ナニワの国から美的通信Vol.15 大人の学び・アンルフラージュでポマード作り体験




大変ご無沙汰しております。みなさまお元気ですか?なかなかコレ!といったナニワネタに出合えず探していたところ、偶然立ち寄った近所のカフェで「大人の学び」なる講座の情報をキャッチ。何を学ぶのかしら♡早速、参加してみることにしました。
人と植物の新しい関係を提案する工房アトリエ ミショー(Atelier Michaux)が、ギャラリーカフェ「ヴェイディ ミーカン」で2日間に渡り開催した「大人の学び 六月の薔薇」。私は、アンフルラージュでバラのポマードを作る回にお邪魔しました。
ポマード?よくオジさまが頭につけていらっしゃる、あのテカテカの?実は、ポマードとはもともと、花の香りがついた天然の油脂のことを指すのだそう。そして、その香りを抽出する方法がアンフルラージュで、日本語では油脂吸着法などとも呼ばれています。
18世紀ごろから南フランス・グラースで広まったアンフルラージュは、シャッシー(木枠にはめ込んだガラス板)に無臭の油脂を塗り、その上に花びらを並べて揮発した香り成分を集める方法。十数回、何度も花びらを取り替えて、油脂に香りが移ったところでポマード(香脂)が完成します。練り香水やヘアワックスとして使え、上質で繊細な香りが抽出できる反面、時間も手間ひまもかかるため、現在はほとんど行われていないのだとか。
そんなアンフルラージュを早速体験!用意されたフタ付きのシャーレに無香料のシアバターを塗り、好きなバラを1輪選び、花びらを並べていきます。フタをして数日置き、花びらに香りが無くなったら、新しい花びらにお取替え。この際、違う品種の花びらと取り替えて香りをミックスさせてもOK!シアバターに香りが移れば表面部分をスパチュラですくって集めるのですが、その前に細かな花粉や埃などを取り除かなければなりません(これが結構大変で…)。ミニ缶に集めたシアバターは、強すぎず弱すぎず、摘みたてのバラを嗅いだときのような、天然の、純粋な…あの香り。バラ以外にも、クチナシやジャスミンなども同じ方法で香りを抽出することができます。
大人の学びとは、本当のバラの香りを知ることだったのですね。道具さえそろえば、簡単に作れますので、みなさまもぜひトライしてみてください♪
【お問い合わせ先】
Atelier Michaux(アトリエ ミショー)
http://atelier-michaux.com/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。