絡まる寝起きの髪のケアどうしたら良いの? 湿気の季節のQ&Aを髪のプロが解決!
毎年の梅雨の季節、湿気を含んで膨張して、毛量倍増!そんなとき、どうしたら少しでも抑えられるの? 朝のもじゃもじゃ髪のケアや、髪を洗う正しいタイミングなどを教えてもらいました。
Q.朝シャンと夜シャンはどっちがいいの?
A.夜に洗うべき!適量の皮脂が髪を落ち着けます
「外出前の忙しさで乾かし残しが生じやすいのが朝シャン。完全に乾かした状態からスタイリングを始めることが湿気対策に効果的なので、基本的に乾かす時間が充分とれる夜のシャンプーがおすすめ」(大谷さん)
「毛根から出る皮脂はだいたい8時間かけて分泌され、頭皮を保護する役割が。夜シャン+睡眠中の皮脂分泌は頭皮環境にとって重要です」(MANAさん)
Q.夜シャンプーしてきちんと乾かしたのに、朝起きたら汗だく! どうしたら良い?
A.スタイリング前に一度冷風で根元を乾かして
「暑い朝は地肌も相当汗をかいているはず。髪の根元は雨の日のような環境になっているので、一度ドライヤーの冷風を頭皮全体に当てて汗の水分とほてった熱をとばすことが、スタイリング成功のコツ。最後にキューティクルの向きに合わせて頭頂部から毛先にドライヤーを当てると表面が引き締まってなめらかになります」(大谷さん)
Q.朝起きたらアタマがもじゃもじゃの鳥の巣状態。どうすれば…?
A.潤いが浸透するヘアミストを吹きかけてコーミング
絡まった寝起きの髪を直すにはするっと解かせたらそのままにせず、やはりしっかり乾かすことも忘れずに。
「髪内部に潤いを補給するミストがおすすめです」(谷村さん)
「水を使うとよけいにうねるし、絡まりが解けないので、キューティクルの摩擦で髪が傷んでしまうことも」(佐川さん)
(1)ミストを髪全体に吹きかける
頭頂部から毛先までミストを軽く吹きかける。もじゃもじゃに絡んだ部分は重点的に量をやや多めに。
(2)上から下にコーミングする
トップの根元から目の粗いクシで上から下にコーミングするとするんとほどける。手グシやブラシでもOK。
重すぎないしっとり感と程よいまとまり感を出すミスト。乾かすとさらさらになると評判。
ミルボン ウェイトレス リプレニッシング ミスト 120ml ¥2,000
みずみずしく高保湿のミルクinウォーターが髪の絡まりをほどき、指通りなめらかな髪に。
ウテナ プロカリテ まっすぐうるおい水 270ml ¥680
教えてくれたのは…
ヘアスタイリスト・毛髪診断士 大谷猶子さん
ヘアサロン『オルタネ』主宰。髪を深く愛し、高い技術と豊富な知識はオタク級。
へアパーツモデル・毛髪診断士 MANAさん
ヘアパーツモデル事務所『Silk』代表。モデル+毛髪診断士資格をもつ髪のプロ。
ミルボン 商品開発部 谷村文優さん
商品評価室マネジャー。累計1万5千人以上の髪と頭皮に触れた経験をもつ。
ヘア&メイクアップ アーティスト 佐川理佳さん
あらゆるヘアをセンスよく仕上げる強者。自身は湿気でつぶれやすい直毛。
『美的』2020年7月号掲載
撮影/岡本 俊(まきうらオフィス/人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/佐川理佳(TRON) スタイリスト/小川未久 モデル/上西星来 構成/中尾のぞみ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。