ヘアスタイル・髪型
2025.3.18

前髪×ピンの簡単大人アレンジ!ピンの留め方のコツと8つのやり方を紹介

ヘアピンを使った前髪アレンジをご紹介します。7:3分けにしたり、ねじるとこでさまざまな前髪アレンジが叶います。前髪だけならレングス問わずできるので応用もできますよ。結婚式やパーティーのお呼ばれにも使えるアレンジもご紹介します。

まず知っておきたい「ピンの種類と選び方」

『nico…』スタイリスト

溝口和也さん

ピンの種類

ピンの形

写真下のように、短い辺が波形のものは、たくさんの毛を留めるのにベスト。ストレート形は頭皮から浮きにくい。先端に玉がついているものは頭皮を傷つけない安全設計なので、ぶきっちょさんなら玉つきを。

ピンの長さ

美容師さんが使う基本的な長さは約5.5cmのもの。アメピンの中でもスモールピンと呼ばれる少し短いものは約4cm。留める位置や毛量で使い分けて。

ピンの色

アメピンは、目立たないように黒が主流(写真下)。最近はカラーをした髪に合わせてブラウンも登場。髪色に合わせて選んで。

ヘアピンの留め方「3つのコツ」

【コツ1】正しい持ち方と向きで使う

『nico…』スタイリスト

溝口和也さん

持ち方
アメピンの間に指を入れると、指を抜いたときにずれてくずれの原因に。カーブしている根元部分を開くように持つのが正解。


向き
先端のカーブが髪の間から出ないように、長い辺を上にして留めるのが主流。でも、長い辺を下にするとたくさんの毛を留められて安定するから、初心者はこちらでも。

【コツ2】取る毛束を調整する

ヘア&メークアップアーティスト

佐川理佳さん

「ピンは、以下のイラストで紹介した基本の留め方プロセスがきちんとできるようになれば、誰でもどんな髪質でも必ず留められるようになります。毛量が多くて留まらない人は、毛束を多く取りすぎているはず。ピンはそれぞれ留められる毛量が決まっているので、ピンの間に挟まる分だけ留めるようにしましょう。また、反対に髪が少なすぎて抜け落ちてしまう人は、ベースに質感のつくムースなどをつけてからアレンジすると、ピンが留まりやすくなります」(佐川さん)

\基本のピンの留め方/

STEP1:毛束に対して垂直に、真上からピンを挿す
留めたい毛束をピンの先で挟み、留めたい位置の真上から頭皮に向かって垂直になるようにサクっと立てる。頭皮に軽くピン先が当たるくらいの感覚でOK。

STEP2:毛束を挟んだままピンを頭皮と平行に倒す
ピン先はSTEP1の位置をキープして、毛束を挟んだまま、ピンが頭皮と平行になるようにパタッと倒す。留めたい毛束に対してピンが垂直に倒れていたら正解。

STEP3:ぐいっと挿し込んで、毛束を地の髪に留める
そのままぐいっとピンを挿し込む。ピンが頭皮と平行に、毛束と垂直になっていて、毛束と共に、地の髪も少し挟み込んでいれば、根元の髪にも固定されてピタッと留まる。

【コツ3】パラパラと落ちてきてしまう髪はジェルがおすすめ

ヘア&メイク

Kanakoさん

センターや7:3分けで、しっかりピンで留めてもパラパラと落ちてきてしまうときは、キープ力抜群&自然な仕上がりのジェルがおすすめ。

「ジェルタイプは抜群のキープ力と自然な仕上がりを両立できるスグレもの。短めの前髪をセンター分けするときや、絶対にくずしたくないUPスタイルのときに大活躍」(Kanakoさん)

「大人がしてもダサ見えしない」前髪×ピンの2つのアレンジ

【1】おでこコンプレックス解消!自然な前髪上げアレンジ

美容ライター

越後有希子さん

「おでこ周りに産毛がほとんど生えていないので、おでこが四角く見えるのがコンプレックス。試行錯誤を繰り返してたどり着いたのが、邪魔なところだけヘアピンで留めるという方法。前髪をかきあげた瞬間のような、“自然な前髪上げ”に見えるところが気に入っています」(越後さん・以下「」内同)

\How to/

STEP1:伸ばしかけで最も邪魔な前髪の中央だけ持ち上げる
「伸ばしかけの前髪をうっとおしいと感じるのは、両目の間に髪があるから。だから、中央部分の髪だけつまみ上げれば、ストレスがかなり軽減します!」

STEP2:つまみ上げた中央の前髪をねじっていく
「STEP1でつまみ上げた前髪をねじります。この時、毛束を真後ろに持っていくのではなく、トップの髪の毛流れに沿わせると、仕上がりが自然に見えます」

STEP3:ヘアピンを後ろから刺して留める
「STEP2でねじった毛流れを止めるように、後ろからヘアピンを挿します。これならヘアピン1本でしっかりと留まります」

STEP4:もみあげを残しながらサイドの髪を耳にかける
「前髪の中央がすっきりしたので、サイドの髪も耳にかけてすっきり感をUP。もみあげを残すと女らしく見えると習ったので(笑)、髪を少しだけつまみ出しておきます」

完成
“前髪を上げています感”はないのに、伸ばしかけでもうっとおしくありません。

【2】長い前髪向けの大人カジュアルなアレンジ

SHIMA SEVEN GINZA

正木柚衣さん

前髪が長いからこそできる緩いカーブの前髪で大人カジュアルに♪

\How to/

STEP1:髪全体に100円玉大のオイルをつけて、前髪を7:3に分ける。
STEP2:分けた前髪は一度そのままに、後ろの髪をお好みの高さでポニーテールにする。
STEP3:緩くカーブを描くように前髪を耳にかけて、ピンで留める。


「かきあげ風」前髪×ピンのヘアアレンジ

ダウンスタイル×前髪アレンジだけで華麗に変身。半分だけかきあげたラフさが“いい女感”を醸し出しています。

\How to/

STEP1:前髪をざっくり半分に分けて、片方を上げる
前髪を手ぐしでラフに半分に分け、片方だけ上げる。残した方の毛流れに沿うようにして上げると自然な見た目に。

STEP2:2か所に分けて緩めにピンで留める
1か所だけで留めると上げた毛束の存在感が強すぎるので、2〜3か所に分けて少量ずつ留めるとナチュラル。

STEP3:固めのワックスで残した前髪にニュアンスを
残した方の前髪も、パサッと落としただけではそっけない。ハードワックスで毛先に流れるような動きをつけて。

完成

【TOP&SIDE】

「ねじり」前髪×ピンの基本のやり方と3つのアレンジ

【基本】ねじり前髪の留め方

ヘア&メークアップアーティスト

佐川理佳さん

\Howto/

STEP1:耳上に1cmくらいの毛束を外巻きにねじり、ねじった一部をピン先で捕らえて挟み、頭皮に垂直にピンを立てる。

STEP2:ねじりの中心と外側からピン先が外れないよう注意しながら、ピンを頭皮と平行になるように、後ろ側にパタッと倒す。

STEP3:片方の手でねじりがくずれないよう押さえながら、毛束の中にピンをぐっと挿し込みながら、地の髪に留める。

【1】伸ばしかけ前髪を快適に過ごすショートのアレンジ

Belle omotesandoスタイリスト

藤原愛莉さん

目の下まで伸びた中途半端な伸ばし途中を乗り切るためのアレンジを伝授してもらいました。前髪アレンジといえば、ポンパドールが定番ですが、ショートの場合、王道のポンパドールにしてしまうと子どもっぽく見えてしまう可能性大…。前髪を横分けにして、ねじって留めれば、スッキリ洗練された印象に!

\How to/

STEP1:前髪にワックスを揉み込む
「大豆ひと粒分のワックスを、両手によく伸ばしてから、前髪を持ち上げるようにしっかり揉み込みます」(藤原さん・以下「」内同)


STEP2:前髪を上向きにねじる
「前髪をざっくりと7:3分けにして、7側の髪を上向きにねじります。その際、生え際の髪を少し残しておくと、こなれた印象に。小顔効果もありますよ!」

STEP3:アメピンで固定する
「ねじった前髪の毛先近くをアメピンで固定します。コーディネートに合わせて、カジュアルな日はカラータイプを、フェミニンな日は黒いアメピンを選ぶのがおすすめです」

STEP4:逆サイドの髪は内側にねじる
「逆サイドの髪は、こめかみ上で内側にねじってアメピンで固定。同様に生え際の髪を少し残しておきます」

STEP5:トップの毛を引き出す!
「仕上げにトップ部分を少し引き出してねじり目をゆるませます。高さとルーズ感を出すことで、こなれた感がアップ」

完成
中途半端な長さの前髪を快適に過ごせるねじりアレンジ。前髪の両端を残しておくことで、こなれた感と小顔効果をダブルで得られます。

【2】ボリュームのあるくせ毛ボブも簡単にすっきり見えるアレンジ

tricca Daikanyama トップスタイリスト

小走祥菜さん

クセ毛でドライヘアゆえ、ボリュームが出やすくて重たく見えやすい…というヘアスタイリストの小走祥菜さん。

「前髪を上げると軽やかに見えるので、前髪アップアレンジは手軽にすっきりさせるのに便利。中途半端な長さの前髪でも、バームをなじませてツイストすれば崩れにくく、程よいウェット感が出て大人にも似合いますよ」(小走さん)

\How to/

STEP1:前髪~髪全体にバームをなじませる
「手のひら全体にバームをのばしたら、手ぐしで前髪をとかしながらバームをなじませます。前髪の内側からもなじませると、全体にまんべんなくバームがついて、崩れにくさがUP」

「前髪以外は、髪をもみこむようにバームをなじませていくと、均等につけられます」

STEP2:こめかみの産毛を取り出す
「前髪を左右に分けたら、こめかみの産毛を出しておきます。根元からきっちりと上げてしまうと少し古い感じになってしまうので、ルーズ感を演出します」

STEP3:前髪を後ろへ引っ張りながらツイストを
「左右に分けた前髪の片側からツイストしていきます。前髪の根元近くからツイストし始めると幼い印象になるので、スタート地点が頭頂部くらいになるように、毛束を後ろへ引っ張りながら行います。これが大人っぽく仕上げるコツ!」

STEP4:毛流れと逆方向にヘアピンをさす
「ツイストした毛束と逆方向から、一番外側の髪をピンですくい取り、そのまま髪の内側へピンを押し込みます。これで、しっかりと前髪が固定します。反対側の前髪も同様にツイストしたら完成です」

完成
程よいウェット感とルーズ感が今っぽい!サイドの髪を耳にかけないのも、大人らしさをキープするコツ。

【3】エレガントな雰囲気のセンター分けロングのアレンジ

eN° by youres hair 飯田橋

倉持未来さん

前髪と後ろ髪をまとめて、楽ちん&エレガントな雰囲気がかなう♪

\How to/

STEP1:前髪をセンター分けし、それぞれ耳横の毛束1/2と合わせる。
STEP2:STEP1で取った毛束を、左右それぞれ耳の上まで外巻きにねじる。
STEP3:ねじった一部をピン先で捕らえて挟み、頭皮に向かって垂直にピンを挿す。

完成

「お呼ばれ向け」前髪×ピンの2つのアレンジ

【1】パーティーにおすすめ!タイトな7:3分けアレンジ

ヘア&メイク

Kanakoさん

ロングはもちろん、ショートヘアでアレンジに悩んでいる方におすすめ。タイトに髪をまとめつつも、前髪のうぶ毛をあえて見せることでモードっぽさとかわいさを両立できる。

\How to/

STEP1:全体をストレートアイロンで整え、毛先は外ハネに。前髪をコームの柄で外から内へカーブを描くように7:3 分けをし、耳にかける。

STEP2:500 円玉大のオイルを手に広げ、全体表面のけば立ちを抑える。

STEP3:スクリューブラシで前髪全体をとかす。分け目から耳までの1/3 をうぶ毛の流れが見えるように再度とかす。

完成

【Side】

【2】リゾート婚のお呼ばれにもぴったりなポンパ風ハーフアップ

ヘア&メイクアップアーティスト

河嶋 希さん


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開放感を楽しみたいから、キメすぎないアレンジが◎。ポンパとハーフアップの中間シルエットなら、抜け感と清潔感が最適のバランス。

\How to/

STEP1:ワックスをなじませる
ストレートの人は全体を軽く巻いておく。ひとすくいのワックスを手に広げ、オールバックにしながらなじませて。

STEP2:後ろでひとねじり
こめかみラインより上の髪を、手ぐしで後ろにまとめてひとねじり。ねじった部分にピンを縦に挿し込んで留める。

STEP3:細部にニュアンスを
留めたところを手で押さえ、トップの毛束をランダムにつまみ出して凸凹に。顔周りの後れ毛を整えて出来上がり。


※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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