ヘアのお悩み
2024.4.5

サウナで髪が傷むってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】  

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「ヘアケア」について。サウナで髪が痛むってホント? オブ・コスメティックスの古里直也さんにお話を伺いました。

Q:サウナで髪が傷むってホント?

サウナブームが続いていますが「サウナの熱気は髪を傷ませる」というウワサも耳にします。高温サウナの熱によるダメージで髪が傷むのだとか。サウナハットを愛用しているサウナ―も見かけますが、それは髪を傷めたくたくないからだとか…。髪のダメージが気になる人はサウナを控えたほうがよいのでしょうか。さっそく、この疑問についてオブ・コスメティックスの古里直也さんに聞いてみました。

A:ウソ

「ウワサされるほどダメージは大きくありません」(古里直也さん・以下「」内同)

サウナに入るときのヘアケアのポイントは?

「ドライヤーやヘアアイロンで熱を与えるときとは違い、サウナの温度と髪の内部の温度が一緒になることはないため、それほどダメージは大きくありません。ただ、髪は濡れている状態ほど熱に弱くなる性質があるので、髪が濡れた状態でサウナに入っている場合はダメージを受けやすいと言えます。気になる人はサウナに入る前にしっかり髪を拭くようにしましょう。水分を弾くヘアオイルをつけることも、熱から髪を守ったり、色落ち予防にも役立ちます」

Point

・サウナに入る前にしっかり髪を拭く

水分を弾くヘアオイルをつける

アラサーを超えたら髪の毛も毎日日焼け止めするべき?

「紫外線は髪にダメージを与えるため、日焼け対策は予防として効果的です。そのため年齢に関わらず、日焼け対策はして損はありません。レジャーに出かけるときや紫外線が強い日は日焼け止めや帽子を活用して日焼け止め対策をしましょう」

ヘアオイルは髪を乾かす前につけないとダメ?

「ドライヤーなどで髪を乾かす前には、オイルに限らず、ヘアクリームやヘアミルクなど髪を熱から守る、洗い流さないタイプのトリートメントをつけてから乾かす、という習慣をつけると良いでしょう。そうすることで髪をドライヤーの熱から守り、うるおいを保ちます。ただし、ドライヤーで水分を飛ばしすぎ、結果、乾燥させすぎてしまうという“オーバードライ”には注意が必要です。髪をドライヤーで乾かすときは、髪を触ってサラサラになるまでではなく、根元から乾かしていき、毛先が少ししっとりしているくらいで止めてOK。乾かしたあとにスタイリング剤代わりにつけるのも◎です」

温風のあとは冷風を当てたほうが髪は傷まない?

「温風で全体の70~80%ほどを乾かしたあと、冷風を当てることでキューティクルが閉じ、乾燥や髪の広がりを抑えることができます。傷まないと言えるほどの効果は期待できませんが、傷みにくくなると思います。また、髪は熱が冷めるタイミングで形が作られるので、髪の広がりが気になる人は特にしっかりと冷風で落ち着かせてあげるとパサパサ髪にはなりづらいですよ」

ヘアアイロンを使う前はオイルやトリートメントをつけたほうがいい?

「はい。アイロンやドライヤーの前に何もつけないということは、フライパンに油を引かずに目玉焼きを焼いて焦げ付かせるようなものです。アイロンの熱から髪を守り、うるおいを保つためには、洗い流さないトリートメントを適度につけてからアイロンブローしましょう。ただし、トリートメントをつけすぎるとカールがつきにくくなったり、アイロンブローがしにくくなるため“適量”で」

枕との摩擦でも髪は傷む?

「摩擦で物理的なダメージは発生するため、髪が傷む可能性はあります。日常生活の中でも、風や日差しにさらされたり、乾燥したりと、髪は常にダメージを受けています。濡れた髪は髪の化学結合のひとつである“水素結合”が切断され、ダメージを受けやすい状態です。そのため、お風呂上がりなど洗髪後は洗い流さないタイプのトリートメントなどをつけてからきちんと髪を乾かしてから寝るようにしましょう。ただし、オーバードライはそれ自体がダメージになるので要注意。濡れた髪をタオルでガシガシ擦るように乾かすのも摩擦の原因になるので気をつけてください」

シルクの枕カバーは髪にツヤを出す?

「シルク自体が髪に影響を与えることはありませんが、シルク生地はキメが細かいため髪のダメージにつながる摩擦が少ないと考えられます」

髪を傷めないためにナイトキャップをかぶって寝たほうがいい?

「シルクの枕カバーと同じように摩擦ダメージを防ぐ効果は期待できそうです。ただし、髪が乾いていない状態でキャップをかぶってしまうと、頭皮が蒸れて頭皮環境を乱す可能性があるため、ドライヤーで髪をしっかり乾かしてからかぶるというのがポイントです。蒸れを防ぐためにもナイトキャップも通気性の良いものを選んで使用してください」

 

オブ・コスメティックス

古里直也

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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