【特別寄稿】美容エディター・松本千登世さんが考える「かっこいい色気」とは?
なぜか気になる。印象に残る。一緒にいたくなる。そして、誰からも愛される――。そんな女性が持っているのは、女性からも男性からも愛される魅力=「かっこいい色気」。クールに見えてどこかフェミニンな一面があったり、サバサバしているのに繊細な優しさを持っていたり…それは内面からにじみ出るだけでなく、実はメイクやスキンケア、ベースメイクなどでも作り上げていくことが可能。『美的』9月号はそんな「かっこいい色気」について、内面からも外面からも徹底解説。美容エディター・松本千登世さんは「かっこいい色気」について、こう考えます。
奥に透ける「本質的な強さ」。自分を極めて初めて、かっこいい色気が生まれる!
「ほの色っぽさ」時代から、「ジェンダーレス」時代へ。最近、憧れの女性像が大きく動いたのを感じています。髪を潔く切ったり、眉をしっかり描いたり、メンズライクな装いを楽しんだり。背景には、「ありのままの自分らしさ」や「唯一無二の個性」を追求する姿勢があったのだと思います。女性は女性であることを、もっと楽しんでもいい、いやむしろ積極的に楽しむべきなんじゃない? と、「ほのかな色っぽさ」を主張した時代。それが当たり前になったとき、女性らしさを作ったり演じたりする必要がなくなって、「何か」を脱ぎ捨て、ジェンダーもエイジも「レス」した時代。そして、今。両方を経たからこそたどり着けた、真の意味で「私」が確立された、ヘルシーでナチュラルな美しさに心惹かれる。それが「かっこいい色気」にほかならないと思うのです。
だから、かっこいい色気は、バランスがいい。媚びは売らないけれど、穏やかでにこやか。他人と比較はしないけれど、周りへの配慮は人一倍。「好き」をわがままに選びとりながらも、「苦手」を排除することはしない……。自分をもち、自信をもち、自力で自由に前へ進む人。本質的な強さを秘めているから、老若男女問わず、惹きつけられる、心地よくなれる。だから記憶に残り、また会いたくなるのです。
かっこいい色気を手に入れるための美容。それは、すなわち自分を極める美容そのもの。毎日、肌にときめく、メイクにときめく、自分にときめく……。かっこいい色気はきっと、その先にあります。
『美的』9月号掲載
撮影/吉田 崇(まきうらオフィス・人物) ヘア&メイク/林 由香里(ROI) スタイリスト/小川未久(人物) モデル/加治ひとみ 構成/北川真澄
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。