大学卒業後、女性誌やウェブサイトを中心に、美容、旅行関連の取材・執筆を行うほか、美容皮膚科医や美容師などの専門家や、メディアに向けたレターの製作、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、“旅=楽しむだけでなく、美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。
■ブログ:http://yukiishihara.com/
■Instagram:@yukiishihara1112
淡路島と徳島県の間にある「鳴門(なると)海峡」は、言わずと知れた渦潮(うずしお)の名所。
そんな四国の玄関口にある、自然豊かな瀬戸内海国立公園内に、南欧風リゾートホテル「ルネッサンス リゾート ナルト」があります。
2018年は、すぐ近くの「大塚国際美術館」が開館20周年を迎えたことで、「ゴッホのヒマワリルームとスペシャルディナー」の宿泊プランが話題となっています。
19世紀に生きた画家、フィンセント・ファン・ゴッホの代表作と言えば、ヒマワリの絵画。
まずは、“ヒマワリ”がテーマのお部屋を見ていきましょう。
明るいイエローでまとめられたインテリアは、ポジティブながらも落ち着いた雰囲気。
壁には、ゴッホのヒマワリを模写した油絵が飾られています。
ベランダから窓の外を見ると、右下に赤煉瓦の屋根がちらり。風にそよぐ緑、広がる青空やキラキラ光る水面とともに、まるでゴッホが愛したアルルのような風景に浸れます。
アルル滞在時に盛んに描いていたヒマワリですが、精神病院での療養が始まってからは、一切描いていないことからも、ヒマワリは、ゴッホにとって明るい南フランスの太陽であり、ユートピアの象徴であったことがうかがえますね。
デスクには、アロマポットと、ヒマワリのアロマオイルまで置かれています。
ヒマワリのマグカップに、ヒマワリのハーブティーをフルーツとともにいただくなど、ヒマワリづくしのお部屋で、ゴッホ関連の書籍を眺めながら、ゆったりと寛いでくださいね。
さて、部屋に入って少し落ち着いたら、同じ瀬戸内海国立公園内にある「大塚国際美術館」へ。(ホテルからは、車で約5分の距離)
外観は、自然と一体化したユニークな造り!
日本最大級の常設展示スペースを誇る“陶板名画美術館”で、古代壁画から、世界26ヵ国190余りの美術館が所蔵する現代絵画まで、至宝の西洋名画が約1,000点! すべて陶板で、オリジナル作品と同じ大きさに再現されています。
“再現されている”と聞くと、「原画ではないのか…」と感じるかもしれませんが、色彩や大きさ、質感までも忠実に再現され、原画と見間違えるほどのダイナミックな作品ばかり。
それに、記念撮影も、作品にギリギリまで近づくことも、このように優しく“触れる”ことも可能なので楽しみは本物以上かも!
原画の撮影は許されていない作品を記念撮影できたり、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の、修復前と修復後の絵画の様子を同じ部屋の中で見比べることができるなど、他の美術館ではありえない、ユニークな体験が目白押し。
昔、イタリアの小さな町の聖堂を訪れた際に見て、「もう一生、見ることはないだろうな…」と感じていた見覚えのあるモザイク画にも再会でき、懐かしい思い出にも浸れました。
新しいアートの楽しみ方を見つけることができますよ。
今年の目玉は何と言っても、ゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」7点を鑑賞できること!
展示室に入ると、何やら爽やかな良い香りが漂ってきます。なんと、こちらでは7つのヒマワリをイメージした香りの演出までされているのです!
100%天然精油の、ラベンダー、ローズマリー、クラリセージ、アニスという4つのハーブと、四国産の柚子、伊予柑、レモンで爽やかにまとめた3つの柑橘類の香りが、絶妙なバランスでブレンドされているそう。
香りに包まれつつゴッホの描いた南フランスに思いを馳せながら、色彩や質感の異なるヒマワリを一度に見比べられるのは、実に興味深い体験でした。
ゴッホのファーストネームから名づけられた「カフェ フィンセント」では、ゴッホの故郷であるオランダや、画家として過ごしたフランスをテーマに、フードやドリンクがいただけます。
ローストチキンとカラフル野菜のマリネをヒマワリ仕立てに盛り付けた、「ヒマワリサラダと季節野菜のスープ」などは、ぜひ食べていただきたいメニュー。
店内には、ゴッホの名画「アルルのゴッホの部屋」をリアルに再現した、撮影コーナーも特設。絵画の世界を体験できます。
鑑賞の合間に、ほっと一息つきながら、ついつい長居してしまいそうですね。
この宿泊プランは、ホテル内のフランス料理「フォーシーズン」でスペシャルフレンチコースがいただけることも、大きな楽しみです。
アミューズから美しい料理が並びますが、ヒマワリの前菜が運ばれてきたときは、思わず周囲から歓声が!
阿波牛や鳴門鯛、阿波野菜まで地産地消の美味はじめ、どの料理にも厳選された旬の食材が使われ、芸術的な一皿に仕上がっています。
ゴッホの美術作品を、ホテルに戻ってからも感じられる滞在は、五感すべてが満たされるはず。この夏は、徳島・鳴門で、ゴッホの世界に浸ってみませんか?
<取材協力>
ルネッサンス リゾート ナルト>>https://renaissance-naruto.com/
大塚国際美術館>>http://o-museum.or.jp/
大学卒業後、女性誌やウェブサイトを中心に、美容、旅行関連の取材・執筆を行うほか、美容皮膚科医や美容師などの専門家や、メディアに向けたレターの製作、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、“旅=楽しむだけでなく、美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。
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※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。