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2023.10.17

森田恭通が写し出す光と影。写真展「In Praise of Shadows – ヴェルサイユ宮殿」が開催中

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、デザイナーとして活躍する森田恭通さんの写真展が11月5日(日)まで開催中。あらゆる季節の陽の光を取り入れて、様々な表情を写し出したヴェルサイユ宮殿のモノクロ写真は、現地に訪れた時とは違う魅力を教えてくれます。

独自の視点でとらえたヴェルサイユ宮殿

これまでデザイナーとして、あらゆる創造活動をしてきた森田恭通(もりた・やすみち)さん。アーティストとしても、2015年からパリで継続的に写真展を開催しています。
現在、東京・銀座にあるシャネル・ネクサス・ホールでは写真展「「In Praise of Shadows – ヴェルサイユ宮殿」を開催中。
1682年に当時の国王ルイ14世によって建設され、フランス革命が勃発するまでの間、国王の居城として優雅な宮廷文化の舞台となった「ヴェルサイユ宮殿」の多彩な表情を、光と影、表と裏、地上と地下といった様々な対比を交えながら約100点の作品を通して紹介されています。

「王室礼拝堂の外観」© Yasumichi Morita/Château de Versailles

谷崎潤一郎の同名の随筆にちなんで題された本展に寄せて、森田さんは
「どの時代にも変わらない人間の“光と陰”を写すために、ヴェルサイユ宮殿ほどふさわしい空間は存在しない」とコメント。

数年にわたってヴェルサイユ宮殿を訪れ、四季によって異なる光を追いかけながら、贅の象徴であった噴水の地下に眠る貯水槽、マリー・アントワネットが愛した荘厳なオペラ劇場の下に隠された木造構造など、独自の視点で切り取っています。
国王が変わるたびにその権力を誇示するように塗り替えられたディテールが絡み合い、層となっているヴェルサイユ宮殿。森田さんは時代を経るごとにミニマムになっていくデザインに着目し、黄金と光の煌めきに満ちたバロック建築の傑作をモノクロ写真に収めました。

「王室礼拝堂の屋根」© Yasumichi Morita/Château de Versailles

「オペラ劇場の舞台裏」© Yasumichi Morita/Château de Versailles

通常は入ることができない舞台裏にも足を踏み入れ、途方もない栄華の痕跡を丁寧に切り取っていくことで生み出された作品は、ほぼ自然光で撮影されています。

今もなお多くのアーティストやクリエイターにインスピレーションを与えるヴェルサイユ宮殿。そして、こだわった陽光に映し出されたバロック建築の緻密なディテールと華やかで壮大なインパクトを収めた1つひとつの作品の魅力をぜひ体感してみて。

In Praise of Shadows -ヴェルサイユ宮殿 森田恭通写真展

展示風景より。 © CHANEL

開催期間:2023年9月27日〜11月5日
会場:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
開館時間:11:00〜19:00 (入場は18:30まで)
無休・予約不要
入場無料

問い合わせ
シャネル・ネクサス・ホール事務局 TEL:03-6386-3071

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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