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2025.4.4

老化の原因を除去するカギは?資生堂の共同研究によって明らかになった、新エイジングケアとは?|美的GRAND


資生堂の共同研究によって、エイジングの原因である老化細胞を除去するカギが発見されました!エイジングケアの未来が変わる大発見を早速チェック~♪

お話を伺ったのは…
資生堂 みらい開発研究所 研究員 長谷川達也さん
海外の研究機関で免疫を研究。美容業界における免疫分野で注目の人。

大人肌をさらなる「経年美化」へと導くツバキ種子発酵抽出液の力


エイジングの元凶である老化細胞の除去を促す
化粧品業界のエイジングケア分野では、数年前から「老化細胞」に注目が集まっています。細胞はDNAに修復不能なダメージを受けると分裂を停止し、組織に留まり続けます。これを老化細胞といいます。老化細胞は蓄積すると慢性炎症を引き起こし、周囲の細胞に悪影響を与え、肌においてはエイジングを加速させる一因となります。

これに対して免疫研究の分野から世界初の知見を見出したのが、資生堂の長谷川達也さん。
「資生堂のスタッフとして海外の研究機関で共同研究を行っていた際に、老化細胞を除去する新たなメカニズムを発見しました。免疫細胞の一種である『メモリーT細胞』が、老化細胞を選択的に除去することと、そのメカニズムを見出したのです」

つまり「メモリーT細胞」が多いと、炎症老化を誘発する老化細胞の蓄積を防ぎ、年齢に囚われない美しさを保つことができるというわけなのです。

「私たちはメモリーT細胞の活性化を目指して研究を重ね、ツバキ種子の発酵抽出液にその作用があることを見出しました。ツバキの花は資生堂の象徴でもあり、うれしく思っています。これらの発見が、年齢にとらわれない肌本来の美しさを引き出す未来への大きな一歩となると確信しています」

そもそも「老化細胞」とは?

細胞分裂を止めたのに、除去されることなく組織に残り続ける細胞。健康な細胞と比べ、一般的に平べったく大きいのが特徴。炎症性サイトカインなどを分泌し、蓄積されると周囲の細胞にダメージを与える。

【健康な細胞】

【老化細胞】

老化細胞を除去するカギは「メモリーT細胞」

資生堂の共同研究により、老齢の皮膚において、免疫細胞の一種であるメモリーT細胞が多い程老化細胞が少ないことが判明。そこで細胞実験をしたところ、メモリーT細胞が老化細胞を除去することが確認された。

【老化細胞】

【メモリーT細胞が老化細胞を除去】

ツバキ種子発酵抽出液がメモリーT細胞を増やすことを確認


資生堂はメモリーT細胞を活性化させる手法を探索し、ツバキ種子を発酵させて得られる抽出液に、メモリーT細胞を誘引するタンパク質・CXCL9の発現を高める力があることを発見。老化細胞の除去効果が高まることが期待される。

 

『美的GRAND』2025春号掲載
構成/大塚真里

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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