花粉やむくみ、肩こり…悩みに効く耳ツボをご紹介!【耳ツボセルフマッサージ】

リラックス効果・免疫力&血流アップ・リフトアップ効果など、健康と美容に効果てきめんの耳周りのケアは、SNSや美容賢者たちの間でも話題騒然!手軽にセルフケアできる耳ツボマッサージや気になる耳ケアスポットの体験まで、改めて熱い注目を浴びている「耳」ケアを徹底取材しました!

イヤーセラピスト
エメラルド会長
予約のとれないイヤーセラピストが「耳メンテブーム」を分析!
オリジナルメソッドの耳ツボセラピーが美容賢者の間で評判に。現在は「耳つぼリフレクソロジー協会」を立ち上げ、セラピスト養成に注力中(Instagram/@emeraldtherapy_official)。
隙間時間や気づいたときにできる手軽さがいい♪ 体のプチ不調や美容メンテにも効果を発揮!
耳を触る習慣ができると体調の変化に気づきやすくなる
「耳は自分で手軽にマッサージしやすく、痛みを和らげたいとき、不安定な心を落ち着かせたいときなどに即効性があって、セルフケアにぴったりです。また、刺激を与えて痛みを感じるツボは、数日後、そのツボに呼応する場所に不調が現れることもあります。定期的に刺激して、健康のバロメーターにするのもいいですね」(伊藤先生)
「私も耳ツボに体の不調を教えてもらった経験があります。耳に腫れた箇所があって押すと痛くて。そこはアレルギー性の炎症に効果がある風渓(ふうけい)というツボで、数日後に湿疹が出ました。耳ツボのマッサージは痛い方が効くわけではなく“イタ気持ちいい”程度に行いましょう。両耳を3〜5分程が目安です」(エメラルド会長)
こんな耳の人はお疲れ気味かも…
- 耳が固い
- 耳が冷たい
- ツボを押すと激痛
もみもみ
ぐりぐり
\おすすめアイテム/
アロマ系のオイルがあるとマッサージ効果もアップ!
エメラルド会長が施術時に使用するのは、天然精油がふんわり香るオリジナルのリフレクソロジーオイル(公式サイトより近日発売予定)。アロマで脳がリラックスできる♪
全身の臓器にリンクした耳ツボが一目瞭然! 耳ツボMAP
※耳ツボMAPに表記したものはごく一部です。このほかにもツボがたくさん存在します。
耳ツボは胎児の形で人体が投射されている
耳には人体の各部位が投射されていると考えられています。ちょうど母親のおなかの中にいる胎児を逆さにした形でリンク。右の絵のように、耳たぶの位置が赤ちゃんの頭で、耳ツボMAPに重ねてみるとわかりやすいです。
【要チェック!】万能な耳ツボ“神門”(しんもん)
- 精神の安定効果
- 痛み止め
- 免疫力アップ
- ストレス食い防止
- 睡眠の質アップ
- 心身のリラックス効果
- 冷え症の改善、etc.
「戦場鍼でも使われるツボ“神門”の刺激は、自律神経が整いやすくなり、特にストレス緩和や精神安定に効果を発揮します。戦場ならずとも、気候変動や人間関係のストレスにさらされ自律神経が乱れがちな現代人は、ある意味、サバイバルしながら生きているようなもの。耳ツボを大いに活用しましょう」(伊藤先生)
【くすみ】
血流を上げて肌のトーンUP!
「耳ツボを意識しながら全体的に引っ張ったり、もんだりしてマッサージ。耳がポカポカしてきたら、やがて全身の血流が良くなったと実感できると思います。血流が良くなることで肌のトーンが明るくなって、肌のくすみ軽減に効果を発揮。薄毛や白髪を減らす効果も期待できるんですよ」(エメラルド会長)
【小顔&リフトアップ】
耳たぶマッサージで顔の筋肉を引き締め!
「耳たぶは目や口、あごなど顔にまつわるツボが多く点在するゾーンです。目のツボを中心に親指と人さし指で押してあげると、目もパッチリしてきます」(エメラルド会長)。「耳たぶのマッサージは交感神経を優位にするので顔の筋肉が引き締まり、リフトアップや小顔効果が期待できます」(伊藤先生)
【内臓強化】
胃もたれや消化不良を改善し相乗効果で美肌効果も!
「耳穴周辺は、大腸や小腸など消化器が関係するツボが集中しています。この辺りを中指と親指で挟み込んでマッサージすると副交感神経が働くと同時に、内臓機能が活性化されるため、巡りが良くなって美肌効果も」(伊藤先生)
【内臓強化】
【肩こり&首こり】
ひどくこった状態だと耳が変形することも!
「リフトアップ目当てでお見えになるお客様の耳を触ると、結局それどころではなく、耳の形が変形している人もいるくらい、肩と首のこりがひどいことが多いです。肩や首がこっていると顔にも血流が行かないので、くまになることも…。親指と人さし指で斜線の部位をもみほぐしましょう」(エメラルド会長)
【花粉・アレルギー】
症状によっては2か所のツボを同時押し!
「外鼻というツボは鼻炎や花粉症に効くツボとして利用されています。ただし、花粉症はアレルギー性のものもあるため、その場合には神門というツボを一緒に押すと、ストレスを軽減させてより効果を発揮します」(伊藤先生)
【むくみ】
水分代謝を促す腎(じん)に働きかけ、むくみに有効
「腎はほかの臓器にも影響を与えるため、東洋医学ではとても重視されています。特に腎は水分代謝を調整する作用があるため、この辺りのツボを押してあげることで、むくみ解消に役立つと考えられています」(伊藤先生)
【目の疲れ】
ひどい目の疲れは肩こりのツボも刺激して
「長時間のパソコン作業やスマホ使用で、目を酷使している人は多いと思います。耳たぶの上部分にある目のツボを押してあげるといいのですが、実は目の疲れは肩こりと連動していることも多いので、肩・肩関節・鎖骨の辺りのツボも一緒にもんであげましょう」(伊藤先生)
【便秘】
ストレス性の便秘は神門も一緒にマッサージ
「大腸だけでなく内臓のツボが集まるエリアをもみほぐしましょう。また、旅先など環境が変わると便秘になったり、緊張すると便が出なくなる人はストレスから来ています。その場合は、神門を押すのも効果的です」(伊藤先生)
『美的』2025年4月号掲載
イラスト/福田玲子 構成/宮田典子、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
東洋医学の観点から「耳ツボ」の効果効能をわかりやすく解説!
いとう かずのり/東洋医学における効果効能の科学的な立証を目指す。鍼灸院での治療のほか、大病を患った経験からセルフケア指導にも取り組む。著書は『今日からはじめる養生学』(集英社インターナショナル)ほか多数。