この夏輝く3つの“最新ヌーディメイク”|H&M岡田知子さんが提案

人気ヘア&メイクアップアーティストの岡田知子さんの最新提案!頑張りすぎていないのにおしゃれで、自らもつ顔の素の魅力を引き立てつつも、旬感が出せるヌードカラーを使ったメイク。「いつものベージュメイクと違い出る?」「地味になりそう?」「難しそう?」と思いきや、めちゃくちゃ新鮮見えするんです。目指したいイメージは3つ!さあ、どのヌーディメイクで行く?
この夏輝く!“ヌーディメイク”3つの顔
「コンプレックスが多い人こそ最新ヌーディメイクで人生観まで変わるかも!」――――by Tomoko Okada
め色がないアイパレットや血色感になりすますチーク&リップが今、増えています。加えて、岡田さんによると、ぱっと見は“ちょっと冒険!?”と思えるような今年の夏新色も、最新のヌーディメイクに必要不可欠だそう。
「コスメの性能が今、急上昇していて、鮮やかな今年の夏新色の中にも、個々によって異なる肌の色、質感、骨格にすんなり溶け込む上に、個性美として昇華してくれるものがたくさんあるんです。使うことで、コンプレックスと思い込んでいた地味顔がおしゃれに、ハデ顔なら洗練された雰囲気が引き立つように。“ヌーディメイク=ベージュ系ワントーン”といった概念を捨てて改めてトライすると、自分をもっと好きになり、大切な今を楽しめると思います」(岡田さん)
PROFILE
おかだともこ/個性美を生かしながら、トレンドもさりげなく取り入れたメイク提案が、俳優やアーティストからも厚く支持される。
\岡田知子さん発!/「最新ヌーディメイク」成功の3大ポイント
【POINT 1】透け感発色でそろえつつまぶたのキワを抜きすぎない
\こんなカラーもヌーディメイクの味方です!/
キラキラピンクは粘膜になじんで潤んだ眼差しを演出し、イエローは不要な赤みをクールオフ。そして、ライトグレーにはくすみを払拭し、繊細な色が映えるクリーンな肌色に整える効果が!今年の夏新色の中でも透け感発色のものなら、“透明感アップ+美肌映え”が狙えます。
「かといって、最新ヌーディメイクはすっぴん風に仕上げたいわけではありません。アイラインやマスカラでまぶたのキワを引き締め、意志を主張させる作業も必須です」(岡田さん)
【POINT 2】落ち着いた色合いのチークを大胆に入れて自然体の多幸感をまとい、脱・地味印象!
頬骨からこめかみの手前にかけて、高め&広め&淡めに“ほわん♡”とチークを入れるのも、最新ヌーディメイクのポイント。使うカラーも、透け感発色のコーラルピンクやピーチ系など、肌なじみのいい色がメインです。
「メイクではなく、その人らしさを美しく引き立てるのが、最新ヌーディメイクの狙い。主張しすぎない色を広範囲にニュアンス感覚で入れることで笑顔はよりハッピーに、横顔はシャープに引き締まって見え、自然体で華やかな存在に」(岡田さん)
【POINT 3】肌作りは“少しだけ端正”を意識しラフになりすぎるのを防ぐ
\基本的にはこれくらい広範囲に入れています/
「大胆なキラキラもツヤツヤも、肌を美しい素肌タッチに整えているから、大人っぽく上品にキマります。ヌーディすぎる肌作りはもちろん、厚塗りもNGです」(岡田さん)
ラメライナーやツヤリップを効かせるときは、肌質をセミマットに。反対に、マットシャドウやフォギーチークが決め手となるときはツヤ肌に。カラーメイクとベースメイクで質感のコントラストをつけるとよりあか抜けるけれど、まずは“抜きすぎ&厚塗りNG”を意識!
甘美なヌーディメイク
「泣いた?」と惑わせる、あざとい潤み目で、気になる存在へ…
ブラウス¥28,600(エストネーション グランフロント大阪店〈エストネーション〉) イヤーカフ¥16,500(Aulu.) リング¥25,300(ロードス〈TOMOMI.S JEWELRY〉)
粘膜だからこそなじむ!ピンクのラメライナーが大人に隠れた“かわいさ”を夏っぽく爽やかに引き立てる
粘膜の色はピンク系。『甘すぎ?』と思いがちなピンクのラメライナーも、下まぶたのキワならなじみやすく、大胆なラメの輝きの効果で白目の透明感もアップ。ひと塗りで、ウサギのようにかわいく潤んだ眼差しに若作りした印象なく仕上がります。このかわいさを表情に溶け込ませるためにはリップとチークもピンク系でそろえて調和させるのがコツ。けれども、こちらはセミマットな質感が◎。かわいさが大人っぽく洗練されます。(岡田さん)
使用アイテム
A. シルバー、ブルー、ゴールドのパールがイン。
エテュセ アイエディション(グリッターライナー)うさぎピンク ¥1,540(6月6日発売)
B. マットリップ。青みを帯びながら肌色を問わず浮きにくい色設計のスモーキーピンク。
ランコム ラプソリュ ルージュ インティマット 320 ¥5,500
C. するするのびて密着する、スモーキーローズのリップペンシル。
かならぼ bidol 1moreペンシルR 101 ¥1,430(限定品)
D. 上下まぶたに使った濡れツヤ発色シャドウ。
常盤薬品工業 エクセル グリームオンフィットシャドウ GF12 ¥1,320
E.グレージュのペンシルアイライナー。上まつげの間を埋める。
カネボウ化粧品 ケイト レアフィットジェルペンシルN GY-2 ¥1,210(6月22日限定発売)
F. 束感まつげを作るクリアブラウンのマスカラを上下まつげに。
エテュセ アイエディション(ラッシュトップコート) 02 ¥1,650(限定品)
G. 青みピンクチーク。2色を混ぜ、頬のやや内側からこめかみの手前まで薄くオン。
SUQQU ブラーリング カラー ブラッシュ 06 ¥6,600(7月19日発売)
H. フォギーグロウな質感のファンデーション。
カネボウ化粧品 ルナソル クラリティフロウリクイド SPF30・PA++ 全6色(モデル使用色:OC01) ¥6,930
メイク方法
ベージュシャドウDを上はアイホール、下は涙袋まで指でのばした後、下まぶたのキワにピンクのラメライナーAを引く。目頭側を太め&ラメ多めにし、徐々に細く入れてなじませて。
Cで唇の輪郭をとってから内側を塗りつぶす。上唇のみ少しだけオーバー&中央を丸くとって。Bを指にとり、たたき込んで色を重ねると、ツヤは控えめでもふくよかな印象の肉感唇に。
色っぽいヌーディメイク
隙があるのに、崇高でミステリアス。簡単には近づけないから無性に惹かれる
ブラウス¥28,600(エストネーション グランフロント大阪店〈エストネーション〉) イヤーカフ¥16,500(Aulu.) リング¥25,300(ロードス〈TOMOMI.S JEWELRY〉)
ライトグレーシャドウの仕込みテクから生まれるラベンダーのクリーンな色っぽさにときめく
「色っぽさ、透明感、品をバランス良く併せもつラベンダーも、最新ヌーディメイクの注目カラー。事前にライトグレーのアイシャドウを仕込んでおけばまぶたのくすみが浄化され、繊細なラベンダーが見た目どおりクリア&華やかに発色します。さらには、肌色全体の透明感もアップ。これも、透け感発色で肌色や肌質といった素材を生かす力をもった最新のグレーだからこそ。ほかのパーツも青みを含んだカラーでそろえて透明感を引き立たせ、尊いオーラを放つ色っぽさを楽しんで。」(岡田さん)
使用アイテム
A. 微細パールがみずみずしく輝くラベンダー。
ディオール ディオールショウ スティロウォータープルーフ 146 ¥4,510(5月31日発売)
B. きめ細かく、ふわりと肌になじむノンパールのパステルグレー。
シャネル オンブル エサンシエル 230 ¥5,500(限定品)
C. 上下まつげに薄く、黒マスカラを塗って引き締め。
資生堂 インウイ マスカラ 01 ¥4,620
D. 青み系ローズのチークカラー。
頬骨を包み込みながら斜め上へ、淡く広く入れる。
ジルスチュアート ビューティ パステルペタル ブラッシュ 101 ¥4,620(限定品)
E. ソフトマットな質感のフェースパウダー。Tゾーンに重ね、涼しげな印象に。
アディクション スキンリフレクト セッティングパウダー 002 ¥5,720(セット価格)
F. ブルーの輝きを秘めたピンクのリップグロス。上唇のみオーバーに。
アディクション リップ オイル ティント “アウト オブ ユア シェル” 102 ¥3,30(0 限定品)
G. パールホワイトのネイルカラー。
コーセーコスメニエンス ネイルホリック ペディキュア コレクション WT069 ¥396(編集部調べ・6月16日限定発売)
メイク方法
ブラシにBをとり、アイホールに薄くオン。あえてきちんと発色させないのがコツ。その後、上まぶたのキワにAを引く。透明感の高い色を効かせるため、目尻よりも少しだけ長めに引く。
知的なヌーディメイク
磨き抜かれた近未来的な美しさが“憧れの人”へ昇華する
ジレ¥37,400(エストネーション グランフロント大阪店〈エストネーション〉) ピアス¥24,200、ゴールドバングル¥23,100、リング¥13,200(ジュエッテ) コードネックレス¥25,300(ロードス〈カキ〉) シルバーバングル¥41,800(エテ)
つけまつげやシェーディングで美しすぎる線をちりばめ、『AI?』と思わせる新時代の洗練美をリアルに
「知的さって、目ヂカラと線の美しさ次第なところが大きいんです。マスカラやアイラインもいいけれど、スラリと伸びた美しい素まつげに演出できる『つけまつげ』もおすすめのアイテム。目の縦幅が強調され、目力も自然に高まりますよ。一方で、華やかになりすぎないよう、メイクは落ち着いたカラーで統一。フェースラインをまたぐようにシェーディングを入れて輪郭をシュッとさせたところも線の美しさが物を言う、知的なヌーディメイクに仕上げる極意です。」(岡田さん)
使用アイテム
A. 超極細毛で地まつげになじみやすいから、毛束感は生まれてもトゥーマッチになりにくい。
ディーアップ ラッシュオン 02 2ペア入り ¥1,430
B. 透け感発色でキラキラ輝くモノクロームな配色で、明るく澄んだクールな目元に。
資生堂 インウイ アイズ 05 ¥6,600
C.クリアに発色し艶やかに色づくピーチベージュ。
hince デューイーリキッドチーク サンリットピーチ ¥2,200
D. ブロンザー、チーク、ハイライトの3色セット。
シャネル レ ベージュ ヘルシー グロウ サンキスト パウダー ライト コーラル ¥13,750
E. ピンクのトーンアップ下地をゴーグルゾーンに仕込み、明るくさえた目元に。
ランコム UV エクスペール トーン アップ ローズ N SPF50+・PA++++ ¥7,480
F. クリアイエローのリップグロス。唇全体に塗り、赤みとくすみをオフ。
かならぼ フジコ プランピーリップ 05 ¥1,540
G. ブロンズ色のネイル。
井田ラボラトリーズ キャンメイク カラフルネイルズ N100 ¥396(6月下旬限定発売)
メイク方法
Bのaをアイホールに、bを下まぶた全体にオン。上下まぶたの黒目の外側から目尻を囲むようにc を細チップで重ね、目幅を拡張。Aを上まぶたに装着した後はクリアブラックのマスカラを重ねてなじませてもOK。
頬骨の上にCを3点おきし、こめかみ手前まで指でのばす。Dの下段のオレンジを頬の内側へ丸く小さく重ねる。Dの上下2色をブラシで混ぜ、フェースラインをまたぐようにあご先からエラの間を往復させ、輪郭をシャープに引き締める。
『美的』2024年7月号掲載
撮影/吉田 崇(人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/岡田知子(TRON) スタイリスト/小川未久 モデル/宮本茉由 構成/北川真澄
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。