皮膚科医指南の髪がパサつく原因|「潤う髪の洗い方」極意は“サンドイッチケア”
髪だって、やっぱりツヤが欲しい!でもパサついたり、うねったり、白髪が気になったり、ボリュームがなかったり、その前に解決したいこともたくさんありすぎ!!シャンプー&コンディショナーと、ヘアケアを見直すだけで、実は大きく変わるんです。髪のパサつきが改善しないのは、ケア法や生活習慣に原因があるのかも。原因を探ると共に、自分の髪にぴったりのシャンコンを選び、潤いが続く洗い方をマスターして。
パサつきの原因って…
「髪の毛は頭皮から生まれるので、頭皮の健康状態の影響は大。寝不足や食生活の偏り、ストレスなどから血行不良隣、栄養が行き渡らないとパサつきの原因に」と高橋栄里先生。そのほか、加齢や女性ホルモンの低下、間違ったシャンプーやドライヤーのかけ方…パサつく理由は多数。
(1)間違ったお手入れによる頭皮の乾燥やダメージ
頭皮は顔の延長で同じ皮膚。紫外線による乾燥のほか、シャンプー時の摩擦や落とし切れない汚れなどもダメージを引き起こします。
(2)偏った食事、睡眠不足など生活習慣の乱れ
睡眠中に分泌される成長ホルモンが髪を育むため、寝不足は大敵。また過度なアルコール摂取や喫煙は血流を滞らせ、頭皮が栄養不足に。
(3)加齢や女性ホルモンの低下で髪の質が低下
ストレスや更年期で女性ホルモンや血流が低下すると、髪の毛も乾燥し、やせ細ってきます。頭皮をもみほぐし、リラックスした生活を。
今こそマスター! パサつく人のための潤う洗い方
(1)乾いた状態でブラッシングして汚れを浮かせる
まず乾いた髪の状態で、頭全体をブラッシングしておきます。すると、余分な皮脂や汚れが浮き上がり、シャンプーがごく少量ですみます。
(2)ぬるま湯を1~2分間かけて予洗いしておく
汚れを落ちやすくするための一手間。シャンプー前に38~40℃の湯で1~2分間、髪と頭皮をすすぎます。これで汚れの8割は落ちます。
(3)シャンプーを、同量の湯で泡立てる
頭皮を優しく洗浄するためにも、シャンプー剤を手のひらで泡立ててからのせます。指の腹で頭皮をまんべんなく洗い、しっかりとすすいで。
(4)コンディショナーは多めにのせてマスク状態に
洗髪後、水気を切り、少し多めの量のコンディショナーを髪の表面や内側に丁寧に塗ります。頭皮は毛穴詰まりの原因になるのでのせないで。
(5)毛束を少量ずつ取り、ギュッと入れ込む
ヘアサロンでも行われる手技。コンディショナーの栄養を髪の内部に押し込むべく、毛束にギュッギュッと入れ込むように手を滑らせます。
(6)ホットタオルで蒸して、栄養を浸透させる
お湯でぬらし、絞ったタオルを巻いて10分程度蒸らします。いかに髪の内部に栄養分を浸透させるかが勝負。最後にしっかりすすぎましょう。
本当にダメージがひどいときは、サンドイッチケアで取りすぎない工夫を!
バサバサ状態のときは、水分を少しでも奪われたくないので、シャンプー前にコンディショナーを使って髪の毛に油膜を張ります。
コンディショナーの上からシャンプーを。しっかりゆすいで最後にもう1度コンディショナーでサンドすればかなりしっとり♪
今回取材にご協力下さったのは…
毛髪・美容皮膚科医 高橋栄里先生
女性発毛治療専門の『東京ビューティクリニック銀座院』診療顧問と、都内美容皮膚科クリニック院長を兼任。著書に『髪のお医者さんが教える女性の白髪・薄毛の悩みがなくなる方法』(PHP出版)など。
美髪アドバイザー 田村マナさん
国際線客室乗務員時代に機内の乾燥、気圧の変化、時差などで髪のトラブルに悩まされた経験から、ヘアケアブランド”CA101″を立ち上げる。今回はアラサー女子のための最適ケア法を指南。
『美的』5月号掲載
撮影/横山翔平(t.cube/人物)、中田裕史(静物) ヘア&メイク/得字マキ(nude.) モデル/白石真実子 構成/黒木由梨・飯島直子・小内衣子(PRIMADONNA)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。