オーストラリアのJK弁当、子も親も“映え”なんて気にしない!|美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days
長女の高校留学を機に、オーストラリア・メルボルンに移住した美容ライター・夏目 円さん。海外で遭遇する美容のアレコレを綴るビューティログ第8回は、高校生のお弁当事情について。映えを気にせず、食べたいものをちょうどよく…夏目親子が見出した、シンプルなお弁当術とは?【美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days_vol.8】
週4回のお弁当、中学の頃よりかなりシンプルに
「ねえ、ねえ、今日のお弁当、どうするー?」
「今日はバニラのヨーグルトがいいなぁ」
コレ、朝の会話のひとコマです。
メルボルンの公立高校に通う娘は、水曜日を除いて週4回、お弁当を持っていきます。日本で通っていた中学校もお弁当だったので、私のお弁当作りも4年目に。といっても、SNSにのせられるようなキラキラしたお弁当は作れません…私、そんなに得意なほうではないのです。
そんなワケで、中学校のときはスープジャーを大活用。日替わりで、豚汁、野菜スープ、ミネストローネなどの汁物に雑穀米をつけて持たせていたました。おかずを作る必要がないので簡単ですし、栄養価もそこそこ。そして娘曰く、何よりあったかいのがよかったようです。
ある日のランチは、娘のお気に入り、cocobellaとスナック、チーズ。cocobellaは、発売したばかりのココナッツ100%、植物性ヨーグルトです。1個250円前後で運がいいと半額になります。
海外ではお弁当への関心が低め。おかずはナシ、どーんっ!と単品
高校になっても、そのままスープジャー弁当が続くのかなと思っていたのですが、さすがに飽きてしまったようです。加えて、ここメルボルンのお弁当は、日本とはかなり違うとのこと。
「まわりのコって、どんなお弁当を持ってきてるの?」
「人それぞれだけど、“昨日の晩ご飯の残り物”を持ってくるパターンが多いかな」
「ふーん、なるほどね。じゃあ、どんな感じで持ってくるの? 日本みたいにお弁当箱は可愛い? おかずがキレイに詰めてある感じ?」
「いやいやいや、そんなんじゃない。単品が多いかな。例えば、イタリア人家庭にホームステイしているコは、パスタがどーんって感じ。それをタッパーに入れて、学校にあるレンジでチンして食べてるよ」
「学校にレンジがあるんだ! それはいいねえ。あとはどんなメニュー? ほら、オーストラリア人ってさ、ソーセージが好きじゃん、ホットドックとか多いの?」
「うーん、どうだろ? ハムとかチーズを挟んだサンドイッチはよく見るね。あと、持ってこないコもいるし」
「えっ?! 食べないってこと?」
「食べないんじゃなくて、シリアルバーで済ませたり、学校の売店でクッキー買ったりしてるよ」
やはり日本とは異なる海外のお弁当事情!
娘によると、生徒はお弁当に対してさほど興味を持っていないというか、関心がないようです。一方の日本には、“幕の内弁当”にはじまり、“キャラ弁”、“デコ弁”…お弁当文化がしっかりと根付いていますよね。あらためて“日本を発見”する、海外留学の醍醐味です。
シンプルでいい。5分もかからないメルボルン版・愛情弁当とは?
さて、週4回のお弁当、すっかりメルボルンバージョンになりました。つまり、とてもシンプル(手抜きともいいますが…)。冒頭にお話ししたヨーグルトの日は、チーズや小さなスナック菓子を持たせています。それと、チャーハンやキンパ、パスタなど、晩ごはんを少し多めに作っておき、翌朝フライパンで温めて小さなタッパーに入れています。それから、ホットドックやサンドイッチを作ることもありますね。パンを軽くトーストして具材をのせるだけですから5分もあれば完成します。ちなみに、パンもソーセージも冷凍庫で小分けにして、寝る前に冷蔵庫に入れて解凍しています。飲み物は、日本で買ったスタバの600mlのペットボトルに水を入れています。
ごはん茶碗1杯分ぐらいのチャーハンとフルーツ。容器はむしろ映えないほうがいいようです。
少しばかり体型を気にするようになったのか、スナック菓子やアイスなどの間食はさほどしませんし、家では水を飲んでいます。晩ごはんもモリモリ食べるっていうことはないですが、食べたいのに我慢している風情はありません。そもそも私も量を食べるほうではなく、今現在、ふたりともすこぶる体調がいいので、これが“私たちの適量”なのだと思います。
ランチに続き、朝ごはんにも変化が。自分でスムージーを作るようになったのです。
というのも、私自身が10年以上朝食をスムージーにしていまして、娘がある日、突然作り出しました。娘のスムージーは、ヨーグルト、アーモンドミルクor牛乳、冷凍マンゴーとブルーベリー、そしてハチミツを少々入れてミキサーに。ちなみに私のスムージーは、バナナ1本、アーモンドミルク150㏄、チアシード、カカオパウダー、プロテインパウダー、冷凍ブルーベリー。栄養価もありますし、チアシードが入っているからか腹持ちがいいですよ。カカオパウダーは抗酸化作用があり、なにしろお通じがよくなりますから。ぜひお試しください。
娘の朝ごはんはスムージー。材料は目分量で、どさどさミキサーに入れています。200㏄のコップに1杯半ぐらいできます。
日本も新学期がはじまり、お子さんのお弁当を作っている方も多いと思います。私のお弁当レシピが参考になるとは到底思いませんが、お弁当に対するハードルがほんの少しでも下がったら幸いです。見た目や内容がそこそこでも、愛情が入っていることが大切ですよね!
次回は、オーストラリアのヘアケア事情についてお話します。以前の記事でちらっと書きましたが、髪を洗う頻度もヘアスタイルのトレンドもまったく異なります。美容ライター目線で、じつに興味深いテーマです。どうぞお楽しみに!
\お知らせ/
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※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。