、下向きにつけます。下まつ毛全部につけると、バキッと濃い目元になりすぎてしまうんです。

ウォンジョンヨ ダイヤモンドライナー 03は涙袋を仕込んだところにちょんと入れます」

<岡田さんコメント>
「目頭のローラメルシエは、眉下のくぼみに入れたtoo cool for schoolの影と重ならないように入れるのが、陰影をキレイに出すコツです。インラインを入れているため、リキッドのライナーは薄く細く入れる程度で目のフレームを際立てることができます」

\美弥さんの前回の記事はこちらでチェック!/
美弥るりかさんの私物コスメを大公開! 「枠にとらわれることなく自分なりのこだわりを」 【宝塚歌劇OGセルフメイク】

【眉】
眉は頑張りすぎず色をのせる程度に

サナ エクセル パウダー&ペンシル アイブロウEX PD10で足りない部分や毛が薄くなっているところを埋めてから、サナ エクセル カラーオン アイブロウ CO02で明るい色をのせるだけです」

【仕上げチーク&ハイライト】
グラデーションに染まる頬とほのかなハイライトで奥行きが生まれる

パルファン・クリスチャン・ディオール ロージー グロウ 063を、NARS アフターグロー リキッドブラッシュで作った仕込みチークよりひと回り小さく入れてグラデーションに。

ハイライトのラカ ドリームビームハイライター 01は、目尻の下と目の間と鼻先にサッと入れています」

<岡田さんコメント>
「ハイライトをちょっと足すことで、動いたときにキラッとして印象的に見えますよ」

【リップ】
重ねテクで他のパーツとマッチする色みに

RMK デューイーメルト リップカラー 01ボビイ ブラウン クラッシュド リップ カラー 29 ブラッシュをラフに重ねてから、シュウ ウエムラ ルージュ アンリミテッド ブラック マット バーム シアーブラックでくすみをプラス。上からさらにルナソル ジェルオイルリップス 05で青みトーンのツヤを重ねます」

「最近くすみピンクばかりが気になっているから、久しぶりにブラウンに手をのばしたい気持ち」と美弥さん。

「知子さんとの美容の話は楽しすぎてついしゃべりすぎちゃう」「美弥さんの美容知識は本当に全方位!」と、お互いに持っている情報を共有して美容熱を高め合っている美弥さんと岡田さんの、リスペクトし合う姿勢もとっても素敵でした。

アップデートし続ける美弥さんのメイク、これからも注目していきたいと思います!

美弥るりか
みや・るりか/9月12日生まれ、茨城県出身。2003年に89期生として宝塚歌劇団に入団。月組公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、その後、男役として星組に配属。2013年に月組に組替えし、人気スターのひとりとして活躍した。2019年『夢現無双/クルンテープ』で退団。現在は舞台だけでなく、ビューティやファッションの分野にも活動の場を広げている。10月31日と11月1日にライブ『RYRIKA’s Halloween Party』をコットンクラブで開催、2025年3〜6月には舞台『屋根の上のバイオリン弾き』に出演予定。
▶️公式サイト
▶️X:@MiyaRurikaStaff
▶️Instagram:@rurika_miya_official

ドレス¥143,000(ブランドニュース〈ラムシェ〉 03-6421-0870) ピアス¥31,900(マサナ) リング¥22,000(アグ) ブレスレット¥22,000(フリンク) トップス・パンツ/スタイリスト私物

撮影/風香 ヘア&メイク/岡田知子(TRON) スタイリング/滝沢真奈 構成・文/淡路裕子

※こちらで紹介したコスメは美弥さんの私物です。ブランドへのお問い合わせはお控えください。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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