酸熱トリートメントは加齢のバサバサ髪が艶々になるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、ヘアについて。酸熱トリートメントなら加齢のバサバサ髪も艶々になるって…ウソ? ホント? ヘアサロンフォーカスのスタイリスト、篠塚純さんにお答えいただきます。
Q:酸熱トリートメントは加齢のバサバサ髪も艶々になるってホント?
いま美容業界で話題になっている施術のひとつが酸熱トリートメント。加齢によってゴワゴワしたりバサバサになった髪が瞬く間に生き返るのだとか。それって本当なんでしょうか。
さっそく、この疑問を篠塚さんにぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ホント
「酸熱トリートメントは、毛髪内部にトリートメントで新たに結合をつくることにより、髪を補強します。うねりの緩和ができ、ゴワつきやパサつきを改善、施術直後からハリコシがでてツヤ髪に仕上がります。初回の施術よりも繰り返し施術することで、従来のトリートメントにはないほど長持ちするのも魅力」(篠塚さん・以下「」内同)
一般的な髪質改善トリートメントとどう違うの?
「仕組みとしては、一般的な髪質改善トリートメントと同じです。ただ、毛髪の強度が上がるので、クセ緩和だけでなく、スーパーハイダメージヘアに対しても効果的で、ブリーチのあとに、このトリートメントを受けられる方も多いですよ。フォーカスでは酸熱トリートメント+ホームケアに特化した、“link”を採用しています。単なるトリートメントではなく、人それぞれの“なりたい髪質”になるための手段のひとつですね」
デメリットは?
ニオイがキツイ?
「カラーの退色やニオイが気になる人もいるかもしれません。言葉では言い表し難いのですが、鉄分のような、硫黄のようなニオイに近いかも…(※編集部注:そのような成分が配合されているわけではなく、あくまでのニオイのイメージです)。
また、ニオイが気になるタイミングとしては、髪が濡れているとき。乾いているときは臭いません。個人差はありますが、大体1週間ほどで気にならなくなることがほとんどです。どうしても…というときは、ニオイの元となるグリオキシル酸の濃度を減らすことでニオイを軽減させることも可能です。
退色しやすい?
「カラーの退色については、実は今現在、これが原因だと言い切れる要素がないのです。仮説として、グリオキシル酸が色素の重合を分解しているからではないか…といわれています。気になる場合は、酸熱トリートメントの工程の合間にカラーを入れ、トリートメントとヘアカラー同時に施術することもできます。
猫っ毛には向いてない?
「酸熱トリートメントはうねりを緩和するのでさせるトリートメントなので、猫っ毛さんの場合、全体のボリュームはダウします。でも、髪にハリコシがでるので、根元がペタンとなり過ぎることはないので安心してください。Linkトリートメントは、グリオキシル酸の濃度を細かく調整できるリキッドタイプ。なので、カウンセリング時にうねりの緩和度合いや質感、ニオイなどを含め、スタッフとしっかり仕上がりのイメージを共有して、ひとりひとりに合わせた施術を大切にしています」
酸熱トリートメント後の自宅ケア法は?
「酸熱トリートメントは、毛髪に“酸性領域の状態”を維持することでより長持ちします。施術直後の4日間は不安定な状態なので、弱酸性のシャンプー、トリートメントを使用して安定させましょう。
また、紫外線やスタイリング剤の使用などによって毛髪が少しずつアルカリ性に傾く傾向があるので、週に1度『linkアシッドPPTリモートケア』という集中トリートメントを使用することをおすすめしていあす。同ホームケアには熱反応成分が配合されているので、使用後は濡れたままにせず、しっかり乾かすことで、補修力が上がりツヤ髪がキープできますよ」
文/木土さや
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1990年茨城県生まれ。都内有名店勤務後、HAIR SALON FOCUSマネージャーとして日々サロン業務、セミナー講師など多岐に渡って活躍。特に骨格や雰囲気から導き出す360°似合わせカットには定評があり、SNSでは千葉で1番ショートが上手いスタイリストとしても話題を集めている。HAIR SALON FOCUS インスタグラム