足の爪は爪切りで切っちゃダメってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“足のトラブル”について。足の爪は、爪切りで切っちゃダメって…ウソ? ホント? フットケアジャパンの矢部雅博さんにお答えいただきます。
Q:足の爪は爪切りで切っちゃダメってホント?
爪切りは定番の爪を切る道具、ですよね。ところが、爪にとっては、爪切りはよくないというウワサも。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を矢部さんにぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ホント
「ハサミは、刃がすれ違って切りますが、爪切りは、合わせ刃ですよね。つまり、爪を“切って”いるのではなく、プチっと“切り離している”のです。爪はミルフィーユのように、縦、横、縦の3層でできています。そこを爪切りで無理に切り離してしまうと、爪が欠けたり、二枚爪になってしまうことがあるんです。
さらに、爪切りそのものの構造に問題がある場合も。よくある湾曲した形の爪切りは、深く切り過ぎてしまうこともあります。また、足の爪は切りにくいからと、よく見ずに切ってしまい、爪だけでなく、肉まで切ってしまった…なんてことも。きちんと使いこなせるという場合でない限り、おすすめはしていません」(矢部さん・以下「」内同)
足の爪を短くしたいときはどうしたらいい?
「爪切りに比べて時間はかかりますが、ヤスリで削るのがベストです。そして、その場合には、大きく動かしたり、強く削るのは避けてください。削り過ぎてしまったり、爪を痛めてしまう可能性があります。やさしく、少しづつがポイントですよ。
理想の爪の形は、四角の角を削り、まるくした“スクエアオフ”。爪の長さは、指先から出ないことがマストです。長すぎるのはもちろんNGですが、短すぎる爪もデメリットが多いのです。指先に力が入らず、指や爪の変形を引き起こすことも」
Point
・爪切りではなく、ヤスリを使用する・ヤスリはやさしく、少しづづ動かすこと
・理想の爪の形は、四角の角を削り、まるくしたスクエアオフ
足の爪のお手入れ方法は?
「爪は皮膚。なので、お肌と同様にいちばん大切なのは保湿です。ネイルオイルなどで、こまめに保湿を心がけましょう。さらに、爪の付け根部分にある爪母は、爪をつくる工場のような役割をしています。爪母をケガしてしまうと、爪の形が悪くなってしまったり、爪が生えなくなってしまうことも。爪母周りの血流をよくするために、マッサージしてあげることもポイントですよ。
爪磨きは、健康的な爪なら本来は必要ありません。爪に凹凸がある場合や、傷がついている場合は、爪磨きをすることで、爪表面が研磨され、ピカピカになります」
- お手入れでいちばん大切なのは、お肌同様に保湿
- ネイルオイルなどで、爪の付け根の爪母周りをやさしくマッサージする
- 凹凸や傷がある場合は、爪磨きをすると爪表面が研磨され、ピカピカになる
文/木土さや
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巻爪ケアライセンス VHOシュパンゲ・オートグリップVHOシュパンゲ・GOLDシュパンゲ・ORAシュパンゲ・糖尿病療養指導士の資格を持ち、全国の病院や介護施設などでフットケアの講演、医師、看護師へ指導を行う。圧倒的な技術力でフットケア業界を牽引し続け、お客様から熱い支持を得る
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