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2025.7.10

暑い時期の『耳ムレ・カビ』に注意。専門医が解説!あなたの「耳の不快指数」は?【セルフチェック付き】

気温・湿度が上がり、すでに厳しい暑さが続いている今夏。紫外線対策や熱中症対策はいまや当たり前となりましたが、「耳のムレ」の対策、できていますか?通勤・通学中にイヤホンやヘッドホンを使用する人も多いですが、特に梅雨から夏にかけて気を付けたいのが「耳のムレ」。ムズムズ感やかゆみを感じたことがある人も多いのではないでしょうか。放置していると外耳炎や湿疹などにつながる可能性もあるのでこの時季の耳のケアは必須!では、どんな対策が必要なのでしょうか。そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院の内尾紀彦院長に聞きました。

夏のイヤホン・ヘッドホンに関する不快感を一斉アンケート!

NTTソノリティが独自調査!イヤホン・ヘッドホンで不快感を経験した人は43.2%!

NTTグループ初の音響ブランド「nwm(ヌーム)」から、オープンイヤー型イヤホン「耳スピ」を展開するNTTソノリティ株式会社が全国の男女500名を対象に『高温多湿の夏における耳の不快調査』を実施。「夏にイヤホンやヘッドホンを装着時に汗や蒸れなどで「不快感」を感じたことはありますか?」という質問に対し、43.2%が「感じる」と回答しています。

さらに、不快症状として最も多かったのが「耳の中がムズムズする」で51.1%。次いで「雑菌が気になる/衛生面が不安」が29.3%という結果となりました。

一方で、不快感に対して対策したことがあるかを聞いたところ、なんと54.6%が「我慢している」と回答。対策できない理由として「どんな対策をすればよいかわからなかった」が38.5%を占め、「症状が軽く、我慢できると思った」、「そのうち自然に治ると思った」「不快感には気づいていたが放置していた」が上位を占めました。

「耳ムレ・耳カビ」に注意!イヤホン長時間利用は外耳炎のリスク増

調査では、梅雨や夏の時期にイヤホン・ヘッドホンを使うことがある人と回答した人は87.4%を占め、1日1時間以上の使用は48.3%と半数に及びました。

イヤホンで密閉された耳は「カビ」が好む環境に…どんな対策ができる?

そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院の内尾紀彦院長によると、イヤホン・ヘッドホンを長時間利用していない人に比べ、利用している人は外耳炎のリスクが増加するとのこと。「密閉された耳は耳ムレ、耳カビの細菌の繁殖を促す。夏場は汗をかくのでよりリスクが高まる」といいます。また、汗で湿ったイヤホンを耳の中に無理やり押し込むことも摩擦やこすれによる細菌感染のリスクにつながるそう。

さらに、「耳掃除のやりすぎ」も耳トラブルの原因に。外耳道の皮膚を傷つけ、細菌感染がおこりやすくなるんだとか。また、「高温多湿な環境やプールなども外耳道が湿って皮膚のバリア機能が低下することにつながることも多くなるそうです。

カビは温度20~30℃、湿度60%以上で日陰の風通しの悪い場所や汚れが多い場所を好みます。これはまさに、イヤホンで密閉された耳の中…。耳のムレを放置すると、かゆみや痛み、耳だれなどの症状の原因に。さらにこの耳トラブルを甘くみていると、カビが発生しやすくなる「外耳道真菌症」や症状の慢性化、聴力の低下、中耳炎や内耳炎などにもつながりかねません。

では、どのように予防できる?専門医が解説する3つのポイント

1、耳を清潔に保ち、乾燥させる
汗をかいた後や水泳、入浴後はタオルで耳の入り口や耳介をやさしくふき取る。不快感がある場合はドライヤーの冷風を30cm以上離し、ごく短時間で乾燥させる。
※温風・長時間使用はやけどや皮膚を傷める原因になるため避ける

2、耳かきは控えめに
一番耳の健康に良いのは耳掃除をしないこと。耳垢は古い皮膚で自然に排出されるので、やるとしても月に1~2回、やさしくぬぐう程度で十分。

3、イヤホンのケア
夏はイヤホンのケアも重要。外耳道はなるべく塞がない、高温多湿、長時間使用を避け、イヤホンの清潔を保つことが大事。

 

【セルフチェックシート】何個当てはまる?実際に耳の状態をチェック

中耳炎や内耳炎など、深刻な耳の病気を防ぐためにも自分の耳の状態をしっかりとチェックしておきたいもの。NTTソノリティが内尾院長の監修のもと独自に開発した「耳の不快指数」セルフチェックシートで確認してみましょう。

このセルフチェックシートは、15個の質問に答えていくだけで簡単に自分の耳の状態が分かります。当てはまる項目にチェックを入れた数に応じて「快耳ゾーン(理想状態)」「潜在不快ゾーン」「予備軍ゾーン」「ケア必要ゾーン」「医療介入推奨ゾーン」の5つのレベルに分類されます。

内尾院長は「夏になると耳ムレ、耳カビが増えてくる。ひどくなると治療に時間がかかるので、そうなる前に早期発見早期治療をオススメしたい。チェックシートは早めに耳の症状に気づくきっかけにもなるので参考にして欲しい」と呼び掛けています。

耳の状態をセルフチェックして、耳ムレ知らずの夏を過ごしてみて!

 

 

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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