美的GRAND
ヘアのお悩み
2023.8.19

脱白髪染め!白髪が目立たなくなる「地毛ハイライト」という選択|美的GRAND

ありです! 白髪をぼかしてなじませる“ハイライトカラー”という選択。

松本孝美さんの“脱白髪染め”は白髪を生かす逆転発想

ドレス¥79,200(3.1 フィリップ リム ジャパン〈3.1 フィリップ リム〉) ピアス¥95,700(エドストローム オフィス〈シャルロット シェネ〉) リング¥9,900(ザ・ウォール ショールーム〈ジュスティーヌ クランケ〉)

profile/松本孝美
1965年生まれ。モデル。ANA沖縄やコカ・コーラ社のCMなどで「CM女王」と呼ばれるように。現在も女性誌や広告などでモデルとして活躍中。

「白髪があることがプラスになる。そんな髪色、今までになかった」

松本孝美さんの髪は、白髪と黒髪の地毛を生かしたハイライトヘア。といってもメッシュのようなおしゃれ目的のハイライトとは違います。聞けば松本さんも以前は、白髪染めにデザイン優先のハイライトを入れていました。3週に一度のリタッチが大変で、ヘアカラースペシャリストの岩上晴美さんの事例から、未来を模索していたと振り返ります。

「岩上さんのSNSには、白髪を染めていないのに、ハイライトで色を楽しんでいて、生き生きしている人がたくさんいました。この感じならやってみたいと思ったんです。しかも白髪の量は多くても少なくても関係ないと聞いて決断。周囲にも褒められ、どうなってるの? と聞かれてうれしい日々です」(松本さん)

何より、白髪が出てきても、暗い気分になるのではなく、違う色あいが楽しめそうでときめく、というのですから驚きます。岩上さんがその秘密を教えてくれました。

「この方法は地毛の白髪を生かすので『大人の地毛ハイライト』と呼んでいます。特徴は白髪の多い部分に集中して細くたっぷりとハイライトを入れること。ブリーチを使うので、入れるというより「抜く」ですね。地毛の白髪・黒髪・ブリーチした白髪と黒髪の合計4色の土台ができたら、トナーという淡く色づくカラーをかぶせます。すると土台の4色がそれぞれに発色して素敵なカラーブレンドが完成するんです。白髪の悩みがなくなり、髪色も楽しめると、とても好評なんですよ」(岩上さん)

kakimoto arms ヘアカラーマネージャー

岩上晴美さん

【Side】白髪率30%


ベージュに見えてアッシュでもあり、黒髪も見え隠れ、でも白髪っぽいところもあるような。何色と一言では表せない複雑な色を織りなす松本さんの印象美髪。

CLOSE UP!


白髪が多い頭頂部分。根元を見ると白髪は見えるが、多色のうちの1色なので、存在を主張することはない。だから、伸びても気にならない。

ハイライトって何?


毛束を縫うように一定の間隔で細く引き出し、引き出した毛束だけを明るく染めたり、色を抜いて明るくすること。暗く染めることは「ローライト」という。

ハイライトで白髪はなぜ目立たなくなる?


白髪と黒髪(濃い茶色)の2色だけの場合、その明度差で白髪がパキッと際立ってしまうが、中間の色を足して3色、4色と増やしていくと明度差が縮まり、白さが和らぐ。

白髪を生かす!地毛ハイライトの5大メリット

“脱白髪染め”につながる「地毛のハイライト」が今の時代の新しい選択肢になりつつあります。見た目以外にもメリットはこんなにたくさん!

1.根元白髪が伸びても気にならない

白髪を染めずに白髪のままで残しているため、根元が伸びてきても境い目の線ができない。頭頂が「富士山の冠雪」になる心配無用。

2.サロンに行く回数減

白髪染めをしていると、白髪が増えるに連れサロンに行く頻度が高まるが、これなら根元が気にならないので、頻繁に通う必要なし。

3.頭皮と髪に優しい

ハイライトは頭皮につけないので、負担が軽減。髪に対しても、全体に白髪染めをするより部分的なブリーチは髪への負担も少ない。

4.カラーチェンジが楽しめる

白髪染めは暗くなりがちだが、トナーという微アルカリカラーでブリーチ毛や白髪に色を乗せると、あらゆる色を鮮やかに楽しめる。

5.とにかくおしゃれ!!

立体的で毛量感があり、こなれたおしゃれを楽しんでいる雰囲気を醸し出す。ただ傷みがあるとおしゃれに見えないのでケアは入念に。

気になる白髪染めからの移行問題~松本孝美さんの場合~

「白髪を染めるのをやめ、『地毛ハイライト』へ切り替えた最初の1か月半は、生え際の白髪が気になりました」と松本さん。3か月で目が慣れ、白い部分が伸びて目の高さまで来たら、白髪がなじんでほぼ完成。現在は、3か月に一度トナーとハイライトのメンテナンスをするだけです。

松本さんの詳しい移行期ルポのほか、事例多数。

『脱白髪染めのはじめかた』(伊熊奈美著・グラフィック社刊)

 

『美的GRAND』2023夏号掲載
撮影/玉置順子、杉本大希 ヘア&メイク/山本浩未 スタイリスト/田中雅美 モデル/松本孝美 構成/伊熊奈美

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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