編集者として「女性のリアルな暮らしに活かせる美容・健康情報」を念頭に企画・取材。女性誌、新聞、WEB媒体等で20年以上執筆中。特にヘアケア・毛髪科学関連分野を得意とし、美容記事の監修や講演活動も行う。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
instagram:@namiikuma_hairsta
HP:http://hairista.jp
ここ数年、季節が急激に変わる傾向がありますが、みなさん、体調はいかがでしょうか? 「肌は夏に3歳年をとる」などとよく言われますが、夏を超えた今、頭皮や髪も肌と同じように紫外線ダメージや代謝不足で疲れています。ちょっと特別なケアをしてあげたい時期です。【伊熊奈美「誰でも!一生!キレイ髪への道」 vol.2】
今の季節こそ、頭皮と体をまるごと癒すヘッドスパがおすすめです。ヘッドスパは単なるリラックスではなく、頭皮と髪のデトックス、活性化、栄養を与えるという、頭皮環境をアップするケアが一度でかなう、お疲れ現代人にうってつけのメニュー。ヘアカラーの後など、薬剤で頭皮や髪がデリケートになっているときなどはぜひセットにしたいものですが、私は疲れや不調を感じると、ヘッドスパだけでサロンに行くことが多いです。
病気ではないけれど不調を感じることを中医学では「未病」といいますが、まさに「未病」レベルで疲れた頭皮に「治療」レベルの効果が見込める、とっておきのサロンをご紹介します!頭皮をケアするだけで体の疲れもやわらぎますよ。
足を踏み入れた瞬間、ヒバのウッディな香りとカナリヤのさえずる声。店の中央にはエッセンシャルオイルを精製する大きな蒸留器。
「Epo Hair Studio」は、グローバルにご活躍のヘアアーティストKENSHINさんが主宰する植物のラボを併設したヘアサロン。彼の幅広い知識をバックグラウンドに、植物の豊かな薬効で私たちを癒してくれる究極サロンです。たぶん世界のどこにもこんなサロンは見当たらないのでは…?
この蒸留器で精油を精製。奥は植物のラボです。植物素材は生産農家から調達することも多いというのですから、ヘアサロンというより、もはやひとつの植物工場。なんだかスケールが違う…!
カラーやカットの際のシャンプーやトリートメントに、フレッシュな植物素材を使用。もちろん、精製されたばかりの精油もです。これは注射器に入った一人分の生シャンプー。シャンプーのレシピは季節のニーズに合わせ、毎月変わります。
ハーブパフューマーが調合した5つの香りから、その日の気分に合うものをひとつチョイス。その香りを薬効のあるハーブを調合したクリームにのせてヘッドマッサージをしてくれます。このクリームもすべて自家調合、専属のフィトテラピストがレシピを組んだものなのだそう。最初に耳栓をするので、外界の有象無象は一時シャットダウン。立ち上るスチームの中、むせかえるような植物のワイルドな呼気と香りに包まれて…まるで植物たちに四方八方からおしくらまんじゅうされているみたいな感じ。終わった後は私の中のモヤモヤがすべて払拭されて、ただただ素に戻った軽やかな自分がいました。
ヘッドスパにはハーブボールと精油フレグランスのおもたせ付きです。おうちのお風呂でもハーブ浴を楽しめます!
またちょっと疲れがたまっている人には、ティンクチャーというメニューもおすすめです。植物が持つパワーを効率的に摂取する自然療法で、自律神経を整える効果があります。アーユルヴェーダのシロダーラを現代的に進化させた、とでもいいましょうか。眉間(No.6のチャクラ。第3の目ともいわれますね)に植物エキスを時間をかけてポタポタと落としていきます。薬効が体に浸潤していくのを肌で感じながら、深い深いリラックスの底へと誘われていきます。落とし終わると、そのエキスがとけ込んだお湯に頭皮を浸してくれるのですが、これまた、超絶心地いい。もちろん頭皮の環境改善も期待できますよ!
そして、お帰りにはぜひ店頭に設置された植物の蒸留水をご自由にお持ち帰りください。日によって種類は違いますが、ヒバの蒸留水なら、制菌効果があるので除菌にぴったり。必ずマイボトルをもっていってくださいね!(ちなみに近くに100円ショップがあるので、そこでスプレーボトルを調達してもOK!)。ご近所の人もここで汲んでいかれるらしいと聞き、本気で近くに引っ越したくなりました…。私は自宅でブローローションに使ったり、玄関にシュシュっとまいたりして使っています。
頭皮も髪もそして心まで浄化させてくれる、植物まみれのヘッドスパ。呼吸が浅く、疲れがたまりがちな私たち現代人が息を吹き返しちゃう究極ケアを、ぜひこの時期にトライしてみてくださいね。
Epo Hair Studio
東京都渋谷区富ヶ谷1-9-15 1F
編集者として「女性のリアルな暮らしに活かせる美容・健康情報」を念頭に企画・取材。女性誌、新聞、WEB媒体等で20年以上執筆中。特にヘアケア・毛髪科学関連分野を得意とし、美容記事の監修や講演活動も行う。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
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